十三話 特別な体験
今僕は…校内で有名な不良と何故か何処かの島にいる。時は遡って一昨日…
「ねぇ、露!」
「どうしたの?」
「これやってみたい!」
とさとりは何か怪しい本の【魔術】と言う欄を見てた。
「いや…本当に出来るわけが…」
その後、さとりは本に載ってた魔術を色々試したが何も起こらず失敗に終わったのだった。そしたら、さとりは次の欄を探しているみたいで…
「なら、露これ行ってきて!」
と【特別な体験】と言う欄を指差した。
「ええと、それ大丈夫?」
「分かんない…」
「え?」
そして、ルーミアも入ってきて強制参加となった。そして、僕が絶望していると、誰かと肩が当たり…
「ごめんなさい!」
と反射的に謝った。別にしなくてもよかったけど、今までの癖でやってしまった。そして、恐る恐る顔を見ると、その人は顔を赤らめていた。
「大丈夫ですか?」
「あ、あ…うん」
その人の顔をよーーく見ると、校内で有名な不良の博麗霊夢だった。
「あ、不良の…」
「え?あ、うん…」
と霊夢は困惑した様子で返答をした。そして、霊夢は僕を心配するような声で
「大丈夫?」
と聞いてきた。それに僕は動揺をしてしまい…
「あ、えあ…うん、大丈夫!」
そう、少し嘘をついた。なんで嘘なのかって?勿論、【特別な体験】の事。
「嘘…」
「え?」
「嘘でしょ?」
「…」
何故かバレてしまった。しょうがないので【特別な体験】とやらに強制参加させられたって言う話をしたら、「私も行ってあげる」と言ってきたので断ったら。キレられたので、しょうがなくokをしてしまった。そして、【特別な体験】の当日…
「ここは?」
「さあ?」
僕達は何処か暗い所に閉じ込められた。そして、急に何かが放出された音がして
「あ…れ?何か眠…く…」
「露…く…ん?」
そして…気づいたら島にいた…多分放出されたのは睡眠ガスだと思う。ただ、
「何で男女二人で島に…」
そう、一番の問題が男女二人だけで島に居ること。拷問かなんかかな…
「ねぇ、露君」
霊夢は急に僕の名前を呼んだ。
「ん?何?」
そう聞き返すと霊夢は…急に!?
「ちょっ…何やってるの!?」
霊夢が急に僕のファーストキスを奪ってきた!
「え?いや、思い出してほしくて、」
「なにを…」
「覚えてない?」
「うん…なんのことかさっぱり…」
僕のファーストキスを奪って思い出してほしいって…あれ?
「まさか…」
「思い出してくれた?」
「嘘だ…そんな事は無いと願いたい…」
「正真正銘!小学の頃結婚するって約束した今は大親友の博麗霊夢ちゃんよ!」
と霊夢は言ったのだった…




