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王都に入場

「はぁー、スライムでレベルを上げ、盗賊を倒し、テンプレ展開で何故、人化が出来なーい!」

人化とは、魔物といった人間でない者が、高度な知能を手に入れる事によって人に似た姿になるスキルである。まぁ、俺は木の葉だけどなんとかなる筈。

皆心当たりがあるだろう、なんとかなるだろうという考えで、人々が堕落してしまった過去が。コレが反面教師の道のりか。

「て、違う!」

何で俺が反面教師になる未来になってんだ。話しの元は人化。風魔法や魔力操作を使い、身体の細部まで巡らせ、そして身体を無理やり動かすと、何という事でしょう。美しくなく、光り輝いてない木の葉が、気高くなく、そして貴族の様な威厳を兼ね備えてない男に人化しました。

これがあれば、盗みも、人殺しも完璧に出来る。

「ふふふ、はははは」

このように考えなかった訳ではないが、大義が有ればするさ。そう、誰かに殴られたり、物を奪われたり。一応言わせて貰うが、決してフラグを立てようとしている訳では無い。そう、フラグを。

茶番はそこまでにして、王都に入場しよう。人化を解いて、風魔法による飛行で、直ぐに到着。直ぐに周りを確認してから人化をし、城門の前の列に並ぶ。周りの雑談を聴く。

「最近、勇者が召喚されたらしいよ」

「なら、魔王が復活したのかい、やばいじゃないか」「それが、魔王の復活一年前に召喚したらしい」

「なんだって、そんな事が可能だなんて、知らなかったわ」

こんな大事な事が聞けるなんて、ラッキーと思いつつ、俺が風の勇者である事がバレたら、国家の犬になる為、絶対にバレないようにしようと心に決めたのであった。にしても、王都から出る時は見る時間が無かったが、立派な作りである壁や門を見て、改めてファンタジーだと思った。そして、衛兵まで順番が回って来た。

「身分証か銀貨一枚を出せ」

俺は盗賊から奪った、ゴホン、貰った銀貨を一枚渡した。

「身分証は何処で手に入れれますか?」

「冒険者になるか、ギルドに入れば良い」

「ありがとうございます」

このようなやりとりをして、王都に入ったのであった。

「まずは、冒険者になろう」

身分証を手に入れなければ、王都から出る際に毎回銀貨一枚払わなければならない。銀貨一枚がどの程度の価値が有るか分からないが、払わないに越した事は無い。

荒事に慣れていそうな人達の後ろに付いて行き、それっぽい場所にたどり着くまでに、美味しそうな串焼きや飲み物、そしてデザートであるケーキ。

 その他にも、いかにも冒険者向けの、武器店、防具店、ポーションなどを売っているアイテムショップ。

 見に行きたいが、まず身分証を、しかし見に行きたい。

 葛藤の末、勝ったのは煩悩、欲望でした。

 言い訳さしてもらうと、日本社会を生きて来た者として、俺は個人情報がいかに大切かを知っている。

 特に顔は変えることは例外を除き不可能である。

 その為、如何にも怪しい雰囲気を出していて、何でも売ってそうなよろず屋に行った。


 周りには、効果が有るか不明なポーションやボロい剣、防具、バッグ、仮面、ローブなど多種多彩だが、今俺が欲しいのは身バレを防ぐ物である。

 さらに、鑑定を使い、有用そうで安い物を選んだ結果、漆黒の仮面と漆黒のローブを買った。漆黒の仮面には目と口が白で描かれていて、物凄く不気味である。

 そこに、漆黒のローブは相乗効果も重ならり、危険な奴、頭がキチガイな人を醸し出している。 

 ちなみに、値段は漆黒の仮面が銅貨十枚、漆黒のローブも同じ銅貨十枚だが、串焼き屋の串焼きが一本銅貨一枚だったので、日本円で銅貨一枚百円だと仮定すると、どちらも千円で詐欺では無いと思う。

 更に、鑑定をした時の結果。


漆黒の仮面 ……ランクC

効果 不可視……目が見えなくなる

変動 ……仮面の顔を変形させる


漆黒のローブ……ランクC

効果 認識誤解……相手の認識を少しずらす。相手の意識が向けられた時、効果は発動しない


漆黒のローブは暗殺向きで、漆黒の仮面は呪いの装備じゃねと思うぐらいの効果。

 しかし、俺は風魔法や魔力操作により、空間を感知しているため、目が見えなくなっても構わないのである。それにカッコいい。

よろず屋に行き良い物を手に入れ、店から出ると、周りから奇異な視線を感じるが、無視だ。

 まぁ、カッコイイ装備だから、しょうがないよな。

「ふふふ」

 このように笑うと、仮面の顔が動く、実に素晴らしい装備だ。

 周りも一段と、欲しそうな視線を向けてくるが絶対に上げないぞ。冒険者ギルドに向かい歩いていると、騎士っぽい人が来た。

「おい、お前。何をしている」

「冒険者ギルドに向かい歩いています」

「何故怪しい格好をしている」

俺は一瞬だけ、思考した。言い訳として顔バレを防ぐため、また顔が酷いから、この場合の酷いは火傷、大きな傷がある、最後に趣味。

 俺は最後の考えを選んだ。

「趣味です」

「は?何だって」

「趣味です」

「つまり君は趣味で奇異な格好をしているの?」

「そうです、何か問題が?」

「嫌、無いが、その格好だと周りが困惑するから辞めた方がいいと思う」

「確かに皆んなこの装備を欲しがっていますよね?」

「イヤーそれはないんじゃないかな」

 騎士の頭の中には、ヤベー奴が居ると思っているだろうが、俺的にその勘違いをしてもらった方が都合が良い。

 一応言っとくが、これは演技であって、本心ではない。そんな一悶着を終え、冒険者ギルドの扉の前に立ったのであった。


レベルアップもして、魔法のカバンも手に入れた主人公。次は何が起こるのか?

盗賊を虐殺しましたが、主人公は勇者の為、元々のスペックが高いため、簡単に倒せたが、普通の異世界の17歳は倒せません。

また読みたい、興味があると思った方はブックマーク、評価を是非宜しくお願いします。

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