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異世界王道冒険譚  作者: 雪野ツバメ
第一章 なかなか冒険しない冒険者
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1.夏休みの日常

 はい、僕こと鳴上鷲(なるかみシュウ)です。こんにちは。

 時間はまだ朝の6時なのでおはようございますかな?

 ただいま高校2年の夏休みを満喫中です。

 え?宿題?なにそれ。おいしいの?

 冗談です。順調に消化してます。

 夏休みが始まって1週間で9割が終わっております。

 な・ぜ・か。健康的な高校生なら、宿題は後回しで遊び回るところですが、僕の場合、終業式の後、口うるさい学級委員長に捕まり、昨日までの昼間は、図書館で拘束されていたのです。

 9割まで終わったのと、今日は兄と新発売のゲームをする予定だったので、今日から1日中の拘束は勘弁だった。

 昨日委員長にそう告げると、なぜか怒り出した。


「早く終わらせると後は、もっと遊べるじゃない!

 あなた放っておくと夏休みが終わるまで放置しそうだし」

 さすが小学校から一緒のこともあり、よくわかっていらっしゃる。自分でも休みが終わるまで放置しそうな気がする。

「あと少しなんだから宿題終わらせちゃおうよ。その方がきっと気が楽よ。

 私がそうしたいのだから、あなたも付き合いなさいよ。(あと、後半の予定が・・・)」

 最後の部分は小さくてシュウには聞こえなかった。

「なにーっ。宿題終わらせるのは自分の為で、僕はそれに付き合わされてたのかよっ」

 予想外な言い分に一気に宿題をする気がなくなったシュウだったが、

「だけど、あなたが放っておくと最後まで宿題をそのままにしそうってところは本当。

 去年の地獄を忘れたの?」

 そうなのである。

 去年は、最後まで宿題を放置してしまい、残り3日から地獄をみた。

「だから、あなたの為というのも嘘じゃないわ。わかったかしら?」

 去年の宿題も手伝ってくれた委員長に恩を感じていない訳ではないので、同意をするしかないシュウだったが、

「わ、わかったけど、あと少しなんだからここまで来るのも面倒くさ・・・ごほごほ。

 兄さんとの約束もあるし。

 んー。

 じゃ、うちでするか。委員長来るの久しぶりじゃない?」

「・・・え?」

 シュウの提案に驚きのあまり思考が止まる委員長だった。



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