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校内で嫌われ者の僕と私の恋  作者: 如月碧
1-3 文化祭・女体化編
26/56

二十四話 偽物

「住所は此処を指しているよね…」

「うん、間違いは無いと思う…」

「ええと、私も来たんだけど…怖いからやめて良い?」

「いや、柔道黒帯なら心強いから…来てくれない?少し調べたら大会優勝者なんでしょ?」

「まぁ、そうだけど…」

霊夢は…連絡先持ってないから話すことが出来なかったけど、3人で此処に忍び込めば!!そして、私達は廃ビル街のある一つのビルに入ったのだった。その、中に男に戻った露と九鈴…いや『偽物』の涼七がいた…

「見つけたよ!露を返して!」

「えぇ〜なんで?こいつを荒凪紀伊(あらなぎきい)さんに引き渡す為に捕まえたんだよ?」

「あ…荒凪…嫌だ…嫌だ嫌だ」

(また、露があの時みたいに…それにしても、荒凪紀伊…ふ〜ん…勝った)

「そう、荒凪紀伊であってる?」

「そうだけど…」

私は笑みを浮かべて、こう言った

「その人、私"の"会社の取引先の社員だから…今ここで、その事実を警察やら取引先の社長に伝えてもいいかも…ね?」

「やめて!」

「やめてほしい?」

そしたら、『偽物』の涼七はとても激しく頷いた。

「なら、露を返して?」

「ッ…だけど!」

「いやでしょ?貴方が本名をポロッと吐いてしまったせいで、荒凪が捕まってしまうのは」

「…」

そして、『偽物』の涼七は黙り込んだ…

「なら、ここで殺るし…ッ!?あ、あ゙ぁ゙!!い゙だ…い!」

「え?」

「はぁ…はぁ…さとり…ごめんね。ふぅー…なんとか一時的に封じ込めれた…」

「九鈴、大丈夫!?」

「ま、まぁね…ただ、一時的だから、完全に封じ込める為には…」

「そ、その前に露を!」

と私は話を無理やり止めさせて露を縛っていた縄を綺麗に解いた。切ったんじゃなく綺麗に解いたのは露を…違う違う!主犯を捕まえるためだから!

「大丈夫?」

「まぁ急に男に戻ったせいで、縛り付けがきつかったけど…」

「話して良い?時間がないんだけど…」

「うん、いいよ」

「完全に『偽物』のお姉ちゃんを封じ込める為には私を殺すか…封じ込めるんじゃないけど…『偽物』のお姉ちゃんを説得して、こんな事をさせないようにするしか…」

その時、僕は思った…どうして僕の周り…僕達の周りはこんなにも理不尽で()()()()()みたいな行動をさせられるの?

「本当にそれだけなの?」

「え?うん…」

「そんな…じゃあ危険だし…九鈴が助からないじゃないか!」

「…そう…だね」

そして、僕は絶望したのだった

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