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装備

俺はバックステップをして、相手の斬撃を避ける。相手は、深追いせずに様子を見てきたので、こっちから攻撃する。

斜めに振ると、相手は予想 外の速さだったのか、木剣で防御しようとする。

その為、軽めに当て、一瞬で振り上げる。

初撃で、手元の木剣の握りを緩め、二撃目で、木剣を上空にあげる。完璧である。

そして、木剣を相手の喉元に当て、The end.

(そこまで。シズはダークをCランクに上げといて)

(はいハーイ)

「ありがとうございました」

(いや〜、君強いね。俺のパーティーは前衛一人、中衛二人、後衛二人だから、パーティーに入らないかい?)

「有難いですが、パーティーをもう組んでいるんで」

(そっか、気が変わったら来てくれ)

そんな、言葉を言って去っていった。悪いが、役者不足である。

Cランクを圧倒出来るなら、Bランクぐらいの強さはあるのかー。直ぐに死ぬことはなさそうだ。

だが、現在武器が無い。吸血鬼との戦いで、盗賊から奪った剣が3個のうち2個が壊れ、一個はギリギリ生きている。

しかし、命を掛ける武器なら、万全を期した方がいいし、心許ない。

短剣が3個や防具が五個、アクセサリーが一個は使わないので売ろう。

実は今、懐が暖かい。受付嬢であるシズから、下位吸血鬼の魔石の代金を貰ったが、何と何と金貨3枚だったのである。日本円で日本円で三百万。これは、銅貨一枚を百円とした場合。

ということで、武器店を歩いて見て回る。鑑定を使い、武器のランクを見るが、大抵ランクE、D、C程度である。

武器のランクは冒険者ランクと関係し、同一にする事で、自身の実力に相応しい武器で戦う事が出来、熟練度が上がりやすいらしい。

俺は現在Cランクだが、まぁステータスはBランクだから、Bランクの剣を探している。

そういえば、露店で、聖剣とかいう剣が売られていたが、その値段は銀貨一枚、鑑定の結果、Eランクの剣で、表面を塗装しただけ。

まぁ、何処でもこういう詐欺はあるなぁーと思い歩く。やはり、良い武器はない。

まぁ仕方が無いなーと思いつつ、シズに聞きに行くか、迷った時に、周りが騒がしくなった。

周囲を見回すと、盗人が発生したらしい。そして不運にもこっちにやって来る。面倒だが、対処するかー。面倒だ。

(おぃ、こっちだー)

(誰か捕まえてー)

「よっと」

そんな軽やかな掛け声で、盗人が転ける。足を引っ掻けたのである。

そして、盗んだと思われるカバンを取り上げる。盗人が起き上がり、襲ってくるかと思ったら、逃げていった。

(すみません。ありがとございます!)

声が聞こえて来た方に視線を向けると、其処には黒髮で清楚そうな女性が立っていた。

キャバ嬢とは、正反対だな。歳は十七ぐらいである。良い。

(あのー?)

「あぁ、君のカバンだったんだね」

(ハイ、取り返してくれてありがとございます)

いや〜良い事をした。やっぱり俺は勇者だわー。(さっきまで面倒くさそうにしてた癖に)

「シャルムちゃん。黙ろうか」

(ムッムッムー)

(えっと、お名前をお聞きしても?私はカルムです)

「ダークリーフです」

(ダークさんですね。お若いのに、強いんですね)

「はっは、カルムさんありがとう。まぁ冒険者ですからね」

(でしたら、私はある武器店の受付をしてましてお礼として安くするので、来てくれませんか?)

ふっ。俺の時代が来たか。小学、中学、高校の時、何時も一人。彼女いない歴イコール年齢の俺が、デートに誘われるとは。

「勿論です」

ということで、やって参りましたカルム武器店。

カルムさんが、武器を仕入れたりして、武器を作る人は別にいるらしい。

武器を見ると、まぁ他の店よりは良い感じで、Cランク武器が複数ある。

だが、Bランクは無い。確かにそこまで拘っついる訳では無いが、男なら強い武器が欲しいじゃん。

(ガキが)

シャルムがちょくちょくディスって来て、俺の繊細なハートにダイレクトアタック。

(気に成るのは有りましたか?)

「いや〜、はっはっは」

苦笑いを浮かべると、何を思ったか、別の部屋に入っていった。怒ってしまったのだろうか。

すると、長い木の箱を運んで来て、それを開ける。

(これはどうですか?)

見た目は、滅茶苦茶錆びている。何故か錆びている。

鑑定を発動させると、何と武器ランクBである。

名前は魔剣吸魂剣。効果は進化適合剣で、魂を吸収すればするほど使用者に適合し、強くなる剣。

チートっぽく、魔剣である。カルムの注意として、使用者に認められないと、気分が悪くなるらしい。

絶対、魂吸われているだろ。それ。

まぁ、命は失わないらしいんで、手に取ってみる。

(ピロン。魔剣吸魂剣の使用者に成りました。そのため、効果進化適合剣により、剣に堕剣がが追加されました)

マジか。ただ、使用者になっただけで、スキルが生まれる。更に、成長する。

これは、何が何でも欲しい。

「この剣の値段は?」

(使い手も貴女しかいなさそうなので、タダでいいですよ。御礼です)

何でいい子なんだ。

「ありがとう」

(どういたしまして)

(我が主人が乞食)

それに比べて、シャルムは、何で失礼な子か。「ねぇ、シャルムちゃん。どんな奴隷の主人に買われたい。おっと間違えた、飼われたい?やっぱ、君にお気に入りな色んな性癖持った人がいいよね。ボロ雑巾のように使われたりされるのはどうかな?」

(ヒ、ゴメンナサイ)

「聞こえなかったなぁー」

(ご主人様が一番です。売らないでください)

シャルムは、直ぐに調子に乗るからなぁ。注意をしていかないと。

まぁ今は機嫌がいい。吸魂剣は俺が手にした瞬間、錆が消え、黒色になった。

気のせいか闇のオーラを放っているように見える。漆黒のローブに漆黒の剣。

いや〜カッコいい。これに漆黒の仮面をしたら、皆の視線を独り占め。

まぁ騎士に職務質問されるからしないが。

やっと、チートっぽい武器を手に入れ、何をまた起こすのか?次回、資金調達。決して悪いことをして、金を手に入れるわかけではありません。そう、まだ。


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