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天使の悲劇

 三日目。夜が明けた。

 特に不審な点は夜に発見できなかった。俺の感知は屋敷全域を覆うほど大きい。

 皆ビックリするだろう。何何?それほどの人材は世界一だって。ふ、ふ、我は世界を支配せし者などという頭お花畑な思考をした時。

(ダーク様、朝食のお時間です)

 扉越しからメイドの声がしたため、ライトの部屋に向かい、ライトと共に食堂に行く。

 え、何故メイドが俺達の世話をしないかだって?

 実は、メイドは部屋の掃除や、食事を呼びに来たりと地味に働いている。俺達に付きっきりじゃないのは残念だ。

 そうして、食堂の席に着くと誰も居なかった。おいおい何ということだ。まぁ俺達と違って忙しいのかと納得すると、あたかも僕は忙しいですみたいに横のライトから非難がましい視線を向けてくる。なので素直に謝る。

 夫婦円満の秘訣は直ぐどちらかが謝る事だ。まぁ高校二年の俺に妻はおろか、彼女も居なかったが。

「悪かったって」

 ライトは笑いながら言う。

(何も口にしてませんが)

 く、主人を馬鹿にしやがって。この、このっと、脇腹をくすぐっていく。

(ちょ、止めはっはっは)

 ふ、我が奥義、こちょこちょの効果は絶大だ。これが主人の実力なのだよ、分かったかねライト君。

 そんな茶番をし終わったころ、アイリスが来た。服装がパジャマだと!

 何という事だ、写真があれば撮れるのに、絶対脳内に保存しようと思いガン見する。

 ジージー。側から見ると少女をガン見するヤバい奴がいる。

 ライトもこれには呆れて何か言葉を掛けようとした時、アイリスが質問する。

(何が私の顔に付いてます?)

「いや、パジャマが新鮮だなだーと思っているだけだよ」

(えーと、似合ってます?)

「とても可愛らしいよ」

(あ、ありがとございます)

 少し照れたような赤い顔を見て少し不思議に思った。貴族社会では、基本的にパーティーが開かれる。そこで、アイリスは馬鹿みたいに褒められた筈。

 なのに俺が褒めただけで何故頬を赤らめる?まさか演技?

 俺の発見を内心でキモい、シネとか思われてる。

 だったら、全てを破壊しよう。王都をまず破壊し、次は獣都、帝都、魔都といった具合に。今ここに潜在的犯罪者が生まれた。

(ダーク、今日はラージ=クライムの所に行きます。あそこは昔から我が家と敵対して、今回の脅迫状を送ったとされているので気をつけてください)

「わかった」

 そうして、至高の朝食を食べ、クライム家の門の中に入った瞬間、周りには屈強そうな男達、又は魔法士らしき人が遠く配置されている。

 この状態に真っ先にアイリスが抗議の声をあげる。

(これはどういう事ですか!)

 すると、当主らしき人が出てくる。その際に両横に騎士を連れて、周りは道を開ける。

 アレーこいつ何様だよ。おい、俺のアイリスに無礼を働きやがって、この悪党が。間違えた、踏まれる悪党だわ。

(やぁやぁアイリスお嬢様、今日もお綺麗で)「そんな事はいいです。何故こんな事を)

(ふ、せっかちな女性は嫌われますよ)

 そうラージが大きな声で言うと、周りの人達が大きな声で笑う。

(は、は、は)

(わっは、は)

(にしてもいい女だなぁ)

 最後言った奴誰だ?俺が直々に殺してやる。(こんな事をして、私の父が黙っていると思っているんですか?)

(いや、思わんよ。しかし、仮に君が自分から私の嫁になりたいと言ったらどうかな)

(な、そんな事を言う筈ないでしょ)

(じゃ、今から君を犯そうか、それか奴隷になるかどうする?)

(な、)

 アイリスの方を見ると、少し表情は芳しくない。多分、俺では周りの人に勝てないと思ったのだろう。

 そして、一見見えないが泣きそうな感情なのは、思考を読めない俺でも分かる。アイリスの足が僅かに震えている事を見て、安心させるように頭を撫でる。

「大丈夫」

 諭すように言うと、緊張が解れたのか、足の震えも止まり、顔の表情も良くなった。

(おい、貴様。我がアイリスに何をしている)「黙れ、ゴミ。なぁアイリス、周りにいる奴ら全員殺していい?」

(貴様ー我をゴミだとー)

(勿論、我が名アイリス=ダラクに誓います)

 という訳で君達ごみには死んでもらおう。

(はっ、たかが2人だけの護衛で何が出来る)

 このように笑った騎士に対し、自身の風魔法で風を腕に纏い、腕を振るう事で、ウィンドスラッシュを発動。

 騎士の首が真っ二つになり、自由落下。

(ごとん)

 周りが急に静かになる。

「貴様らはアイリスに不敬を働いた。死ね!」

 その言葉を発した瞬間、魔法士が詠唱を始めるが、いつの間にか姿を消したライトが剣を使い、切り刻んでいる。

(ギャー)

(助けーぐは)

 魔法士を先に殺す。当たり前なのだが、非難の声を浴びせてくるので、周りに風の刃を作り、操る。

 技名は、ウィンドスラッシャー。風で切る者という意味。

 まぁ実際にある英単語かは不明だが。ウィンドスラッシュらしきものを十個程操り、騎士の首を落としていく。

 ウィンドスラッシャーのいい点は、操作性だ。ウィンドスラッシュは一度放つと、起動を変えられないが、ウィンドスラッシャーは魔力で繋がっているため、直ぐに起動を変えられる。

 その為、騎士が剣で向かい打とうとしても空振りで、その後死ぬ。

 1分もせず、ラージ=クライム以外の騎士は全員斬殺した。間違えた惨殺だった。

 卵をかき混ぜるかのようだった。

(な、こんな馬鹿な)

(貴方を捕縛します)

(な、ふざけるなーーこのこ)

 直ぐさま、蹴りを喰らわす。

(バコ)

「黙れクソが」

 意識を奪い、縄持ってたかなぁと思いながら魔法のカバンに意識を向けていると、ライトが言う。

(縄ですよ)

「あぁ、ありがと」

 生ゴミを縄で縛り、何がいい気分である。辛気臭い雰囲気は一転した。

(ありがとございます)

 アイリスから言われた感謝の気持ちに、俺はこれからアイリスに敵対してる全貴族を殺そうか真剣に悩んだ。

 敵対する騎士のレベルは30〜50で冒険者ランクCかB程度の相手です。あたかも雑魚のように思いますが、普通に強い部類に入ります。

 このままだと、主人公チート疑惑が生まれるため、なんとかしたい所。

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