二十二話 九鈴
この時は、文化祭が始まる二日前の夜…
「ここにもいない!」
「こっちも!」
この日ルーミアは突然消えた…
「後は…」
「繁華街の路地裏達は?」
「そこだ!早くいこう!」
消えた時は、私が部屋でこいしとの思い出を振り返っていた時のこと。ルーミアが料理中に悲鳴を上げて…そして、消えていた。
(無事で居て…お願い!)
「二人で入ろう…そしたら少しは安全になると思うから」
「分かった…」
そして、勘で入った路地裏に…ルーミアが居た…が出血をしていた。
「ルーミア!早く、止血を…」
そして、私は自分の服の袖を近くにあった石で切って止血をしていた。幸いな事に出血口の傷が少し大きいが、片方の袖で大丈夫な大きさだったので止血に成功した…
「よし…今は冬だから早く暖かいところに…」
向かおうと言おうとした時、僕の頭に打撃が入った…そして、意識が朦朧とし始めた時に薄っすら見えた…九鈴が私の頭を鉄パイプで殴った犯人だと…
その時、私は驚いた…九鈴が居たから…それもあるけど、九鈴が春華(女の姿の露の名前)を鉄パイプで殴っていたから…
「え?九鈴?」
「九鈴?誰のこと?」
「え?」
「長月露の捕獲、それが私へ言い渡された命令…その為に、長月ルーミアの拉致。」
私は、九鈴がなにを言っているのか分からなかった…
「捕獲?拉致?貴女は本当に九鈴なの?」
「はて?九鈴と言う人は知らないけど…私の名前は五月雨涼七だけど?」
「じゃ、じゃあ九鈴は?」
「?ごめん、分からないわ」
そして、九鈴との出会いを思い出した。
「え?露君に友達がいないだろうな〜って思って」
「いや…彼女、妹、彼女の妹が居るけど…」
「彼女!?え?え?」
「そう!その彼女がこの私!古明地さとりよ!てことで、私の露を誑かそうとしないで?」
「ええと…え?前露、彼女作らないって言ってなかった?」
「まぁ…気持ちを無下には出来なくて…」
いや、間違ってない…あれ?転校生は九鈴だったよね…あれ?
「さて、今日から新しい仲間が加わる。」
「五月雨涼七です!ここに従兄がが居ると聞いて来ました!」
涼七…あ、あれ?じゃ、じゃあ九鈴って誰?
「あ、もう時間…それじゃあね…」
そして、涼七は去っていった。その時何かが落ちてきたろ
「これは紙?なになに?」
お店とキツツキのイラストの横に↗とビルとの間に向かって矢印が向かっていた…
「お店…キツツキ…バーキツツキ?とビルの間…路地裏?なんでまた…明日の学校は休もう」
そして、〈露(春華)救出作戦〉…この作戦は命にも関わるけど…私が行かないと露(春華)の命が危ない…そして、作戦の準備に取り掛かったのだった。
僕がミスしてしまったのを=露とさとりの人生=にそのまま使っていこうと思います!!




