平凡な日常 プロローグ
僕は特になんの取り柄もないただの中学生。今日も平凡な日常を送るはずだった
…そう はずだったのである。
「おーい磯野ー野球しようぜー。」
「中島か。」
ここは特に説明する事もない平凡な中学校
そしてそこに通う平凡な学生 強いて言うならば少しオタク気味な所か
それが僕だ
「おーい紅葉ー」
こいつは大和…まあ友達だ
あ、申し遅れたが 僕の名前は前述の通り紅葉だ え?誰に話しかけてるのかって? そういうことは言わないの
「なあなあ中心角ってどう求めるんだっけ?
「…下×上っつてたの誰だっけ?」
「あ、そっか上×下か!」
「…救いようが無いな…」
そう思いつつ大和の話を受け流しながらふと空を見た
「今日も空が青いな…」
とか言ってみたり 兎に角平凡な毎日だった そう しつこいようだが過去形である つまり‘何か起こるフラグ‘
だがそれは後に分かる
「おいそんな事言ってるから中二とか言われるんだぞ!」
「それがどうs…ん?何だ?」
「?」
そう言って空を見ていた僕は視線の先に何か
あるのに気づいた
「…何だあれ」
「おーい紅葉ーここの雪綺麗だぞー」
何やらほざいてる馬鹿はほっといて僕は空に浮かんでる(?)何かを見ていた すると…
ピチャン…
「!?…何だこれにっが!」
ぺっぺと口にはいった何かを吐き出そうとする僕
「ゆぎゃあー!にゃにこりぇにぎゃいー!」
後ろで某饅頭と化している大和も僕と同じ物を口にしたらしい
この世のものとは思えない程苦悶の表情で転げまわっていた
「~~!~~~~!」
そうこうしてたらどこかから声が聞こえる…僕は耳を澄ました
「だから言ったのに!スキマで移動するのなんて嫌だって!」
「おかしいわねぇ こんなとこにスキマが空くなんて滅多に無いのに」
…信じられないがこれは現実だ なぜならさっき嫌というほど自分の顔
を叩いたからだ
「ゆぎゃー!まだにぎゃいー!」
あの馬鹿は何をしているのだ と思いつつ僕は出来るだけ冷静に
この状況を解釈していた
(あの二人の女性は一体…そもそもなんで浮いてるんだ?)
とか言ってたら二人の女性が降りてきた
「えー・・・とねぇ…何から説明すればいいのやら…」
見たところ片方は巫女服をきており物凄く焦った表情を浮かべている
一方もう片方は…よくわからない服を着ており微笑んでいる
「あれ?紅葉この人たち誰?」
今頃苦しみから逃れられた大和は何も理解していない
「えーとこういう時は自己紹介…よね」
巫女さんがこちらを見て自己紹介をした
「私は霊夢 幻想郷…つまりあなたたちでいう二次元の住人」
エ?ニジゲン?ナニソレオイシイノ?
っておい
「えっと僕たちは…」
するとこちらが言い終える前に
「あ、大丈夫ちゃんと分かってる」
よし、取り敢えずこの状況を整理しよう
この人達は二次元つまり漫画やアニメの世界から出てきたというのだ…
物理的にありえない…
「えーとまあ説明は後にして取り敢えずヨロシク!」
(えー!?)
こうして僕たち3人(後一人は一話でのお楽しみ!)の平凡じゃない
日常はこうして始まった…
第一話に続く