壱拾弐話 男の娘の出会い
そして、今は冬の半ば…
「ほらほら!来て!」
「怖いよ…」
「大丈夫!ほら!」
僕は霊夢と同じクラスだった…嬉しいけど、女装している男が同じクラスに居ると皆んな気持ち悪がるでしょ…それが怖いよ。
「博麗…珍しく朝から来たかと思ったら誰だ?その女」
そう言ったのは担任の浅川深月先生。女性先生だ。口調だけだと男だからね。
「ほら!自己紹介」
「あ、うぅ…き、霧雨魔理沙です…」
「…霧雨魔理沙は一年から不登校で、男だと聞いているが?」
「お、お、男です!!!」
「はぁ、所謂…男の娘ってやつ?」
「は、はい…」
そう言われた。何か言われそうで怖い…
「良いと思うよ」
「え?」
「だって、うちの夫…女装癖だから。」
「ん???」
クラスの皆から『?』が浮かび出ているように見えた。
「はぁ…」
「まぁ、それでも彼は自身の事を男と思っているから。家以外ではあまりしてないらしいけど。もう50になるのにねぇ。過去の様にとても似合っておるとは言い難いけど。それでも彼は彼だと思うのよ。って、長話しすぎたわね。初めての登校でしょ?貴方の席はあそこよ。」
そして、僕は指定された席に移動した。あれから数週間が経過して、春休み。文化祭後霊夢が1日居なくなったけどある日。
「ねぇ、シェアハウスに行ってみない?」
「シェアハウス?」
「そう!色んな人達がいるよ!って言っても男は魔理沙以外居ないけど」
「???それって僕が言っても大丈夫?」
「うん。そうだけど。」
「…不安だぁ」
「怖いはないんだね」
「まぁ、霊夢が居るならって思ってね。」
「なら、良かった。」
そして、僕達はその『シェアハウス』と言う所に向かった。
《ピンポーン》
「はーい」
中から誰かの声が聞こえた。
「あ、霊夢と…」
「き、霧雨魔理沙です!」
「あぁ、霊夢から聞いたよ。男の娘なんでしょ?」
「う、うん。」
「可愛いね!」
「あ、ありがと」
「照れてる!可愛い!癒しなるかも!」
「そう?なら嬉しいな。」
と僕が金髪の娘から褒められている(?)と後ろから、泣いた跡があるピンク髪の少女が出てきた。
「どうしたんですか?」
「え、私?」
「うん。」
「大丈夫…」
「大丈夫じゃないでしょ…さとり」
「…」
「ルーミアは?」
「大丈夫!一時期お兄ちゃんが居ない時があったから。いきなり居なくなるのは慣れっこだよ。」
「そう…今日から私達住むから!よろしくね」
「よろしく!」
「…」
「よろしくお願いします。」
「本当?こっちこそよろしく」
と後ろから声が聞こえた。
「ひゃっ!?」
「ごめんごめん!」
「もう!涼七!」
「あはは、ごめんってー!」
そして、僕は此処に住むようになった。
魔理沙編も、早めに終わりです!頑張ります




