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異世界王道冒険譚  作者: 雪野ツバメ
第二章 冒険者と仲間
105/303

102.反省と今後

反省会の続き

そろそろ終わらせたい

 この宿にいる全員が食堂に集まり、その六人中四人が頭を下げるというちょっとカオスな光景が早朝の食堂に広がっている。

「わ、私も……」

(ま、まさか……!?)

「クランが起こしてくれるまで気が付かなかったし、起きても震えてるだけで何もできませんでした」

 まさかのリンまでもが懺悔しだした。

「起きたら目の前に知らない黒い人が手に短剣を持って立ってて、それを見ただけで頭が真っ白になっちゃって……。

 そんな動かない私を庇いながらクランが戦ってくれて、そのせいで毒と呪いを受けちゃった……」

「急に起こされて目の前に知らない人がいれば誰でもそうなるわ。

 リンさんを庇って戦ったクランさんも素晴らしいですし、リンさんもよく無事で良かったわ」

 ティアリスがシュウ越しにリンの膝に置かれた手に手を重ねて慰める。

「下に降りて来てからもクランが倒れてまた頭が真っ白になって何もできなくなって、みんなのお荷物ですね」

 リンは根が真面目だからか気持ちがネガティブな方向に向かうとどんどん自分で落ちていってしまうタイプのようだ。

「そんなことないわ。

 私の声に答えてくれて、クランさんの治療を手伝ってくれたじゃない」

「ティアリスさんが声をかけてくれるまでは何も考えることができてなかったので同じことです」

(自分で自分を責めてるけどちゃんと自分の事が分析できてるからできるんだろうな。

 僕には出来ないわ)

『マスターの事は私が責めましょう』

(……。

 お手柔らかに頼むよ)

『……』

 顔は見えないがアルテが喜んでいそうな気がする。

「その年で今日みたいな荒事に慣れてなくても問題ないだろう?

 子を持つ親としてはもっと平和に生きて欲しいよ。

 でも、リンも冒険者なんだ今日の反省を明日に活かしな。

 それに、反省をするのもいいが程々にしておかないと魔物の中には心の弱さに付け込んでくる奴もいる。

 反省したあとは気持ちを上げることも大事だぞ」

「気持ちを上げる……。

 はい、わかりました」

 ビアンゼがリンに冒険者としての心構えを説く。

 シュウやティアリスやクランも忘れないように心に刻む。

「リン。

 俺もまだまだだった。

 早くシュウさんとクエストに行きたいって焦ってた気がする。

 ちょっと落ち着いて行かないとな」

「うん」

「肉体的な成長と同時に精神的にも成長した方が強くなれるぞ。

 まぁ人の受け売りだが。

 私も昔同じことを言われたな。

 クランとリンは少し精神面を鍛える段階かもしれない」

(どうしよう。

 なんかクランが一気に大人びた気がする。

 置いてかれそう……)

 クランの言葉が昨日まで子どもっぽかったのに大人っぽいものになり、そこにビアンゼの助言も加わってシュウは少し焦る。

 と、ビアンゼの言葉が気になり、

「ビアンゼさんも誰かに師事されてたんですか?」

「うん?

 ああ、前に言わなかったか?

 私もルーツさん達にしごかれたんだよ」

「ビアンゼさんも?」

「ああ。

 あの人たちは自分達が引退した後は後輩の育成に力を注いでるからな。

 冒険者は誰でもなれるが基本的な事は教わるか自分で気づくかしかないだろう?

 それだと冒険者になり立ての者が気づく前に死ぬことが多い」

「あ、それは僕も思いました。

 冒険者ギルドで教える場はないのかなって」

「先代までのギルド長がなぜか反対してたみたいで、講習の場を設けたいギルド職員もいたようだが……。

 今のマルクさんは積極的に育成したいと思っているみたいだけどね。

 邪魔しようとする奴らがいるんだ」

「え?

 邪魔する人たちがいるんですか?」

「ああ。

 何が目的かわからないがな。

 その一つがクノートのいる裏ギルドさ」

「ビアンゼさんの元パーティメンバー……」

「あいつも何考えてるかわからん」

 クノートの話題に戻って腕を組んで考えるビアンゼ。

 シュウも会ったこともないクノートというビアンゼの元パーティメンバーの事を考えて、ふと思いつく。

「そのクノートって人は今日は何しに来たんですか?

 わざわざ自分達が犯人ですって言いに来ただけのように思えるのですが」

「あ、あー……。

 あいつは昔から変わってたがパーティが解散してからさらにおかしくなった気がするなー」

「あの人はねお母さんのことが好きなの。

 よく会いに来るの」

 寝ていると思っていたリームが突然クノートの想いをぶちまけた。

「リ、リーム何言ってるの!?」

「私はあの人嫌いなの」

 リームはクノートの事が嫌いらしい。

 ビアンゼには旦那さんもいるのに、しかも元パーティメンバーのだ。

「旦那さんもいるのに大胆ですね」

「ああ、全くだ。

 こっちにはその気がこれっぽっちもないのに。

 私みたいなのどこがいいんだか」

「ビアンゼさん綺麗じゃないですか。

 料理も美味しいですし」

「な、馬鹿言ってるんじゃないよ」

 シュウの言葉にビアンゼは顔を赤くしてそっぽを向いてしまう。

「今日で強いってこともわかりましたし、十分魅力的じゃないですか」

「も、もう良しとくれ!

 シュウ、君も十分変わってることがわかった」

「何でですか!?

 そういえば、今日はビアンゼさんいつもと口調違うんですね」

 普通に話をしてて今気が付いたがビアンゼの口調が変わっている。

 今の方だと冒険者をやっていたと言われると納得できる。

「えっ!?

 あ、えーっと……。

 コホンッ。

 何でもないのよ」

「あ、戻った」

「さっきの言葉遣いだとお客さんとお話しするのに怖がっちゃうから」

 いつもの口調に戻したビアンゼとその理由を告げるリーム。

「そうなのよ。

 私も冒険者をやっていたから言葉遣いが悪くて……

 お客様を少しでも呼べないかをリームと話をしてたら、この子が言葉遣いを指摘してきて……。

 リームがどこからか教わってきて私にも教えてくれたのよ」

「色街のお姉さんが教えてくれたんだよ」

「それから少し頑張って変えてたんだけど、クノートと会うと昔の自分に引っ張られるのか言葉が戻っちゃうのよ」

 言葉遣いが戻ってしまうことに頬に手を当てて悩むように首を傾げている。

 この言葉遣いになると少し精神年齢も下がるのだろうか。

「たしかにさっきの言葉遣いだと冒険者って感じがしましたね。

 格好いいと思いますよ。

 今の方もお淑やかな感じがして僕はどっちも好きですね」

「だから、もうっ」

 ビアンゼがまた顔を赤くして顔を背けてしまった。

 その横に座るリームはニヤニヤとビアンゼを見ている。

 そしてシュウは只ならぬ雰囲気を放つ両脇に気付かず、それに気づいているクランは溜息を付いた。

反省会からのビアンゼの色々な話


投稿ギリギリで文がまた雑になって申し訳ないです

エルデの王の冒険が……


ここまで読んで頂きありがとうございます

皆様の空いた時間を埋めるお手伝いができていれば幸いです

それではまた~


次回で反省会から次の話へ

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