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暗殺者ギルド

 アイリスと別れた後、冒険者ギルドに行き、依頼達成の報告をし、自宅に帰る。

 自宅には既に全員揃っており、晩飯の準備がされていた。俺は、アイリス、バトロンからの晩飯の誘いを断ったのだ。

 理由は明日、暗殺者ギルドにいかなければいけないからだ。

 その為、早く家に帰り準備をしようと考えている。晩飯を終わらせ、直ぐ様、シャルムとライトを自分の部屋に入らせる。

 先に何も知らないシャルムが、質問する。(で、話って何じゃ)

 既に少しだけ知っているダークは、詳しい説明を求めてくる。

(ダーク様、説明お願いします)

「実はかくかくしかじか」

(なるほどな。多分其奴は、覚醒しておる)

「覚醒?」

(あぁ、人間や魔物には、ある一定以上の力を持つと覚醒と呼ばれる進化が起こり、ステータスが急激に上昇する。ダークも強いが、覚醒した者と比べると弱いな)

「覚醒はいつ起こる?」

(解明されてない)

 すると、ダークが興味津々にシャルムに質問する。

(シャルム様は、覚醒されたんですか?)

(我の昔は、レベル350ぐらいに覚醒したな。覚醒とは、つまり自身の限界を突破する方法だから、レベルが上である程覚醒した際のステータス向上は大きい)

「ヘェ〜」

(つまり才能によって変わっていくということですか?)

(基本的にそうだが、稀に覚醒を生まれた瞬間からしていたりする人もいて、かなり謎に包まれているのじゃ)

「どうりで、勝てるシチュエーションが浮かばない訳だ」

(因みに覚醒した際に、何がその人の特徴が、強化される。ダークと戦った奴は、隠密を強化されたんだろう)

「そうそう、俺の隠蔽も効かなかった」

(今のままでは、我らじゃ負けるな)

「仕方ないし、従属するか」

 そんな俺の発言に、俺に対し無表情で、ライトは当たり前のように言う。

(ダーク様の意のままに)

 シャルムは、不満そうに言う。

(仕方がない。我も一緒に行こうか?)

「いや、俺を殺す気は無さそうだし、一人で行くよ」

(ダークが言うなら従うが、気をつけるのじゃ。何があったら我を呼べ)

(ダーク様の意のままに。何が手伝う事は有りますか?)

「現在は無いが、この件はルカ、サモン、コルムには内緒にしといてくれ」

 話し合いは終わった。

 シャルムもライトも、俺に心配の目を向けてきた。確かに、俺は危険な状態だが、俺の兄貴、キルは覚醒しているため、少しは安心できるだろう。

 眠ろうとすると、シャルムとルカが忍び来る。 

 ルカは、話し合いに参加できなかった為、少し不安そうに聞いてくる。

(お兄様、何が有ったんですか?)

「心配するな。時が経てば言うよ」

(分かりました。何があったら何でも言ってくださいね)

 何て可愛いんだ。心配そうな顔で、目をウルウルされたら、頭を撫でたくなってくる。

 頭を撫でる。撫でる。そんな行為をし、朝を迎える。

 

 これ程まで朝を憎んだ事は無い。朝食を食べ、考え事をし、昼を食べ、オークション会場の上に上る。

 すると、まだキルは来ていない。周りを見渡すと、誰もいないのだが、あんな攻撃をされたため既に居るような気がする。

 一応言ってみる。

「キル、姿を表せ」

 しかし、返事は聞こえない。まさか、何も居ない所に話しかける、ヤバイ奴になった。

 厨二病じゃないかと悶え苦しんでいる時に、キルが来る。

 少し、困惑しているように言う。

(何をしているんだ)

「いや、気にしないでくれ」

(あぁ)

「そういえば、暗殺者ギルドって、顔を隠してる?」

(まぁ大抵の奴はな)

「簡単に暗殺者ギルドを説明してくれ」

(あぁ、依頼主から、暗殺、護衛などの依頼を受け、達成すると報酬が貰える。暗殺者には順位があり、0位から二桁ぐらいの順位まである)

「因みにキルは何位?」

(俺は8位だ)

「キルがか。その暗殺者ギルドって、規模大きいの?」

(規模は、そこまで大きく無いが、質が良い。最低でもAランク以上の者しか居ない)

「え〜マジか」

(覚醒者は十人ぐらいだな)

「ヘェ〜」

(そろそろ移動するぞ)

「了解」

 頼り甲斐のあるキルについて行く。

 明らかに治安が悪いような場所を通り、隠し扉らしき所を通り、一つのボロ屋敷に着く。

 一見変哲も無いが、入ると見た目以上の大きさだった。これは魔法の力だろうと考えた。一段と警戒心を上げる。

(付いて来い)

「了解」

 周りを確認すると、怪しげな格好をした人が沢山いる。二十人ぐらい居る。

 そんな中を通り、豪華そうな部屋に入る。

 すると、一人の仮面を被った大柄な人が座っている。

(キルよ。其奴は?)

「俺の紹介だ」

(ふむ。中々良い奴を見つけたな)

(まぁな)

 言葉が短い。言いたい事は分かるが短い。もしかしたら、そういう規則があるのかも。

(名前は?)

「無い」

(えーと、キル、此奴の名前は?)

(ダークと名乗っていた)

(何故嘘をついた!)

「いゃ〜、言葉数が少なかったんで、そういうものかなぁーと」

 日本で言うヤクザ的存在の巣にいるのに全く緊張感のなさそうな言い草である。

 まぁ緊張するだけ、損だからな。

 すると、暗殺者ギルドの長は不安そうにキルに聞く。

(なぁ、此奴大丈夫?)

 キルは、少し確証がなさそうに言う。

(多分?)

 話の流れが変な方向に行きはじめたので、流れを変える。

「ギルド長のお名前は」

(カインだ。ダーク宜しく)

「こちらこそ。何かしたら罰則ってあるんですか?」

(ここに来た奴で、俺に報酬の件じゃなく、罰則を聞いたのはお前で初めてだ)

「どうも」

(まぁ罰則は、このギルドの事に対して他言無用。依頼任務の失敗。敵対しない事ぐらいだ)「すいません。何も言われてなかったんで、もう二人に言ってます」

(おいキル)

(すみません。忘れてました)

 何か、側から見るとバカの集まりみたい。あ、俺も入ってた。笑

 相変わらず主人公はボケています。因みに主人公は、自分より強い奴が近くにいる為、諦めの境地に達しています。

 主人公なら一般的に強敵に立ち向かうと思いましたが、反乱を起こすのか?

 ぜひお楽しみに。

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