十七話 迷子
島に二人きりにさせられて一週間が経った。まだ、僕らは帰れない…
「どうしよ」
「知らないよ…」
そして、霊夢と別行動している時にあの監視している人に話しかけた。
「いつになったら帰れるんですか?」
そう聞くと、その人は言った
「自分たちで助けを求めてください。そこまでしてのサバイバルです。」
と。正直に言って「は?」って思った。ネジをすべて外したのかなと。危うく殴りかけたが我慢をして。その場から離れた…
「助けを求める…砂浜にSOSって書くとか?」
と考えながら適当にぶらついてると
「あれ?ここどこ?」
森の中にいた。終わった…
「え?あ…」
(どうしよう…完全に迷子…)
そして、ぼくは少し前のことを思い出した。
「あれ?」
その日は集団宿泊…僕はさとりと森付近を歩いていたが、どうしてかボーっとしていて森に迷い込んだ
「あ、あわわ…死ぬ死ぬ死ぬ…おかしい、お風呂上がりで少しのぼせてた?いーやーだーーー!!!助けて〜」
と僕が大声で叫ぶと
「おりぁーー!!」
とどこからかルーミアの声が聞こえた。
「え!?ルーミア?」
「見つけた!」
「どうしてここに…ルーミアは今、家でお留守番じゃ…」
「お兄ちゃんが助けを呼ぶ声が聞こえて!」
「え?」
ちなみにここから家まで数町を越えるところにあるのに、こんなすぐに来た…え?
「怖ぁ…」
「なんか怖がられたんだけど…」
この時は、こんな事があったから助かったが…いや、数町を越えるところにある場所に瞬時に来るってのおかしいけど…音速は行くんじゃない?
「あぁぁぁあ!!!!死にたくない!!助けて!!」
と誰かが助けてくれるという希望を抱いて叫んだのだった…
その時私は露君が助けを求めている声が聞こえた。その場所に全速力で走った。走って走って走って走ったそして30分が経ったその場所に見慣れた人影があった。
「露君!」
私は、露君を見つけた。小学校の時の強かった露君とは違う、守ってあげないといけない様な姿をして泣いていた露君を。
僕はその時霊夢に発見してもらった。こんな、情けない姿霊夢に見られたら引かれると思ったが、霊夢は優しい笑みを浮かべて。
「大丈夫?」
と声をかけてくれた。この時、霊夢が頼もしく思えた。そして、その後森から抜けた。霊夢には迷惑かけたな〜って思ったので夜ご飯の調達は僕が無理やりした。霊夢は大丈夫って言ってたが、僕は大丈夫ではないからと言って無理やり納得させた。ちなみに今日の夜ご飯は魚だ塩で炙ったとても美味しかった。




