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ダークの闇堕ち

 俺は違和感を感じた為、全力で右に飛ぶ。

(ズサ)

 俺の左腕が、地面に落ちる。

 「うおー」

 俺は全力で剣を振るう。何も切った感触は無い。すぐさま全体を隈なく見渡すが何も無い。何も感知できない。

 しかし、また違和感を感じて左に飛ぶと、俺の腕に切り傷が。

 確実に俺を狙っているのに気配がない。

 俺は全力で逃げる。風すら置いていくように逃げる。

 もう意味不明だ。

 また違和感を感じて、次は上に飛ぶ。人間離れした跳びで、オークション会場の屋根の上にいく。

 

 時は、一時間遡る。

 俺はアイリスの護衛の為、今日開催のオークション会場に行った。

 中には数多の人間がおり、人間酔いしそうになったが必死に耐え、遂にオークションを観る特等席に辿り着く。

 アイリスの表情は、初めて来たかのような嬉しそうな表情で少し浮かれていた。

 特等席は、限られた人しか入れず、周りには護衛達がいる為、パトロンからは大丈夫と言われる。

 なので、ライトを残し、俺は探検していた。 

 色々な所を歩き回っていると、急に嫌な気配がしたため、横に避けると、不可思議な現象が。

 そして、今に至る。


「うわ」

 先程から、変則的な動きをしているのに、しっかり追ってきてナイフやら、針やらを投げつけてくる。

 怖え。

 周りに人が居なくなったため、ウィンドバーストを周りに放つ。

 何も異常は無い。

 犯人は、居ないのか?と思った瞬間又嫌な予感。

「くそったれー」

 全力で避ける。

 マジ敵が何処にいるか分からん。

 俺は最終手段である、闇魔法で周りに黒いモヤを作り、視覚をつぶしてから、隠蔽スキルを使い、姿、匂い、場所の位置などを隠蔽する。

 これで安心だと思ったら、その瞬間俺のもう片方の右手が吹っ飛んだ。

「は?」

 意味不明である。

(む、外したか)

 そんな声が聞こえてきたので、後ろに視線を向ける。

 其処には、黒いローブを纏い、黒い短剣を持ち、圧倒的強者の貫禄を漂わせた暗殺者がいた。

 俺は見た瞬間、硬直し、絶対に勝てないと思った。

(お前、何者だ!)

 相手に今直ぐに殺す気がない為、俺はすぐさま話しの主導権を取りに行く。

「俺は貴方に敵意は無い。そして、君が襲ってきた理由も不明だ。先ずは自己紹介しようか」

(分かった。だが、変な動きをしたら切る)

「そんな無謀な事はしないさ」

(ふ、どうだか。俺は暗殺者キルだ。オークションに参加している貴族スレイブ=バッドを暗殺しに来た)

「俺はオークション主催者である、アイリス=ダラクの護衛をするため、ここに居る。何で俺を殺そうとした?」

(お前が捕まえたラージ=クライムが、依頼したからだ)

「は、あの野郎。だが、何故今殺そうとしてない?」

(お前は使えるからだ)

 ふむ、キル君は、俺の実力を買っているから、俺を殺さない。

 まぁ理解はできるが、納得はできない。まぁ我慢する。自分の命のために。

 え、臆病者?無謀者よりは良いさ。

(お前、暗殺者ギルドに入らないか?いや、入れ)

「つまり、俺の命を奪わない代わりに暗殺者ギルドに入れと?」

(そうだ、死にたくなかったらな)

「返答は何時?」

 俺は少し期待して、時間を稼ごうと努力するのだ、希望は潰える。

(今直ぐだ。敵対勢力は潰す。当然だろ)

 あたかもそれが一般常識のように言ってくる。

 まぁ俺も何時もそんな事当たり前だと思ってるけど、他人が言うと又違った感情が生み出される。

「まぁ、そうだが」

(早くしろ)

「分かった。代わりに、キルが俺を保護してくれ」

(は?)

 心底意味がわからなそうなので、俺は捲し立てるように言う。

「君のせいで俺は暗殺者ギルドに入る。つまり危険が増える訳だ。だから、君は俺を守る義務がある」

 向こうは、呆れたように、こう言う。

(お前、いやもういい。一応俺が出来る範囲な)「アザース兄貴!」

 俺に兄貴が出来た。


 そして、少し話し合い、今回の仕事は互いに不干渉で、明日の十二時にここ集合の約束をし、直ぐ様アイリスの居る特等席に向かう。

 俺は不可思議な現象がなくなった事で、安心している。

 あんなふざけた攻撃をよく躱せだなぁと自分に感嘆していると、両腕を見て、そういえば腕切れたなぁと思う。

 さっきの衝撃的な事を体験したため、すっかり忘れていた。

 俺は木の葉が人化したため、人間みたいであって人間じゃないため、原理は不明だが幾らでも腕を生み出せる。

 だが、攻撃を受けた際にHPは減るようだ。何と、八割も減っていた。

 アイツこそ何者だよ。冒険者ランクは確実にA以上だろ。

 ヤバイ奴に目をつけられたなぁと思いながら、特等席のドアを開けるのだった。

 ライトは、こちらに驚いた様な視線を向ける。俺はそんな事有りませんような表情で、話す。「お疲れさん」

(異常は有りません)

「そうか」

 そんな会話の中にアイリスが、少し怒ったように言う。

(ダークは何処に行っていたんですか?私の護衛なんですから、近くに居てくださいね)

「あぁ、悪かった」

 そんな返しをしながら、これからすべき行動を頭の中で高速思考していた。

 オークションも終わり、屋敷に戻ってから、バトロン=ダラクに護衛依頼の達成の印である、依頼票にサインを貰い、アイリスと別れの話をする。(護衛ありがとうございました)

「あぁ」

 少しの間、緊張感が漂い空気になる。

「え〜と」

(あの)

「先どうぞ」

(ダークからで)

 などの譲り合いになり、諦め俺が言う。

「アイリスにプレゼントだ」

 それはアイリスが欲しそうな視線を向けていた金貨三十枚もするポーチだった。

(え、ありがとう)

 目をパチパチして、驚き、そして涙を流しながら喜ぶ。俺も嬉しい気分になる。

(こんな高い物をありがとうございます)

「気にしないでくれ」

 ふ、紳士だと再認識する。

(その、私からもプレゼントです)

 そう言って渡されたのは、黒いネックレスである。鑑定をする。

漆黒のネックレス……ランクS

効果 致死性の攻撃を一回だけ無効化する。効果発動後、壊れる。


 俺は効果なんかより、アイリスからプレゼントを貰えたことに猛烈に喜んだ。



 平和な主人公に、やっと不穏な状態に陥っています。最近、平和が多く、急激な変化がなかったため、これから変えていこうと思ってます。

 是非、次話の暗殺者ギルドをお楽しみに

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