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異世界王道冒険譚  作者: 雪野ツバメ
第三章 獣人戦争
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106.ギルド前にて

新章ですよっ

 ――濃い霧が立ち込める。

 隣に立つ者も霞む程の霧だ。

 霧の所為で見えないが周囲の者達の囁きや仕草で緊張が伝わってくる。


 ――不意に風が吹いた。

 集団の先頭にいた者が風によって少し薄くなった霧の向こうに微かな影を見た。


「グオオオオォォォォ」


 霧の向こうから雄たけびが聞こえ、それに呼応するかのように別の雄たけびが上がる。

 そして、地面を揺らすように大きな足音が響く。


「来るぞーーー!」


 白く濃い霧から滲みだすように影が飛び出してくる。

 影は次々と増えて霧から飛び出す。


「うおおおぉぉぉ」


 飛び出した影の雄たけびに呼応するかのように先頭に立っていた戦士が「ウォークライ」を上げて駆けだす。

 戦士に続いてそのパーティが続き、さらに周囲の仲間も続く。


 ここに冒険者を中心としたヒト族と獣人コボルド族の戦争の幕が切って下ろされた……。




 三日前――


 ルーツ邸に居候になって荷物の移動等でバタバタした次の日シュウ達は冒険者ギルドに向かっていた。

 今日はクランとリンもルーツの依頼である薪割りの報告をするために一緒だ。

 あと少しで冒険者ギルドに着くといったところで、ギルドの前に人だかりができていることに気付いた。

「あれ、あの人がたくさん集まってるのなんだろう?」

「ギルドの前ですね」

 シュウの呟きにティアリスが続く。

「何かあったのですかね?」

「オレ達の昨日以上の事件はそうそう起きないよ」

 リンの問いにクランが答えているが、宿でのできごとはシュウのパーティとティアリス、宿の二人、ルーツの元パーティメンバーとルーツの館の者しか知らない。

 それ以外で知っているのは襲撃者である裏ギルドの構成員なので、下手に広めてしまうと裏ギルド構成員の特定が難しくなる。

 まあ、昨日の事件の後にルーツの館へ移動だったので関係者以外に会う事もなかったので、シュウ達の口から他人に漏らす機会はなかったのだが。

 ルーツの館の者なら他の街人に会うこともあっただろうが、ルーツの館の者はルーツに忠実なのでそこから漏れる心配はしていなかった。

「とりあえず、言って様子を見てみよう」

 シュウの言葉に皆は頷いて応えた。


 ギルドの前に集まっていたのはほとんどが武装済みの冒険者のようだった。

 集まった冒険者はギルドのある道の反対側を向いて、それぞれのパーティや仲間たちと話をしているようで騒然としている。

 シュウは耳を澄ませて周りの話声を聞いてみるが、まだここで何かが起きた訳ではないようだ。

 話題もこの集められた理由から、今日そのパーティで受けるクエストの相談、街に勇者が来ている噂、昼食の話など様々だった。

「なんで集まってるかここにいる人達もわかってないみたいだ。

 先にギルドに行ってサーシャさんに聞いてみよう。

 何か知っているかもしれない」

 シュウが周りの声を聴いて、仲間に相談すると皆も同じ意見のようで頷き返してきた。

 シュウも頷いて、人だかりの後ろを抜けてギルドの入り口へ向かった。

 

 ギルドの中は外と比べて静かだった。

 ギルドの前に冒険者が集められているのでいつもの活気はなかったがいくつかのパーティが受付や酒場のテーブルで話をしている。

 シュウ達はいつもは並んでいる受付がガランとしている中で空いている受付に向かう。

 受付にいたのはドレーヌだった。

 前に立ったシュウに気付いたドレーヌは手元の書類から顔を上げる。

「あら、シュウさんおはようございます」

 ドレーヌがシュウを見て笑顔で挨拶をしてくる。

 後ろのパーティメンバー達にも気づいたのか、

「あ、皆さんおはようございます。

 サーシャを呼んできましょうか?

 それとも、わ・た・しが対応しましょうか?」

ドレーヌは右手を自分の胸に当て含み笑いを浮かべて提案してくる。

「すみません。

 サーシャさんを呼んでもらえますか?」

 シュウはきっぱりとドレーヌの申し出を断ってサーシャを呼ぶように依頼する。

「あら、それは残念だわ。

 それでは、少しお待ちください」

 受付の事務机に広がる書類を両手でまとめて事務所の奥に入って行った。

「いつもはサーシャさんも後ろの席にいるのに今日は奥にいるんだな」

いつもは前の受付に座ってない時も後ろの席で事務をしているのだが、今日はそこにいないようだった。

「休憩か会議でもあるのかもしれないですね」

 シュウの呟きにリンが答える。

「あー昨日のことでマルクさんと何か話をしてるのかな?

 僕とティアの担当だからサーシャさんだけでも話をしているかもしれない。

 わからないけど。

 別の用事かもしれないし」

 他の受付に来ている冒険者パーティや受付に聞こえないように声を小さくして話していると奥の扉からサーシャとドレーヌが出てきた。

「みなさん、おはようございます。

 今日は全員なのですね?

 あ、みなさんもお触れを聞きに?」

「お触れ?」

 サーシャの言葉に聞きなれない単語があり、聞き返してしまった。


「なんでも国からミッションのお触れがあるみたいなんです」

 


ワクチン三発目打ちました

熱が出ました

そんな中書いた文をお楽しみください


ここまで読んで頂きありがとうございます

皆様の空いた時間を埋めるお手伝いができていれば幸いです


新章ですが変わらずボチボチ行きますのでよろしくお願いします

それではまた~

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