十六話 小学校
「もう!!霊夢!!!」
僕は怒っていた。それは、勿論霊夢の悪戯にだ。今回は足を砂で埋められた。しかも、その上で寝ていた。
「すみません…」
「はぁ、結局朝まで寝ちゃった…」
「もうしません…」
「そう言うくらいなら、元々やるなよ!」
「ひぃ…ごめんなさい!」
結局、約半日霊夢に怒っていただけだった。
「はぁ…」
「…」
霊夢もあんなに怒られるとは思ってなかったみたいだから反省はしてくれているみたいだから良いけど…
(ご飯どうしよう…)
私は今とっても嬉しい…いや、怒られたからじゃなくて、露君と一緒にいれてるから。まぁ、なんとなくでも分かるかもだけど…私は露君の事が好きだ。好きになったのは小3のあの時のこと、
「あ、」
「はい…」
初めて知り合ったのは席替えで隣になった時、落としたシャーペンを拾ってくれた時の横顔が頼もしく見えた…
「ありがと、う」
その日の夜…
「はぁ…惚れちゃったかな〜…」
(あの人の事を考えると頰が熱くなっちゃう…明日、名前を聞こう!)
そして、次の日学校に来ていた…が
「あれ?あの人が居ない?」
(どこに…)
と私が思っていると…『ドンッ!!!』と言う大きな音が聞こえた。
「なに!?」
その音が聞こえた方向に行くとたくさんの人が集っていた。無理あり奥へ入っていくと
「え?」
沢山、傷があるあの人が上の学年の男の人5人を踏みつけていた。
「あぁ〜…ちっ、見られた…最悪」
「あ、あの…」
と1年の少女が出てきた。
「ん?」
「助けていただき、ありがとうございます!」
「あ、あぁ…どうしたしまして?取り敢えずとっとと去れ…俺なんかと一緒にいるな、また虐められるぞ??」
「は、はい…」
そして、その少女は自分の教室へ向かった。その後、先生が来たが、傷があの人…露と言う子が酷かったようでこれ以上問題にしないように何事もなかったかのように学校が再開された…
「ねぇ!」
「なんだよ…」
「私と結婚しよ!」
「は?阿呆?」
「違う!」
「はぁ、覚えてたらな…」
「やったー!」
(なら、少し悪い素行は止めよう…そうすれば、こいつに悪い事は起きないはず…)
と言う事があった…どうして、私が不良って言わるようになった理由は、授業を聞いても私には関係ないからサボってるだけ。ただそれだけ。
「ご飯これでいい?」
そう言って、白い水玉がある赤キノコを持ってきた。毒キノコだよね?
「大丈夫?」
「何が?」
「異常だ…人間じゃない…」
「ひどくない!?」
と僕は何故かディスられたのだった。




