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異世界王道冒険譚  作者: 雪野ツバメ
第四章 他国へ
295/303

285.隣国へ4

前話

湿地のアウトポストで初日の一夜を過ごすことにしたシュウとティアリス

悪夢から目覚めたティアリスに安心したシュウはティアリスと交代して眠りについた

『……タ……。

 ……スター……。

 ……ター……かん……す。

 マスター!

 そろそろ起きる時間です!』


 シュウがベッドに入ってから二時間弱。

 アラーム代わりのアルテが脳内で叫ぶことでシュウは目を覚ました。

 以前は突然頭の中に響く声に驚いて飛び起きていたが、今は慣れてきたので静かに目を開ける。

(あんまり寝た気がしないな)

『実際二時間ほどですからね』

(そうだよね。

 でも、これ以上は今日の行程に響くから)

 シュウは上半身を起こすと伸びをして軽く首を回す。

(今日は無理せず進んで、早めに休もう)

 シュウは身体を回すとベッドから足を降ろす。

(えーっと、靴、靴っと)

 寝る前に脱ぎ捨てた靴を探すと、床にバラバラに転がっている。

 二つ手に取って並べて履いていると。

 タッタッタと足音が聞こえてくる。

「シュウさん、起きられたのですか?」

 ベッドを仕切っている布の所まで近づいてティアリスが声をかけてきた。

「ああ、うん。

 今起きたとこ、おはよう」

「おはようございます。

 朝食の準備しますね」

「あ、ありがとう」

 ティアリスはシュウに告げるとテーブルの方へ歩いていく。

 シュウは靴を履き終えると、身体全体を使って再度伸びをする。

 ついでにちょっと固まった感じのする身体を軽くほぐす。

(顔も洗っとくか、桶っと)

 壁際に寄せていた桶に近づいて魔術で水を溜めた。

 タオルを取り出して、桶で顔を洗う。

 顔を拭いてから顔を上げるとテーブルの向こうのかまどに火を点けて、ポットをかけるティアリスが見えた。

(朝ごはんの準備は任せるとして、今日の天気はどうかな?)

 シュウはアウトポストの入り口に向かうと扉を少し開けて外を覗く。

(まあ、雨音が聞こえてたから思った通りだけど雨だね~)

『雨量は昨日ほどではないので歩行は楽と思われます』

(雨が止むかは?)

『天気予報の機能は備えておりません。

 ただ私の中にあるこの湿地の情報では、晴れた日は年に数日しかないとのことなので晴れる可能性は低いかと思われます』

(そうだよなー。

 属性が偏ってるから雨の日が多いって事だったよね。

 じゃあ地球上の科学的な天気の予測は通用しないのか)

『属性が偏っていない場所では地球の科学で天気の予測は可能と思われます。

 雨雲や雷の発生のメカニズムは同じだと予想されます』

(そっか。

 ただ、その雷とか雲ができる要素はわかるけど、そもそもの天気を予測するほどの知識がないわ)

『そうだと思いました。

 マスターに知識としてインストールされていましたら、私も情報として得ることができているはずです』

(平凡高校生には習得不可のスキルだよ)

 シュウはそっと扉を閉めた。

「外の天気を見てたんですか?」

 扉からテーブルの方へ向かっているとティアリスが聞いてきた。

「うん。

 まあ今日も変わらず雨っぽいね。

 しっかり雨対策して出よう」

「わかりました。

 それと……」

「うん?

 それと?」

「シュウさん、私のせいであまり寝ていないので無理しないでくださいね」

「あー、うん。

 お互いにね。

 雨でいつもよりも余計に疲れるから休憩と早めに止まるとこ見つけようか」

「はい。

 この湿地を早く抜けられるといいのですが……」

「そうだね~。

 でもルーツさん達の想定ではこの湿地は五日から十日って言ってた。

 天候やモンスターに左右されるって。

 だからルーツさん達もこの湿地の進行に時間がかかることは織り込み済みだよ。

 僕達は無理せずに無事に湿地を抜けないとね。

 ゆっくりでも着実に進もう」

 そうティアリスに言いつつも内心ではシュウも早くこの湿地を抜けたい。

 時々降る雨は気持ちがいいがずっと降り続ける雨は精神面も体力面もきつく感じてくる。

「じゃ、朝ご飯を食べて出発の準備をしようか」

「はい、そうしましょう。

 でもそんな手の込んだ物じゃないですよ?」

 シュウはテーブルの上に並べられた朝食を見渡す。

 葉物野菜のサラダにスープ、一口サイズに削いだ干し肉、火で少し炙ったパン。

「十分じゃないかな。

 食べよう食べよう」

 パンの焼けた匂いがシュウの空腹の腹を刺激してきた。

 


ダラダラ進行を無理やり進める

とりあえずアウトポストを出るんだ……


ここまで読んで頂きありがとうございます

皆様の空いた時間を埋めるお手伝いができていれば幸いです


それではまた~

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