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ワイバーン

朝が来た。

まず初めに、昨日の焼き鳥を食べ、自己紹介。

家事全般が出来るコルム。髪は黒で清楚な雰囲気である、歳は18歳。

回復魔法を使える青色の透き通るような髪を持ち、容姿は可愛いというより、美しい少女はルカ。

召喚魔法を使える緑色の髪で、図書館の秘書が似合いそうなクール少女が、サモン。

最後に意思疎通スキルを持っているカッコイイ少年で髪は茶髪が、ライトである。

自己紹介後、家事全般が出来るコルムには、今使っている家の掃除を命令。又、銀貨を幾らか渡し、買い物も頼んだ。

回復魔法が使えるルカは、冒険者パーティーに入るように命令した。

召喚魔法を使えるサモンは、召喚魔法について調べて欲しいと思ったが、彼女は少女な為、俺の意図を理解出来るか不安のため、意思疎通スキルを持っているライトに、サモンと一緒に図書館にある、召喚魔法について、調べてきてと頼む。

(分かりました)

すると、ライトは俺の意図を理解したのか、質問をして来る。

(きちんと補助さして頂きます)

ライト君優秀。そんな彼に、何もさせない訳にはいけない。

「昼飯などは、露天で食べて来るといい。他にも、必要だと思う物があれば買ってきてくれ」

奴隷にこのような事を言うのは、異端なのか、奴隷達は驚く。

ふ、我が寛大さに恐れ入ったか。

指示も出したため、俺はシャルムとルカを連れ冒険者ギルドに向かう。

「ルカの冒険者登録宜しく」

(また少女ですか?)

受付嬢である、シズは少し驚き、少し不機嫌そうに言う。

確かに、数日ぐらいで、少女を冒険者登録に連れて来る。異常である。

まぁやましい事はないので。

「宜しく」

このように返す。慣れた手つきで、冒険者カードを作成、渡し、それを俺がルカに渡す。

「これがルカの冒険者カード。失くさないよう持っといて」

(分かりました)

事務的な返しである。少し悲しい。

まぁ次第に緊張も取れて来るだろう。

「何か、良い依頼は有りますか?」

(ワイバーン討伐はどう?)

「ワイバーンというと、空を飛ぶドラゴンですか?」

(最近、東の方角に、ワイバーンが飛んでいたという報告が有り、実際にワイバーンがいることが証明され、討伐クエストがあるの。必要ランクはCで、報酬は金貨三枚だよ)

「数は?」

(報告されたのは一匹。でも、複数いても、買取可能)

「受けます」

隣にいたルカは、蒼白だった。どうしたのだろう?餌にされるとでも思ったんだろうか?

東の丘に行く。丘は、遮蔽物が多く、盗賊には便利な地形っぽい。

更に、大きな崖が有ったり、少し危険。

まぁ飛べるから良いが。だが、ルカは飛べないため気をつけなければ。

「ルカは、回復魔法を使うことが出来る。詠唱は、各々の想像らしいけど、作れる?」

(はい、使えます)

「じゃ詠唱は自分流で、後方支援を宜しく」

(分かりました)

「にしても、青色の髪は綺麗だね!」

(ありがとうございます)

「丁寧語は必要無いよ。もっとフランクで良いよ」

(そんな訳には)

「じゃ命令で」

(分かりました。ダーク様)

本当に分かっているのか不安だが、徐々に慣れるだろう。


ルカ視点

ご主人様は、我々奴隷に対し、とても優しい。奴隷商人からは、夜な夜な嫌な事をされ、魔物餌や、魔法の的、殴られたりするのが、日常だと言っていた。何故しないのか疑問である。

終了

…………………………………………………………

そんな話をしていると、目標の地点に到着。

風魔法を使い、半径3キロメートルの距離にいるワイバーンの数を探知。数は三匹もいた。

ラッキーである。

「シャルムはルカの護衛をよろしく」

(まぁ良いだろう。特別だぞ)

相変わらずツンデレである。そんなシャルムの様子を見て、ルカは困惑気味らしい。

シャルムの立ち位置がわからないのだろう。

右前方に、ワイバーンを発見。皆に、警戒させて、俺が特攻する。

「おー」

掛け声と共に、魔剣吸魂剣に風と闇魔法の合体魔法である、ダークウィンドエンチャントを剣に施し、ワイバーンの背中に斬りつける。

すると、バターの様に、切れるため、転びそうになったが、風を上手く発生させ、難を逃れる。

ダークウィンドエンチャントは、魔力消費が低いのに、かなり強い。

コスパがかなり高いので、常用したいが、余りにも火力が高いのは困りものだ。

俺の勇姿を見たルカ。

(凄い。ダーク様は強いんですね)

「ありがとう。ルカの回復魔法をみせてくれ」

俺は前もってルカに、回復魔法が有り、俺が鑑定を持っている事を知っている。少し恥ずかしそうに言う。

(分かりました。彼者(かのもの)のキズに聖なる祝福を。ヒール!)

相変わらず、詠唱をしている。俺は無詠唱。頭で組み立てる。

そして、回復魔法を浴びる。まぁ心地良い。

「シャルム、今の回復魔法はどうだった?」

(まぁ、普通だな。だが、魔力操作のレベルが低い)

「シャルムなら、強く出来る?」

(まぁ出来るが。こんな奴で良いのか?人間だから限界があるぞ)

「ルカは、何がしたい?」

(私は戦争奴隷で、両親は私を守って死に、私は奴隷となった。この見た目なので、何回も嫌な目に合いそうになり、イヤラシイ視線を向けられたが、奴隷商人拾ってもらったおかげで生きていられる。私はいつも助けられていてばかりでした。私には、親が死ぬのを見ていただけで、力がなかった。この回復魔法で、私は変われますか?いや、変わりたい)

「シャルム、死なない様に訓練宜しく。ルカは、血反吐を吐いてでも、シャルムに付いていけ!」(分かりました。頑張ります)

ルカの顔には、悲壮感の漂う顔でなく、決意を決め、とびきりの笑顔を見せている。

にしても、涙を泣きながら、決意を決める。それも、美少女が。

こう、いいものを見れた喜びがある。

(これは恋敵なのでは?いや恋なんてあんな奴に、ブツブツ)

シャルムが、何がブツブツ言っているが、気にしない。

いや〜、何か、ルカとの距離が一気に近くなった様に思える。

因みにルカの役職は巫女。ランクはAで、結構高い。効果は、回復魔法の効果増大。習得熟練度量の増加。かなり強い。

その後、ワイバーンを、シャルムが二体手で身体を貫通させ倒した。汚れた血をどうするのか疑問に思うと水魔法で器用に落としていた。

「上手いなー」

(その為の水魔法だからな)

まさか、魔物の返り血を落とすためだけに、水魔法を古から使ってきたわけじゃ無いよな。怖くて聞けなかった。

主人公の力は、留まることを未だ知らない。いつ、強大な魔物、障壁にぶち当たるのか?当分暫くにはなります。

次回は、主人公の統率力が見られる?

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