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異世界王道冒険譚  作者: 雪野ツバメ
第四章 他国へ
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266.湿地の夜12

前話

アシッドリーチの高い防御力に苦戦するシュウ達

シュウは防御貫通を狙って雷の魔術を使う

シュウとティアリスが同時に魔術を放つがアシッドリーチは耐えるように見えたが

アルテが二人の魔術を合成し、雷撃の檻にアシッドリーチを拘束した

 雷の合成魔術は数十秒間アシッドリーチに雷撃を浴びせた後、徐々に出力を落として消えた。

 シュウ達はアシッドリーチが行動不能になっていた数十秒が一瞬のように感じ、アシッドリーチは逆にいつまでも続くように感じただろう。

 アシッドリーチを空中に拘束していた三角錐も消え、アシッドリーチがボトッと地面に落ちる。

「倒したのでしょうか?」

 アシッドリーチの様子を見ながら、ティアリスが呟く。

 ここで「やったか」と言わないティアリスによくやったと言ってやりたい。

 しかし、シュウとティアリスの期待を裏切り、ピクピクとアシッドリーチは動き出す。

「しぶといな!」

『残魔力を全て皮膚の硬化に回し、魔術の抵抗を試みた模様』

 アシッドリーチは瀕死なのと痺れが抜けていないのか十分に身体を動かせないようだ。

 それでも少しずつ身体を引きずるようにしてシュウ達から遠ざかろうとしているようだった。

『魔物によりますが、上位になるにつれて自然治癒力も高い傾向があります』

(と言うことは、身体が上手く動かせないうちに倒しておくのがいいか)

『肯定します。

 リーチ種は嗅覚も優れておりますので、逃せば回復後に報復される恐れもあります。

 彼のアシッドリーチに不意を打たれるとマスターならまだしもティアリスや同等レベルの冒険者なら中程度の被害、一般人においては死亡もあり得ます』

(強酸ブレスや泡に激流魔術で不意打ちは喰らいたくないな)

 シュウはアシッドリーチの攻撃が物陰から突然放たれた時を想像して背に汗が流れるような気がした。

(そうなる前に止めを!)

 シュウは片手剣に剣気を込めて走る。

(流石に魔力は残っていないはず)

 魔力が残っているとそれだけで皮膚の硬化に使われて剣の通りが悪くなる。

 シュウはヨロヨロと身体を引きずるアシッドリーチに近づき、剣気を込めた片手剣を斬り上げた。

 あんなにシュウの片手剣を弾いていたアシッドリーチの皮膚は嘘のように刃を通し、傷口から血を散らしながらアシッドリーチは空中に飛んだ。

(魔力の強化で皮膚だけでもこんなに防御力が変わるのか……)

 シュウは斬り上げた片手剣を戻しながら空中に飛んだアシッドリーチを目で追った。

 アシッドリーチは地面に落ちると二度三度跳ねて転がり、そして止まった。

 傍にスモールリーチの亡骸が並んでいた。


(リーチから取れる素材って何か珍しい物ってある?)

『……。

 労力に見合う素材は無いかと思われます。

 酸も魔術で生成していましたし、皮も魔力による硬化で防御力を増していました。

 それに湿地ではリーチ種は珍しくないのでギルドでの買取も期待できるほどの値が付かないかと』

(なるほどね。

 湿地に入って初めて戦ったモンスターだから何か取れればと思ったんだけど。

 討伐証明部位だけにしておくか。

 湿地の初戦だけど何か月も戦ってたような気がするよ)

『意味の分からない事を言わないでください。

 リーチ種の討伐証明部位は頭にある小さな触覚のような部位です。

 そこで周囲の振動や魔力の感知を行っていると研究者の間では議論されているようです』

(どこでそんな情報仕入れてくるんだ……。

 僕が読んだ本にはモンスターの研究しているような内容が……。

 あった、気が、しない、ことも……?)

 シュウは過去にギルドの図書室でモンスターの研究に関する本を手に取った記憶が微かにあることを思いだす。

 ただ内容を深く読み込んだことはなく、興味が引かれたいくつかのモンスターのページを流し読みしただけだった。

『マスターを補助するのが私の役目なのでお気になさらず。

 それよりも早く討伐証明部位を取り、ティアリスを休ませましょう』

(ああ、そうだった)

「ティア!

 リーチ達の討伐部位証明を集めてくるから、今のうちに少し息を落ち着けておいて!

 終わったら移動しよう」

 シュウはティアリスの方へ向くと、息を整えるように指示を出す。

「う、うん。

 お願い……」

 シュウから指示を受けたティアリスは杖にもたれ掛かるように体重を預ける。

 出来ることならこのまま地面に倒れ込みたいところだったが、雨が降る湿地でそんなことをすれば防水性の高いコートを着ていても内側に水が入り込んでしまう。

 それにまだ湿地に入って初の戦いが終わっただけなのだ。

 慣れない場所での戦いだったが、この湿地を抜けるまでは同じような戦いが続くはずだ。

 シュウが討伐部位証明を集めてくれている間に自分は息を整えながら、今の戦いを思い返して次の戦いに向けて準備をしよう。

 そう自分に言い聞かせ、ティアリスは大きく深呼吸をした。


 そして、目の前が真っ暗になった……。

しばらくぶりですこんばんは

体調を崩してしまい寝込んでおりました

みなさん乾燥と極度の疲れには注意してください

気を抜いた瞬間一気に奴らは襲ってきます

(ただ狩りに夢中になっていたわけではございません

 少しだけです)


やっと湿地での初戦闘が終わりました

これで湿地の戦いはこんな感じだ、とできましたので

あとはダイジェストで……


ここまで読んで頂きありがとうございます

皆様の空いた時間を埋めるお手伝いができていれば幸いです


それではまた~

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