修行
また寝坊した。マジで、寝坊した。
しょうがないじゃん、美少女が横で寝ているんだ、緊張するだろう。
まぁ俺ほどの自制心があれば、十時間ほど耐えれば寝れる。
最近、俺の称号にロリキラーという物が出現した。何だ。俺が何をした。こんな不名誉な称号を、日本人に見られたら、偏見の目で見られるじゃないかー。
寝坊した事で、コルムから心配の言葉を受ける。(体調大丈夫ですか?)
「あぁ、寝坊しただけだよ」
恥ずかしい。子供が、イタズラがバレ、親に怒られる様な気分である。恥ずかしい!
庭に行く。何故なら、コルム以外の人が見られないからだ。
庭では、皆が必死に魔力を動かそうとしているのを、俺は魔力操作による、周りの魔力感知で理解した。
風魔法では魔力は感知できない事が分かったので、これからは物体を感知できる風魔法と無体を感知できる魔力操作を併用して使おう。
「おーいシャルム、俺も参加したい!」
(ふむ、なら高密度の魔力を一部に生み出す訓練をしたらいいだろう)
いかにもファンタジー定番の魔力の高密度化。
これまでも、何か違和感を感じたが、今回は何か重大な事を考えている様に思えるが、何だろ。
少し考えていると、シャルムが不安げな表情で話す。
(何か悪い事言った?)
「いやそんな事はない。ちょっとどうするか考えていたんだ」
(なら良かった)
考えるのは後にして、魔力を圧縮する。本来の百分の一ぐらいの球を作る。
俺はこれ以上圧縮できない為、多重思考のスキルを使い、十個ぐらい浮かべる。それを動かす。
自身を太陽とし周りを回らしていると、それをシャルムが見て、目をひん剥いていた。
(何をお前はしているんだ?)
「魔力操作の練習」
(普通の人間の圧縮は二倍以上はできない。魔王でさえ、五百倍くらいだぞ)
因みに、圧縮は本来の二分の一の圧縮が二倍、本来の百分の一の圧縮が百倍です。
「因みに、シャルムは?」
(我は昔と違い力が出せないから、今は三十倍だ。昔は三百倍だ。凄いだろー)
シャルムの顔は、褒めて欲しそうに、自慢げに鼻を伸ばしていたため、俺は頭を撫でながら言う。「そうか、凄いな」
ナデナデ。するとシャルムは、恥ずかしそうな表情で耐えるのだった。
それを見たルカが、純粋な目で俺を見てきながら嬉しそうに言う。
(お兄様、私にもお願いします)
「分かったよ」
(気持ちいです)
少女の髪の毛のサラサラな触感に、俺もハマってしまい、結構な時間触っていたことに気づき謝る。
「悪い。長すぎたな」
(我にもっとやるがいい)
(お兄様のナデナデは、気持ちいです)
何かいけないことをしている様な気がし、止める。
修行を頑張ろう。
俺は、魔力操作は、修行前からレベルMaxだったので、多重思考のスキルを上げるため、魔力を百倍圧縮した球を、常に周りに浮かべ、回している。寝ている時以外ずっとしている。
俺の家族たちはとても驚き、そして尊敬の視線を向けてきた。流石俺。
ちなみにルカが一番成長が速く、現在は魔力操作レベル8。
これは異常な速さらしい。天才じゃなきゃ、出来ないらしい。良い拾い物である。
サモンは魔力操作レベル5。
例外のライトは魔力操作レベルMax。一番速いのはライトだと皆が思うだろうが、例外である。
彼曰く、意思疎通スキルを使い、魔力操作の仕方を教えてもらい、完璧な状態に仕上げたらしい。
掛かった時間は一時間。天才の上は神だろうか?
にしても、意思疎通スキルは、何か俺の隠蔽スキルの様に曖昧さがあり、かなり広い範囲で応用が効きそうだ。
しかし、油断はさせないようにライトを呼び出す。
「ライト、今俺が言いたい事は何だと思う?」(読めません)
「いいか、例外は幾らでもある。俺の場合は隠蔽スキルで、自身の意思を隠した。そしてこんな事もできる」
急に、地獄を見たかのように顔を蒼白にし、震えている。今俺は隠蔽スキルを使い、偽の情報を相手に読ませる事で精神攻撃を行ったのである。「油断はダメだ。常に自分のスキルのメリット、デメリットを考え、スキルを昇格させろ」
(は!分かりました。流石はダーク様。あの精神攻撃を毎日やってもらってもいいでしょうか)「え?何で。君M?」
(精神攻撃に対うる精神を鍛えたいです!)
「わかった」
ライトは、マジで俺に真剣に仕えている。俺も負けてられないな。
その後、精神攻撃をしても、ライトの顔に変化が全く無くなるまで、たったの三日だった。
マジ、ライト君神。
シャルムはルカに無詠唱の技術を教え、サモンには詠唱の技術を教えている。
ルカは戦場で魔法を使う為、なるべく速く発動する為。
逆にサモンの召喚魔法は、別に戦場でなく、安全な場所で発動する為、急ぐより、効果を高める為だろう。
皆が皆、一生懸命取り組んでいるため、俺は嬉しい。子供を育てる親の気持ちだろうか?そんな修行の日を十日行った。
俺は現在、百倍圧縮の魔力球を五十個ぐらいを浮かせ、動かせることが出来る。
多重思考から多重人格にスキル進化した。多重思考は、歩く、走る、右に手を振る。魔力球を維持すると言った単調な命令しか発動出来ない。
だが、多重人格は、一つ一つの思考が俺でどういったことをしようか勝手に考え勝手に行動する。
更に意思共有により、皆が何したいかが理解できる為、俺は新しいことに挑戦する。
魔力操作を使い、俺と同じ体と、多重人格の一つを義体に移すように考えて、魔力を動かすと全く同じ俺が出来、そして思考共有により、俺がして欲しいことをした。
本当の俺が、俺じゃないかを見分けられるかを、シャルムに試す。
俺が作った分身がシャルムに言葉をかける。
「やぁシャルム。何をしてるの?」
シャルムは、俺の分身を見た瞬間に目を細め、戦闘態勢に入っている。
(ダークの魔力操作を見たいな)
「今不調でなぁ。無理なんだよ」
こう言った瞬間、シャルムは血魔法のブラッドバレットを使う。血の弾丸が分身の体を打ち抜き、HPがゼロになり、分身の中にあった魔力が地面に還る。
(おーいダーク、出てこーい)
「すみませんでした」
最大の謝罪の象徴である、土下座をする。だって、マジで怒っているもん。
少しイタズラしただけと考えるとシャルムは殺気を飛ばしてきたため、謝罪の言葉を考える。
マジでライトと同じでエスパーかよ。
(何であんなことを?)
「つい、イタズラ心でやりました」
「はぁ、ダークは餓鬼だなぁ〜」
お前が言うなと考えると殺気が飛んでくるため、謝罪を考える。女性が怒ったら、とにかく謝れ。
これはこの世の原則である。
(我は見た分身は、ダークみたいな魔力だが、魔力量が低かったため本当に心配したんだぞ)
「その割にあっさり殺したな」
(我程になると、一目で分かる。その、罰として、我が膝枕をしてやろう)
「え?罰?」
(そう決して我がやりたい訳ではなく、罰だ!)
ツンデレはこう微笑ましいなだと思う。
「分かった」
だが、俺も恥ずかしくなってくる。何故か?
それはシャルムの顔が滅茶苦茶赤いからである。りんごみたいな顔を見る俺も赤い顔となり、無言の時間が過ぎる。
(なぁ、我は邪魔じゃないか)
「お前は俺のものだ。お前が気にする必要は無い」
傲慢な言葉に、シャルムが起こると予想したが、意外な答えが返る。
(はっは、そうだな。ダークよ)
新たな強大な力を身につけ、誰を滅ぼすのか?私としては、人類逝けるかな?と思います笑笑。
次回は、長編となります。遂に主人公に災い?はたまた天使が舞い降りる?




