四話 転校生
ある日、僕達の学校の二年生に可愛い娘が転校して来ると言う話が僕達の耳にも届いた。
(可愛いねぇ…どうせ、関係ないし)
「誰だろう?」
「さぁ?多分関係ないし」
「そうだよね!」
「あはは…」
さとりは少し怖いし度が過ぎかけるから犯罪者にでもなってしまったら申し訳ない。そして、次の日のホームルームで…
「さて、今日から新しい仲間が加わる。」
「五月雨涼七です!ここに従兄がが居ると聞いて来ました!」
その瞬間辺りがざわついた…僕以外。周りから、「誰の?」「あんなに可愛いから、いとこさんも可愛いのかな?」と言う声が聞こえたがただ単に気まずかった。だって、あの転校生は僕の従妹だから…そして、見つからないでという願いは塵になって消えた
「あ!露君!」
(終わったよ…)
周りからは、「え?」や「あいつのいとこ?」等の疑問や怒りの声が聞こえ先生からも
「おかしいだろ」
と言う声が聞こえた。それを聞いた涼七は
「なに?何で露君を悪く言うの!」
その怒りと悲しみが混じったような声で教室を静返りさせた。
「露君は強いからね!心を力も!」
「!?ちょっ…」
静止させようとしたけど、止まらず話し続ける。
「露君は…喧嘩が嫌いで、誰かを守る為にしか力を使わないって決めてるの!」
「やめ…」
「露君が力をふるったら、ここにいる全員を軽々とたおせるからね!」
その真実の言葉は皆んなからしたら嘘話、作話にしか聞こえてなく。僕は安心したが、涼七は不服そうな顔をしていた。そして、昼時
「何で…お前が来てるんだよ!」
「え?露君に友達がいないだろうな〜って思って」
「いや…彼女、妹、彼女の妹が居るけど…」
「彼女!?え?え?」
「そう!その彼女がこの私!古明地さとりよ!てことで、私の露を誑かそうとしないで?」
「ええと…え?前露、彼女作らないって言ってなかった?」
「まぁ…気持ちを無下には出来なくて…」
「ねぇお姉ちゃん!」
「きゃ!?」
さとりはこいしに驚かされて前に倒れた…倒れた!?
「わわわ!?」
なんとか支えることが出来た。危なかった…危うくさとりが死ぬところだった。
「そのまま倒れればいいのに…」
「ルーミア!!そんな事言ったら駄目だろ!」
「だって、お兄ちゃんって好きではないんでしょ?」
「いや、好きだが?」
「は?それって本当?」
「そうだけど…それが?」
「お兄ちゃんを…」
「ルーミア何考えてる?」
「どうやってその好意を私に向けさせるか」
「どうして、妹を異性として見ないといけないんだ!」
こうして、昼ごはんを食べ始めたのであった。