五話 恋愛小説
僕は、今困っている…
「ねぇ…ねぇ…ねぇ!!」
「ちょっと黙って!」
今、隣からルーミアが本を読む邪魔をする。本当に面倒くさい…困る…
(この本今日中に読まないと行けないのに…)
この本は、さとりが貸してくれた恋愛小説(※実際にはない物語です)だ。この小説の良いところが主人公の上木翔がヒロインのレイシ・ブラウンを屈強な大男に囲まれている所を拳だけで倒して助けたところがとても良かった。だいぶ、名前が気になるが…まぁ…気にしない、気にしない!
「ちょっと見ーせて」
とルーミアに取られてしまった…
「はぁ…1,2話だけな…」
そして、テトリスをして1時間後。
「…主人公とヒロインの名前おかしくない?」
「だよな?上木翔とレイシ・ブラウンって何だろう」
「多分一人は、浮気性で、レイシ(ゴーヤ)が茶色に染まっているよね?あ!今日の晩御飯は、レイシと夏野菜の炒め物にしよう!」
「え?レイシ…あったっけ?」
「え…買ってくるね…」
「あ、ごめん。」
「大丈夫!ゆっくりしてて!」
そう言ってルーミアはエコバッグを持って買い物多分近くの八百屋さんに行ってきたのであろう。
「はぁぁ〜…あ、そう言えば小説あと少しだったな…読むか」
そして、その恋愛小説を読み始めたのであった。
私は今、ドラマを見ていた。それはある恋愛小説が原作だ…
(原作見たいな〜…確か、そうそう露に貸してるんだった。)
「えぇ…それ見てるのお姉ちゃん…」
「あ、うんそうだよ」
「えぇ、それ主人公が最後ヒロインと付き合ったと思ったら浮気したって言う私からしたらトラウマ何だよ?」
「え?これを見て、露がこうならない様に対策を考えるんだよ?」
そう考えていることを言うと私に聞こえないほどの小声でこいしが
「露君、可哀想…」
「え?なんて?」
「いや!な〜んでも」
そして、私はテレビを観るのであった。
僕は今最後のシーンを読んでいた…うん…何?付き合ったと思ったらその現場を翔さんの彼女と言う人がでて修羅場になっていた。
(この小説作った人は………女?実際の出来事だったりして…ないか…)
と思考していると
「ただいまー」
「あ、おかえり」
「どうしたのそんな最悪な物を見たような目は」
「あぁ…この最後のシーンがちょっとおかしくて…少し見てくれ」
「うん」
そして、ルーミアはそのシーンを見た
「え……」
「どうした?」
ルーミアは固まっていた。
「おーい?…大丈夫?」
何度問いかけても動かない…本当に大丈夫か気になる…そして数秒が経った時
「は!?え?うそ…浮気?浮気性の上木翔?」
「?」
ちょっと何言っているか分からないが僕以上に驚いていた。今度からこうゆうのを見つけてしまったらルーミアに見せないでおこう。そう、思った今日このごろであった