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番外編 16歳未満は受け付けられません
マジックアイテムって憧れませんか?
ギルドの受付の際の裏話。
「ええ、この娘のカードを発行しに」
「生憎なんですが、16歳未満の登録は断らせていただいていまして...」
「私、(精神年齢は)20歳...」
『えぇ!?』
いや、声を揃えて叫ばなくても。
「これが合法ロリですか」
「そうね、この幼さと可愛さで20歳って、末恐ろしいわね」
聞こえてますよー?
でも、肉体年齢的には微妙だよな...
そう思ってほっぺたを引っ張ってみる。ぷにぷにだぁ。
絶対20歳のハリじゃない。
「ごめんなさい。20歳じゃないかもです」
「じゃないかもって」
「そうではないかも、です」
他人と話さなかった所為で敬語もままならない。
「うん?」
〈登録とカードの印字の件の後〉
「貴女、やっぱり異世界人だったのね。道理で年齢も、この世界のことも知らないわけよ」
「黙っていてごめんなさい」
イレイヴはやれやれといった顔をした。
「もう隠し事は無しよ。一緒に世界を救いましょ」
「...うん」
ごめんなさい、もう一個隠し事が。
――俺、元男なんです。
tx!:)
ありがとうございます(╹◡╹)