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異世界王道冒険譚  作者: 雪野ツバメ
第四章 他国へ
297/303

287.隣国へ6

前話

隣国に向かうシュウとティアリス

その途中の湿地で一夜を過ごす

そして夜が明けて出立する準備を始め、アウトポストを出た

 その後の湿地の旅も常に雨の中だった。

 街道を進むことで道に迷う事もなく順調に進むことができた。

 途中ぬかるんだ足場での戦いに慣れるためにスモールリーチやスワンプクラブといった湿地に生息しているモンスターと戦った。

 最初に戦って手強かったアシッドリーチのようなモンスターは出会うことはなかったので、足場の悪い場所での戦いの練習に丁度良かった。

 ティアリスから攻撃魔術を使わないで近接攻撃での訓練も行いたいとの申し出もあって、杖術の型を見せてもらってからアシッドリーチと戦った。

 最初は恐る恐る杖を振っていたが慣れてくるとリーチの動きに集中して杖術の技を繰り出していた。

 途中からは剣気も鍛えるために全身に剣気を纏おうとしていたが、ティアリスの剣気の総量がまだそれほどないためにすぐにばててしまっていた。

 全身に剣気を纏わせるのは諦めて身体の一部に集中させるいつもの用法で剣気が十分に増える訓練を続けるようにアドバイスをした。

 そうしないと剣気を使い切ってしまい、戦いの後に身体を動かすことができなくなって休憩が必要になってしまった。

 剣気や魔力は簡単に増やすことはできないので地道に続けていくしかない。

 そう言い含めて動けなくなったティアリスを休ませながら、シュウは近寄ってくるモンスターを倒していった。

 次アシッドリーチが出た時の事を想定した動きを心掛けて戦った。


 そうやって湿地を進んでいくと遠くで他の冒険者と思われる一団がモンスターと戦っている場面を見るようになった。

 この湿地で戦うことに慣れているのか装備や身のこなしが上手く、前衛と後衛の連携が噛み合っている。

 シュウ達のような二人ではなく四人から六人のパーティが分かれて戦っていた。

 しばらく遠くから各パーティの戦いを観察させてもらって、今後の参考にしつつ通り過ぎた。

 その後はティアリスと観察したパーティの動きについて話し合う。

 二人も湿地に慣れてきたのかその頃には雨の中でも並んで話しながら歩くようになっていた。

「パーティをここで見るようになったってことは、あの冒険者のパーティの所属する街が近いのかしら?」

 その話し合いの中でティアリスがふと思ったことを口にする。

「そうだね。

 もう少しで湿地の端に着くと思う。

 雨の中で野宿したくないから今日も無理のないところでアウトポストを探すけどね」

 シュウは頭の中で毎日確認している地図とだいたいの現在地を照らし合わせて、湿地の残りの行程を計算した。

 ペースを上げて陽が落ちてからも歩くことで少しすると湿地を脱することができるぐらいのところと判断。

 しかし、雨が降る夜に歩きたくないのでいつも行ける範囲のアウトポストを探して泊まるようにしていた。

 前日の夜にアルテと地図見ながらいくつか泊まる候補のアウトポストを探しておいて行けそうなところに向かうようにしていた。

 それはパーティを見るようになってアウトポストで鉢合わせしないように街道から少し離れたところを選んでいるからだった。

 できるだけ人の目を避けたいシュウ達は冒険者に人気のありそうな街道近くのアウトポストは避けていた。

 必然的に街道から外れることになるのでぬかるみや深い水溜りに嵌まる恐れがある。

 それを考えると陽が落ちる前に向かうようにしていた。

 あと、パーティを観察しているのはどのあたりで見かけたかをアルテに覚えてもらう目的もあった。

 その場所によって行くアウトポストを変えるかどうかをアルテと相談しているのだ。

 

 そして、湿地に入って六日目に降り続いていた雨が止み、湿地から抜けることができた。

長かった湿地の旅もこの回で終わりです

ほぼ無理矢理ですが……


次は別の舞台に移動です


ここまで読んで頂きありがとうございます

皆様の空いた時間を埋めるお手伝いができていれば幸いです


それではまた~

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