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プロローグ

いつも見慣れたリーフ柄のカーテンの隙間から涼しげな光が差し込む。小鳥のさえずりが耳に心地よく響いて朝を知らせる。(この声はシジュウカラかな?)そんなことを考えながら、目覚め特有の心地よさに浸りながら寝返りをうつ。

時計を見るとまだアラームの時間まで10分弱ある。早く起きれたことに少し嬉しくなり体を起こして伸びをする。

「んー……!あぁっ」「よく眠れた…。」

「よし!今日も頑張ろう!」

(もちろん現実世界で寝起き一番こんな独り事を吐く人はいない。カーテンから光が差し込んでも「まぶし…。遮光カーテンにすれば良かった。」とか鳥のさえずりが聞こえても「うるさい…。」とか早く起きられても「まだ10分あるラッキもっかい寝よ」とかそのくらいのリアクションだ。もちろん起きるときも眠い目を擦りながらのっそり起きる。じゃあなぜ私がこんな独り事を吐いて律儀なリアクションをするのか…それは、私が小説のキャラクターだからだ。

読者は私達キャラクターの日常生活に平気でづかづか踏み込んでくる。寝起きでもお風呂でも着替えでも。プライベートなんてあったもんじゃない。だからこそ、いつ、どのタイミングで読者に焦点を当てられても大丈夫なように常に演じ続けなければいけない。それが私の使命だから…!)

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