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異世界王道冒険譚  作者: 雪野ツバメ
第一章 なかなか冒険しない冒険者
34/303

33.続クエスト回

前々回に続くクエスト回です。

本当は前回も含め一話のつもりでしたが長くなってわけることにしました。


 三日間連続外のクエスト、そして昨日街の中のクエストをしてみて、サイクル的に一日休日を取る頃合いだった。

 ルーツの薪割もずっと行っており、当分の資金は溜まっていて、ルーツからも朝に疲れを感じるほどなら休みを入れるようくぎを刺された。

 でも、今日はまだ疲れも感じなかったので、冒険者ギルドでクエストを受けることにした。


 今日もクエストボードで自分でクエストを見てみる。

 ほぼほぼこの世界の字も読めるようになって少し感動だ。

 今日はワイルドラビット以外に挑戦してみようと、手頃な依頼はないか探してみる。

 ふと目に留まったのが「蜂蜜」の文字。

 そういえば、この世界に来てから甘味をあまり見ないと思っていた。

 砂糖や塩といった調味料や香辛料が他の街からの輸入に頼っているため、甘味に回すほどの余裕がないようだった。

 この蜂蜜の依頼主は料理人ではなく錬金術師で、製薬に使うためのようだった。

 今日はこのクエストを受けてみようと、依頼書を剥がし受付へ並んだ。


「えっ!

 この依頼ですか?」

 いつもの個室に入り、サーシャに依頼書を渡して開口一番がこれだった。

「いろいろやってみようと思って。

 蜂蜜にも興味がありますし」

 サーシャの反応に少し不安が募るが受けてみたいのは本当だった。

 シュウの知ってる元の世界の蜂蜜は、テレビ等でしか見たことないが養蜂家が育てたミツバチの巣から取るという物だった。

「こちらのクエスト「蜂蜜の納品」ですが、蜂蜜を取ってきてもらいます」

 すごい、クエストの依頼がそのまま繰り返された説明だった。

「蜂蜜は草原に生息するハニービーが花の蜜を溜めているのを取ってくるのですが、採取に二つ方法があります。

 一つは巣に溜められた蜜を取る方法。もう一つが、蜂のお腹の蜜袋に溜められたものの採取です」

 よく考えると、蜂蜜って蜂が一回体内に入れてるんだな~とどうでもいいことを考えそうになった。

 そんなシュウにお構いなくサーシャは説明を続ける。

「ただ、基本的に前者の採取法は禁止されています」

「え?何でですか?」

 巣から取るという元の世界では当たり前の方法が禁止されていることに驚き、質問を返してしまった。

「シュウさんの地元では蜂はよく見られたんですか?

 ハニービーは花の蜜を主食にしてますので、基本的に他の動物を攻撃しません。

 ただ、他の動物はハニービーの蜜がおいしいことを知ってますので、人に限らず狙われてしまうのです。

 国を挙げてハニービーを保護している国もあるのだとか。

 蜂蜜は甘味や製薬にも幅広く使われますし。

 なので、蜂蜜を採取するのに巣を壊してしまうとハニービーの数が減ってしまうので、爆発的に増えて討伐の依頼が来ない限り人が巣から採取することを禁止しているのです。

 あと、巣の周りには巣を護る蜂がたくさんいるのでお一人ではそもそも難しいかと思います。

 ただ、そんな規則も守らない方がおられるのでハニービーの数が少しずつ減っているという話です」

 どこの世界にも密漁という言葉はなくならないらしい。

「ということで、クエスト「蜂蜜の納品」はハニービー討伐と同義だと思ってください。

 普段はハニービー討伐で出すのですが、今回の依頼は依頼者が直に納品でと言われたとか……」

 サーシャはクエストの説明中に自分でも少し疑問に感じ、後で依頼を確認してみようと思った。

「わかりました。

 巣には近づかないようにします」

 説明を受け、この世界の蜂蜜はやはり貴重な物なんだと認識した。

 密漁してでも採る人がいるというのはよほどのことである。

「だいたいハニービーがよく見られるのは、この辺りの花周辺です」

 サーシャが地図を取り出し、森に近い草原の一角を差した。

 シュウがまだ行ってない方だったので、蜂を見なかったのだろう。

「あと、ハニービーは空を飛んでいますので、剣ではなかなか大変だと思います……」

 最初に、依頼書を見た時に呻いたのは、シュウが剣を主に使っているのを知っており、苦労すると思っての事だった。

「なるほど。

 確かに飛んでるモンスターって戦ったことないですね……

 でも、とりあえず一度やってみます」

 シュウは一度やってみて難しそうならまた考えると、クエストの手続きを進めるようサーシャに促した。

「わかりました。

 頑張ってくださいね」

 サーシャは笑いながら、また眩しそうに目を細めた。


 クエスト<<蜂蜜の納品>>

 ・ハニービーの蜂蜜を小瓶三本分納品


 冒険者ギルドでクエストを受けてサーシャに教えられた草原の一画に来たシュウはすぐにハニービーを見つけることができた。

 が、草の中から忙しなく花の間を飛び回るハニービーを見ているだけで動けなかった。

(で、でけぇ)

 シュウは元の世界の蜜蜂を想像していたのだが……

(か、形は想像通りなんだけど……

 でかすぎないか……?)

 姿かたちは地球の蜜蜂と同じで丸々とした体で忙しなく羽を動かして飛んでいるのだが、その体が羽を除いても30センチはあるのである。

(人を襲わないと言われてもこの大きさはこえぇよ…)

 シュウは改めてここが地球ではないと認識させられた。

(ウサギもでかかったし、何でも大きくなってんのかな?

 ……あのゴキ……)

 シュウは自分がいけないことを考えて想像しようとしていたのを頭を振って飛ばした。

(と、とりあえず、一匹やってみようか)

 シュウは決心し、弓を取り出し矢をつがえた。

 静かに深呼吸し、集中して構えのイメージをして矢の先端からハニービーまで射線を伸ばすことができた。

 そして、矢を放ったのだが……

「あっ!?」

 放った瞬間にハニービーは次の花に移動してしまった。

 矢が空を切るが、ハニービーがそれに反応した。

 ハニービーは少し高く上昇し、周囲を見回しているようでシュウと目が合った気がした。

(ハニービーはウサギと違って、矢が外れても逃げないのか!)

 シュウは小剣を構えて、ハニービーの動きの“観察”に集中した。

 ブーンブーンとハニービーがリズミカルに体を左右に振ると、一気にシュウ目掛けて突進をしてきた。

 サーシャから、このハニービーは毒を持っていないので基本的に体当たりだけ注意と言われていたのを思い出し、突進を横に飛んで躱す。

 ハニービーは突進が回避されると、剣の届かないところまで上昇し、不規則に体を揺らした。

 そして、またリズミカルに体を揺らして突進を繰り返した。

 シュウは突進の回避を数度繰り返した。

(なるほど、突進が来る前に体を揺らすな。

 そして、突進後は高いところに逃げてしまう。

 素早く正確な弓の腕か早く詠唱できる魔術があれば狙えるだろうけど……

 まぁ、サーシャさんに心配されて大丈夫って言って出てきた手前簡単に諦められないぞっと)

 シュウが攻撃策を考えている間にもハニービーは構わず突進してくる。

(攻撃のチャンスは、やっぱり突進の為に近づいたとこだな。

 狙うなら……)

 シュウが反撃に出ようと決心したところに、ブーンブーンとリズミカルに揺れるハニービー。

 加速して滑り下りてくるハニービーの突進を右足を軸にして体を回転させて避け、

(羽だ!)

 通り過ぎていくハニービーの背に生えた羽目掛けて小剣をすくい上げた。

 シュウの小剣はハニービーの羽の1枚を半分斬り落とした。

 ハニービーは剣の届かない上空に退避したが、見るからに空中で姿勢の維持が不規則になったように見えた。

「よし、今の感じで!」

 それから突進を回避し、羽や胴のつなぎ目を狙って攻撃を繰り返した。

 ハニービーの動きが鈍くなり、高度が保てなくなったところに、小剣に剣気を纏わせて


 片手剣基本剣技 ダブルブレード


 小剣による二連撃を当てるとハニービーはボトッと地面に落ちた。

 ふぅと息を吐きつつ小剣を収め、ハニービーの状態を確かめて蜂蜜袋に入った蜂蜜を採集した。

 虫系のモンスターは羽や硬い足や甲殻も素材になるとのことだったが、動きを鈍くするために羽を攻撃して傷つけてしまったのと、そもそもハニービーに素材になりそうな甲殻がなかったので諦めた。

 ただ全身を覆う体毛がサラサラで気持ちよかった。

(そういえば、ウサギの毛皮が余ってるし、今度何か作れないか聞いてみようかな。

 あれも結構ふわふわで気持ち良かったし)

 そう考えながら次の蜂を探して歩き出した。


 結果として、その日も大きなケガもなくクエストを終了できた。

 ただ、魔術の練習もしようと魔術書を取り出してストーンバレットを試してみた。

 当たりには当たったが、近くに別のハニービーがいたようでリンクしてしまい、慌てたために魔術書を仕舞う暇もなく手に左手に持ちながら戦うことになってしまったのだ。

 そして、集中が削がれてしまっている所に突進を受けて吹っ飛ばされてしまった。

 魔術書も手から離れてしまい、地面を滑っていった。

 そこからなんとか二匹の突進を回避に専念しつつ、チクチクと反撃を一匹にして倒すことに成功した。

 弓もそうだが、魔術書も魔術を放ったあとの動きを考えておくことが課題だと痛感した。

 二匹のハニービーから蜂蜜を採取し、小瓶に入れると四本分集めることができた。

 三本は納品用で残りの一本は手元に残しておくことにした。


 次の日のクエストは行ってない所に行ってみようと森が目的地のクエストを選んでみた。

 ブランジリの周囲は草原が広がっていて、ここ数日何度も草原に来ているが、昨日のハニービーのように生息域が限られているモンスターもいるみたい。

 少しでも、自分の中でどこに何があって何がいるかを把握しておきたかった。

 

  クエスト<<アオイロダケの採集>>

  ・アオイロダケ十個の納品

 

 アオイロダケは森の日の光が当たらない木陰に自生しているらしい。

 サーシャから聞いた話によると、食べられるが食用ではないらしく、ポーション等の製作途中で混ぜて効果を上げることができるのだとか。

 森の中なら比較的簡単に見つけることができるらしい。

 森なので草原と比べるとモンスターと出会う確率は高いのだが、このクエストも採集がメインなので冒険者からはあまり人気ではなかった。

 シュウは薬草採集で行った薬草の群生地近くの森に向かうことにした。

 薬草の群生地に寄って少し薬草を取っていこうと思ったからだ。

 

 今日も薬草の群生地は爽やかな風が吹いていて気持ちよく、シュウの髪をなでて行った。

 手持ち用とギルドで売る用を少し採集し、お礼を言って森に入った。


 ブランジリに来てからしばらく経っていたが、一週間程前までは街からも出ずに過ごし、それからは草原に出てきていた。

 遠くに森を見てきていたが、足を踏み入れるのは初めてだった。

 街で過ごしていた間に集めた情報では、草原よりも採集等のクエストが多いが見通しが悪く手強いモンスターが増えるとのことだった。

 草原以上に気配察知に集中して森に踏み入っていく。

 話で聞いていた通り、木や草で入り組んでおり見通しが悪い。

 アオイロダケはそんな奥に入り込まなくても見つかるとのことなので木の陰などを中心に見て回る。

 少し回るだけで草原よりも生き物が多いことがわかる。

 そして、何もかもが地球の生き物に比べでかい……。

 生き残るために体が大きくなっていったのか、無害そうなトカゲでも20センチ以上の大きさだった。

 そのトカゲが木の陰から出てきて目の前を走れば声を出しそうなほど驚いた。

 木の陰を慎重に移動してなんとかアオイロダケを見つけた。

 次のアオイロダケを探しつつ、頭の地図を広げるために少しずつ森の奥に向かった。

 

 少しずつアオイロダケが集まって来たころ、気配察知が強めな気配を感知した。

 気になるので注意しつつそちらに向かうことにした。

 対象が近くなったので、木の陰で息を潜めて様子を伺った。

 複数の気配が固まって何かをしているようだった。

 シュウの気配察知ではまだ何が何をしているのかわからないので、慎重に覗き込んだ。

 覗き込んだシュウは驚きの余り声を出しそうになったが寸でのところで堪えることができた。

 聞こえてしまうのではないかと思うぐらい心臓が大きく早く鼓動し、冷や汗が流れるのを感じる。

 覗き込んだ先には四体のゴブリンが周りを見渡したり向き合ったり相談をしているようだった。

 シュウの脳裏に召喚された日の光景が思い出される。

 ゴブリン達はしばらく相談したあと、二列に並んで森の奥に消えていった。

 姿が見えなくなったあとも心臓の早い鼓動と汗を大きく深呼吸を繰り替えして抑えようと努めた。

 落ち着いた後、これ以上森の奥に行く気にはなれず、慎重に気配察知を使いながら森の入り口の方へ向かった。

 幸い戻る際にアオイロダケを見つけることができ、クエストの納品分は確保することができた。

 森から出ると少し休憩してから街に戻り、クエストの報告と森でゴブリンを見た事をサーシャに伝えた。

 サーシャは森でゴブリンが出ることは普通だが、比較的森の入り口に近い場所で、四体が集まって行動していたということが引っかかると言って、ギルドでも調べてみると言ってくれた。

 その日はどっと疲れを感じ、ビアンゼの宿で夕食を食べた後、すぐに眠りについた。


 ゴブリンとの邂逅の翌日もシュウは草原に立っていた。

 本当にいつまでもゴブリン相手に怯えてはいられない。

 というのも、サーシャから聞いた話ではゴブリンは他の亜獣人(オークやサハギン等)と違い数が多く、部族が世界中に散らばっており、どこにでもいるらしいのだ。

 なので、これから地球に戻るまで冒険者としてこの世界を旅しようと思っているシュウは、ゴブリンとどこかで戦わなければならない日が来ると思っていた。

 ゴブリンと直接戦うクエストではないが今日も森へ入るクエストを受け、昨日ゴブリンを見た森の前までやってきたのだった。


 クエスト<<フォレストバードの卵の納品>>

 ・フォレストバードの卵五個の納品


 森に住むというフォレストバードの卵の収集クエストだ。

 これも新米冒険者が受けられるクエストで人気がないものだった。

 鳥というだけあって、もちろん飛ぶことができる。

 空を飛ぶ相手というだけで、難易度がグンと上がるのだ。

 しかも場所が森という障害物が満載の場所で戦わなければならない。

 森の入り口近くで見つけることができれば、外に誘い出せるのだが、そうすれば今度は広い空を自由に飛び回れる鳥を相手をしなければならい。

 どちらにしろ新米には難易度の高いクエストなのであった。

 このクエストがなぜ新米でも受けれるかというと、この鳥は縄張り意識が強く、とくに卵を護る親鳥は自分の縄張りに入った人はもちろん同種でも攻撃を仕掛けるのだ。

 ゲーム用語ではアクティブモンスターと呼ばれる。

 そして、別のクエストで通りかかった冒険者や他のモンスターに攻撃を仕掛け返り討ちに遭うと巣を護る親がいなくなるので、そこに卵があれば回収できるのだ。

 親鳥と戦う技術のない新米冒険者では、運に頼る面が大きいので人気のない理由だった。


 シュウは深呼吸をして、気持ちを落ち着け森へ一歩踏み出した。

 いつもより気配察知に集中して進む。

 昨日森に入った範囲ではフォレストバードを見ていないし、襲われていないので近くに巣はなかったのだろう。

(もう少し入り口周辺を調べてみて、奥に入っていこう)

 ゴブリンの事もあるが森には他にもモンスターがいる。

 フォレストバード以外と不必要な戦いは避けたかった。

 しばらく歩いて止まって耳を澄ます。

 しばらく歩いて止まって耳を澄ます。

 というのを繰り返した。

 サーシャからフォレストバードを探すには、鳴き声を頼りに探すのがいいと教えられていた。

(どんな鳴き声かって聞いたら、ギヤァギヤァって鳴きまねしてくれたんだよな)

 ゴブリンの件を知っているサーシャは少しでもシュウを元気づけようとしてくれていた。

(ギヤァギヤァってあんな鳴き声するのかな)

 鳴きまねをするサーシャを少し笑いながら元気が出たことにお礼を言っていた風景を思い出していた。

 ……ギヤァギヤァ。

(そうそう、こんな鳴き声ほんとにするのかって……)

 鳴き声にハッと周囲に目を配る。

 羽ばたきの気配は感じられなかったが、太い木の枝からこちらを見下ろす大きな鳥と目があった。

 ギヤァギヤァ。

「そうだよな。

 鳥は飛んでいるものと頭の中で考えちゃったけど、木がある森の中なら枝に留まっているよな」

 そして、鳥から少し視線をずらすと枝の根元に巣を見つけられた。

「巣を護る親鳥はより好戦的っと。

 それにしても、この世界の動物なんでも大きすぎだろう……」

 木の上から見下ろす鳥はサーシャから教えられたフォレストバードの特徴と一致していた。

 赤めの茶色の羽に大きさは70センチほど。羽を広げれば優に1メートルは超える。

 地球にも一部の鳥はこの大きさに達するかもしれないが、この世界ではこのフォレストバードが鳥類モンスターの“小さい”方になるのだとか。

「基本的にハニービーと同じで近づいてきたところを避けて攻撃でいけるかな?」

 シュウが小剣を抜き一歩前に足を踏み出すと、サッとフォレストバードが枝から飛び上がった。

「素早く遠くから攻撃できる手段がほんとほしいな」

 少しずつ近づきながらシュウはフォレストバードの動きを観察した。

(来る!)

 フォレストバードが羽を大きく羽ばたかせ急降下してきた。

(通り過ぎざまに攻撃……!)

 フォレストバードはシュウ目掛けて急降下してきたのだが、シュウが横に避けるのを読んでいたのか、羽を羽ばたかせ急停止し、体を横回転させた。

 横に羽を広げると3メートルほどもある体を回転させてきた。

 思いがけない動きに羽を避けきれず地面を転がった。

 勢いそのまま転がって起き上がり、距離を取った。

 フォレストバードは高度を上げて小剣の射程から逃れて行った。

「なるほど~。

 また、やっかいな」

 ハニービーのように突進だけではないようだ。

 しっかり観察して隙を見つけなきゃ。

 それから、フォレストバードの急降下を数度避けて観察を行った。

 回転攻撃の他に嘴でのつつきや爪による引っかきによる攻撃をしてきた。

 しっかりと急降下とその後の攻撃を避け、反撃を仕掛ける。

 羽で飛んでいるので羽を重点に攻撃し、機動力を奪う。

 そして、最後は剣技で仕留めた。

「ハァ……

 もっと油断しないようにしないと」

 最初のフォレストバードだけに少し時間が掛かってしまった。

 ただ次からは今の動きを参考にもっと素早く倒せるだろう。

 フォレストバードを解体してから木に登り、巣から手のひらサイズの卵を三個取ることができた。

 慎重に小袋に入れてから魔法鞄に入れた。

 魔法鞄は便利で、中は別空間になっており、外からの衝撃が中の物に伝わらない。

 なので、魔法鞄を落としたり、叩かれても中の卵は割れないのだ。

(卵はあと二つで完了だ。

 次のフォレストバードの巣に二つ以上あればいいけどな)

 

 またしばらく森の中をうろつき、フォレストバードの鳴き声を聞きフォレストバードを見つけることができた。

 先程の戦いを参考にして今度は苦戦することなく倒すことができた。

 そして、巣からまた三個卵を入手できた。

 卵を魔法鞄に仕舞い、慎重に森から脱出した。

 今日は近くにゴブリンがいる気配はなかった。

 克服できるかわからないが、いつもゴブリンがいるわけではないことがわかっただけでも森に来るクエストを受ける気持ちが楽になった。

  

ここまで読んで頂きありがとうございました。

ご興味のある方はまたよろしくお願いいたします。

次の話で第一章最後の予定です。

ではまた~

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