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異世界王道冒険譚  作者: 雪野ツバメ
第一章 なかなか冒険しない冒険者
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5.落とし穴の中2

 ウィンストリア王国の一室から再び落ちたシュウは最初こそ叫び声をあげていたが、今は自分の状況を考えていた。

「うーん。日本からこの世界に勇者?として召喚された?

 そして、部屋で待ってろって言われて、部屋に居たら床が無くなって・・・

 また、落ちてる。っと」

 二度目ということもあるので、周囲を見る余裕もあるが、周りは真っ暗である。

 シュウは顎に手をあて考える。

「僕が勇者じゃないってわかって元の世界に戻してくれてる?とか」

 それが、シュウにとっては一番よいのだが、それならセリーネという少女が何かしら説明しそうだった。

 この世界に召喚したことを心から申し訳なさそうに話していたセリーネ。

 接した時間や言葉の数は少なかったが、その様子には偽りはなかったようにシュウには思えた。

「それよりも、さっきの穴と雰囲気が違う気がするな・・・」

 一度目の落とし穴と比べるとどこか違う感じがした。

 例えるなら、一度目は決まった道を辿るように落ちて、途中から滑り落ちた感じ。

 それが今回はそういった感覚が無く、不安定で前後左右にぶれるようだった。

 これはさっきよりもまずいかもしれない・・・

 先ほどのように抜け出せる白い穴を探そうと思った瞬間・・・

 何かに体をつかまれ後ろに引っ張られた!

「こ、今度はなにぃぃぃ!」

 後ろを見る余裕も無く、叫び声を再びあげたシュウは光に包まれた。

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