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魔物大量発生 2

 何時間と魔物を倒しまくり、疲れがで始めた頃、前には大柄で、言葉を使う魔物がいる。

(おめえが、うちらの魔物を殺しまくったやつか)

 そんな発言をしたため、様子見をする。

(おいおいダンマリかよ)

「何故会話をしようとする」

(戦いの中で、そんなことか、はっはっは。そりゃ勿論、勧誘さ)

「またか、この世界は人材不足かよっ」

(おめえは、俺らと同種みたいだからな)

「まぁ特には変わらないかな。で、メリットは?」

(俺らの組織に幹部として迎え、望む物は大抵手に入るだろう)

 それを聞き、心が揺らがなかったと言ったら嘘になるだろう。

 しかし、俺は優しい心を持つ日本人だ。

「……そんな誘惑には屈しない!」

(メッチャ間があったじゃん)

 相手は、呆れている。しかし、油断しず、眼を光らしている。厄介そうな敵である。

 そんな俺は相変わらず交渉をする。

「君らのトップって誰?」

(高位魔族様だ)

「強いの?」

(簡単に言うと、魔王の側近クラスだな)

「マジかー。因みに、俺を誘う目的は」

(魔王様を補佐する為、力を蓄えているのさ。今回は、勇者が一年も早く召喚されたから、妨害していくのさ)

 あれ〜、勇者が召喚されたのバレてるし。なんか俺の命も危機に瀕してない?

 今現在、仲間になるか、ならないかを必死に考えている。するとまた誘惑の発言を。

(組織に入るだけで、報酬は貰えるぞ。おめえぐらいの強者なら、好きな女を手に入れ放題だぞ) 

 グラっと心が揺らいだ。

 そんな、女子の尊厳を踏みにじる様な組織から、女子を守らないと。

 俺が組織に入り、保護すれば、良いじゃないか。周りを見ても、誰も見てない。

 ふ、は、は、は、これが天才の思考力か。

「よーし仲間になろう」

(そうかそうか、なら我らの大将に合わせよう) 

 そう言い、俺らは奥へ奥へと歩いていく。歩いていく途中に、鑑定を発動させるのだが、見えない。

 不思議に思っていると、魔物がこう言う。

(覚醒した魔物には鑑定は効かないんだよ)「……」

 俺は沈黙し、敵対しなかった自分を褒める。

 そうしてたどり着いた先には、見るからにやばそうなやつらが居る。

 あ、これ王都終わったと思える様なやつが一人、俺と一緒に来た奴のレベルが5人も居る。

(おい、其奴は誰だ)

 そう口を開いたのは、リザードマンである。緑色の鱗を身にまとい、如何にも切れそうな剣をぶら下げている。

 なんだこの、田舎のヤンキーは。メッチャ怖い。

(コイツは、幹部推薦者だ)

 すると、魔法師みたいな格好で、ケカケカと骨を震わしている、ウィザードが、口を開く。

(其奴に、資格があるのかなぁ)

 そう言い、魔法を放ってくる。俺はサイドステップで避ける。

 予備動作の無い完璧な魔法だったが、俺の風魔法は、相手の骨の軋みまで分かる。

(ホォ、ヤルノ〜)

 そんな気の抜けた声とは裏腹に、此方を見定める様な鋭い目線。

 あれ?なんか動物園の動物の気分。そんな周りに、牽制の発言をする。

「あれ〜、ここは自己紹介も出来ないのかなぁー。最近の若者は礼儀という常識も知らないのかなぁ〜。それで、よく生きられましたねー」

 端的に言うと、よく生きられたなカスどもである。オット周りは殺気立っている。あら怖い。「あれ〜もしかして、真に受けてます?冗談ですよ。貴方達の様な強者が、自己紹介出来ないはずがないですよね」

 端的に言うと、自己紹介出来ないやつクズだから。

 先程から、素晴らしい発言の連発である。まず、俺を連れて来た奴から自己紹介。

(俺はオーガのガラオだ)

 次に骨が言う。

(儂は、魔術を極めたウィザード、マジックである)

「ぷっ」

 ヤバイ、笑いを堪えている。先程からここはお笑い芸人の集まりか?オーガのオとガを入れているガラオといい次は誰の名前が言われるのか?

 フードを被った魔物が喋りだす。

(私はネクロマンサーのネクです。宜しく)

「宜しく」

 一番まともそうだが、ネクロマンサーとはどんなことが出来るのか疑問に思ったため、質問する。

「どんな事が出来るの?」

(死者を甦らしたり、スケルトンなどの召喚が出来る)

「へー悪魔は召喚できる?」

(一応出来るけど、召喚者は悪魔に殺される)「何で?」

(悪魔の力の方が強いから)

「ここに居る幹部達なら、大丈夫なんじゃない?」

(それでも確証は無い)

 悪魔がそれ程恐ろしい者とは知らなかった。奥に座っているやつなんかは、ヤバイ雰囲気を漂わせているけどな。彼が力を出したら、王都は一瞬で破壊されそうだ。

(おい、俺の紹介がまだだろ)

 そんな声を放ったのは、リザードマンである。「あれ?まだ居たの?」

(居ったわ)

 中々良い、ツッコミ。流石、お笑い会の王。(俺はリザードマンで、名前はザドだ)

 カッコいい名前のザド君は誇らしい様に自分の名前を言う。

 そんな彼の横を通り過ぎ、玉座っぽい所に座っている魔物に自己紹介しに行く。

「初めまして。冒険者のダークと言います。これから宜しくお願いします」

 ふ、見たか、この素晴らしい社交辞令を。周りは誰も何一つ喋らない。

(お前は俺の眠りを妨げた。覚悟は出来ているか!)

 凄い怒っている。そういった特の対処法は、これだ。

「一生覚悟は出来ていません」

(…………)

 ふ、自分から質問しといて、こう返されたら何も出来ないだろう。これが世渡りの上手い高校生さ。

 だが、先程から、目が怖い。ジーとガン見してくるんだが。

 俺、男とそういう関係になるのは好きじゃないから。美女が良いから!

 そんなこんなで硬直状態の時に、又新しい幹部が来る。

(大将、美女を持ってきました!)

 そんな声とは裏腹に、俺の心は窮地を迎える。

 魔物を率いる組織とは?何なのか。そして、そんな組織に入った主人公の運命とは? 

 世界の闇へと手を突っ込み始めましたが、あれ?だれかの存在を忘れてる?

 次回、組織に反発?命の危機かも

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