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第1話

神歴1220年4月1日

今日は僕にとって記念すべき門出の日だ。


僕は長机の前の椅子に座りながら、今か今かとそわそわしていた。


この部屋には僕以外にも11人ほどいて、みんな同じように長机に座っている。

パッと見た感じ男が僕を含め8人、女の子が4人といった感じかな?

年齢はみんなだいたい15~20くらいだと思う。

あ、1人だけすごい小さい子がいる。

あの子は下手をすれば12歳くらいなんじゃ......?

場所が場所だけに体格が大きい人が多いだけになんか変に目立ってる。

ちゃんと受付に案内されてきている筈だから迷子じゃないと思うけど、年齢制限とか大丈夫なのだろうか?

まあ、僕が考えることじゃないか...


部屋には本当にただただ長方形の木の板に脚を付けたような簡易な長机が4つ、2×2で置かれており、それぞれに4つずつ1列に置かれた、これまた簡素な背もたれすらない木製の椅子に僕らが座っている形だ。

僕らは全員一様に同じ方向を向いて座ってるいる訳だが、その前方には登壇用に高台となったスペースとその上に置かれた木の立机、そして壁に備え付けられた黒板がある。

この部屋は長方形で前方と後方の側面に出入口のスライド式の扉があるだけの簡素な作りだ。

天井に備え付けられた8本の蛍光灯の白光に照らされた部屋は壁紙からドアまで全てが白で統一されているため、より一層と質素に感じる。

まあ、簡単に言うと何も無い教室みたいな部屋だ。


にしても本当に何もないな。

何も無さすぎて見るものが何も無い......

待ってる間、暇すぎるぅ

無理、死んじゃうって......


他のみんなは何してるんだろうかと、周囲を見渡す。


あー、やっぱ皆緊張気味なんかね?

身体が強ばってる人が多すぎる

今日は初日だから緊張するのはわかるけどさぁ


特に隣の席の少年よ

体、震えてるくない??

流石にそこまで肝っ玉が小さいと今後厳しくない?


スライムみたいにプルプルしてる少年に内心、余計な心配をしつつ、

他の緊張していない面々を観察する。


本を読む少女が1人。

筋トレをする大男が1人。

昼寝をするパツキンが1人。

暇そうに足をプラプラさせている幼女が1人。


うん、君らは自由すぎない?

一応今日って入社みたいなちょっとお堅い日だよ?

流石に普段通りすぎるっしょ…

いや、君らの普段を知らないけどさ……


あと幼女ちゃんはやっぱり迷子で入ってきたのだろうか?

場違いすぎるのよ



さて今見た緊張しい6人に自由人4人、そして隣でブルブル震えてるスライム君。

計11人。

面白そうなのがちらほらいて嬉しい限りだ。



今日はガングルフ術士事務所という、いわゆる傭兵というか荒事に特化した万事屋というか、まあそんな感じの組織の入所初日だ。

つまりここにいる僕らは今日から同僚って訳だ。


うーん、上手くやって行けるといいなぁ

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