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異世界王道冒険譚  作者: 雪野ツバメ
第二章 冒険者と仲間
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38.剣気と言えば?そう薪割ですね

 無事?にシュウとクランが薪割を行う間のリンの仕事ができたので、話していた通り明日はみんなでクエストを受けにギルドに行くこととなった。

 今日は軽くどの程度の技量があるか、クランとリンを試すこととなった。

「二人の武器は小僧は片手剣と盾、こむ……

 リンは杖で違いないか?」

 ルーツさんが二人の装備を見て確認を取る。

 言い淀んだのは勿論背後からの殺気のためだ。

「はい。そうです」

 クランがリンに目配せをしてから答える。

「ふむ。

 では、クランは剣以外の武器は扱えるか?」

「えっ?

 いえ、使えません」

 ルーツの質問に戸惑いながらもクランは素直に答える。

「ふむ。

 戦士としては剣がダメになった時や、敵の意表を突くためにも多様な武器を扱えた方が好ましい。

 シュウもまだそれほど教えてはおらんが、剣以外も使っていただろう」

 急に自分の名前が出て、みんなの視線がシュウに集まる。

 クランとリンの前で剣以外使っただろうかと必死に思い出す。

「シュウさんは敵を誘い込むのに弓を使っておられました」

「そ、それに体術もすごかったです」

 シュウが必死に思い出そうとしている横で、クランとリンがサッと答える。

 あ、そうだった?と自分では無意識で動いていたのかと考えてしまう。

「シュウもまだまだだがな。

 では、リンは魔術師と見えるが主に杖は魔術の補助だな?」

 ルーツは次にリンに顔を向ける。

 リンの持つ杖は両手持ち用で打撃には向かない木製の杖だ。

 魔術師が持つ杖はルーツが言うように魔術の発動や威力を補助する効果を持つ物が多い。

 リンはまだ冒険者の日が浅いため、効果の高い杖ではないだろうが、少しはあるだろう。

 と、じっと杖を眺めていると脳裏に浮かびあがる。

『見習い魔術師の杖 品質C 魔力:極微量プラス』

 識別スキルのレベルが上がってじっと見つめるだけで自動発動するようになったのだろうか。

 思った通り魔力の補助が付いた杖だった。

「は、はい。

 まだ、魔術もそんなに扱えませんが……」

 シュウがスキルについて考えている間にリンが伏し目がちにルーツの質問に答えていた。

「ふむ。

 魔術師は杖によって魔術を補助するのも大事だが、魔術を使う余裕もない程近づかれたりした場合の護身にも、さらに補助の効果を高めることも剣気によってできる。

 使えるの魔術を増やすのも大事だが、ここで剣気の扱いを学びなさい。

 フラン。

 魔術と剣気を併せて頼めるか?」

 ルーツが後ろに控えるフランに体を向け尋ねる。

「勿論ですわ。

 不束者でございますが、全力で頑張らせていただきますわ!」

 ルーツの依頼にフランは笑顔で両手を胸の前で握って気合を込めて応える。

「あ、ああ……。

 程々にな……?」

 ルーツはフランの様子に顔が引きつっているようだった。


「さて、リンは剣気を掴むところからだと思うが、小僧はどうだ?」

 ルーツがクランに剣気が扱えるか確認する。

「具体的にどういったものが剣気ってわからないけど、なんとなくわかる感覚のものはあります」

 クランは最初に草原で見た時と同じ子に見えないほどしっかりしたように感じる。

「昇格クエストの最後に剣技出してましたよ」

 ゴブリンに襲われた際に片手剣基本剣技ダブルブレードを放っていたことをシュウはルーツに告げる。

「あの時は、無我夢中で……

 自分で意図して使えた訳じゃ……」

 クランがシュウの発言に慌てて否定する。

「ふむ。

 だが、その時の感覚が何となく剣気だろうと思う訳だな。

 よし、では早速しゅぎょ……。

 薪割をやってみるか~」

 今、普通に修行って言いかけたよね。

 これクエストの一環だよね?


 

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