壱拾参話 記憶巡り
今は授業中…僕は、屋上で記憶を巡らせた。
「つゆ!」
「ゆき!」
これは、ただ呼び合っているだけだけど楽しかった記憶…
「どうして、飛び降りようとしてたの?」
「い、いや…それは」
「もしかして、いじめられているの?」
「ッ!?」
「図星?」
「大丈夫だよ」
「え?」
「僕の近くにいる時だけだけど守ってあげる。」
これは、誰かは覚えていないけど少女を助けた時の記憶…確かこの後引っ越したんだけっけ、申し訳ないなぁ
「ねぇ!」
「なんだよ…」
「私と結婚しよ!」
「は?阿呆?」
「違う!」
「はぁ、覚えてたらな…」
「やったー!」
これは、小学の頃霊夢に求婚された時の記憶…確かこれのお陰で悪い素行をやめれたんだよなぁ…だけど、またしちゃったよ…
「ん…?あ、朝…時間は?って…いつもより遅く起きちゃった…早くご飯作らないと…今日は露の好きな…和食に……」
…これは僕の記憶じゃない…こいしの記憶…はは…和食だったのか食べたかったなぁ…
「嫌だ…待って!まだ、謝れてな…」
「世界で一番…大好きだよ!」
これは…九鈴の死んだ記憶……
「今から、2年部の長月露さんと古明地さとりさんのオリジナル曲の時間です。さて!曲の前に、露さんからのお話です!」
「はい…僕はこの一年間、とても濃い一年になりました。最初のきっかけは、僕がさとりと付き合い始めてからです。そこから出会いや別れそれを繰り返したこの一年。これは、その一年間の曲です。では、聞いてください…」
「私たちで…」
「「〚出会いと別れ〛」」
文化祭最後の記憶…今年までに色々あったなぁ…ねぇ、こいし…お前が知りたかった僕のこと知れたか?……
「はは…雪とさとり、ルーミア、涼七、霊夢…そして、最近知り合った魔理沙…僕こいしと同じ所あの世に行くかも知れない」
この世界の露の終わりが近づく




