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「はぁ」とため息をついただけなのに、「何もしていないくせに、ため息をつくな!!」と言われたので夫捨てます~領主の仕事のほとんどを私がやっていたのに、「何もやっていない」と言われたので捨てました~

作者: 加藤 すみれ

皆さんこんにちは。私は、ヤナティア・ランテス、ルト・ランテスの妻です。

私は今、とても怒っています。原因は目の前の夫です。

時間は数時間前に遡ります。


私が夫にお茶を入れて、一緒にのんびりしているときでした。

少し疲れていたので、「はぁ」とため息をついてしまったのです。

すると、隣にいた夫が

「何もしていないくせにため息をつくな!!俺は領主の仕事で忙しいというのに、疲れている夫の隣でため息をつくなんてどういう神経をしているんだ!?」

と怒鳴ってきました。


そうですね。あなたは、私がお茶を入れて「休みましょう?」と言うまで仕事をしていました。

で、す、が

ちょっと待ってくださいね。領主の仕事で忙しい?疲れている?何を言っているのでしょうこの男は。

領主の仕事のほとんどは、私がしているのですけど?

あなたに回ってくる仕事は、領主しかサインできない書類だけですよ?

たしかに、その書類は多いです。

でも、私よりは少ないですよ?あなたのはただサインするだけですからね。それに内容もよく見ていないでしょう?すべて、私が隅々まで見て間違った箇所を直したり、案を書いたりしてあなたに回しているだけですよ?

この人には何回も言いました。私は、あなたの仕事をしているのだと。

ですがそれをあなたは信じませんでした。


もう我慢の限界です。

「旦那様」

「わかってくれたか?俺の気持ちを」

目の前の男はどや顔をしていました。うざいし、きもいです。なぜ私はこんな男の妻になったのでしょうか。最初は気づかいのできる優しい人だと思っていました。メイドや執事にも優しく、身分があっても仲良く。というのが夫でした。そこが好きだったんでしょうね。

ですがまさか、こんなにもダメ男だったとは...

「わかりませんね。あなたが私の大変さが分からないようにね。今すぐ離婚してください。」


結果から言うと離婚しました。

「なぜだ!?急にどうしたんだ!?」とか「奥様!!どうか考え直してください!!」とか夫からもメイドや執事からも色々と言われました。

ですが、何を言われても私の決意は変わりません。私の苦労を知らず、私の言葉を信じない夫も、知っていながらも見ていただけのメイドや執事ももう知りません。

私は、書類整理の道具ではないのですよ。

私は離婚を押し通しました。(要は夫を捨てました)


ですが、一つだけ心残りがあります。

領民です。私がいなった今、すべての仕事は、クズ男に行くことになります。

そうすると、領地のことはなにもされず、放置されるでしょう。(ただサインするだけで疲れたというような男ですから)そうなると、領民たちはこれから苦しむことになります。

領民たちは何も知らないので、悪くないのです。それに、いつも視察に行くといろいろなものを土産にもらいます。領民たちは、心優しいのです。

そんな彼らを私は見捨てたくありません。

なので私は、幼いころからの友人のもとに行きました。


「やぁ!いらっしゃい、ヤナ。ずっと会いに来てくれなかったのに今日はどうしたんだい?」

幼いころからの友人とは、この国の王バルト・ガルナティアです。

「ちょっと、相談がありまして。それと先日、クズ男とは離婚してきました。」

それを聞いた、バルはとてもうれしそうな顔をしていました。

「本当かい!?だったら僕と結婚してくれ!!」

バルには幼いころから、求婚されていました。

ですが、王妃なんて絶対に嫌だったので断ったのです。王妃の仕事は大変だと聞いていたからです。

でも今は、大変を経験したので別にかまいません。

「いいですよ。」

「そうだよね。やっぱり嫌...

 って、いいの!?」

バルの顔はとてもキラキラしています。

「はい。そもそも、私も結婚するならバルみたいな人がいいと思っていましたので。」

「なにそれ!初耳なんだけど!!」

「初めていいましたからね。」


それからバルは、喜びすぎていてしばらく話せる状態ではありませんでした。

「そろそろ話しても?」

「あぁ、すまない。うれしすぎてついな。」

その顔は今にでも婚姻発表の場を開きたいとでもいう顔だった。

「それでですね、相談の方なのですがランテス領を王領にして、私に管理させてくれませんか?」

「いいよ」

「え...」

即答でした。言った瞬間に許可されました。

「もうちょっと考えたらどうです?手続きとか、いろいろ大変でしょう?」

「それで君が結婚してくれるなら安いものだ。だが、王妃の仕事もセットになるぞ。いいのか?」

「いいですよ。今まで大変だったのが、もっと大変になるだけですから。」


それからはあっという間でした。私たちの結婚式を大々的にやり、ランテス家の領地を王領にし、王妃の仕事を引き継ぎなどなど。

ちなみに、クズ男は領の管理のほとんどを妻に押し付けていたということで貴族の地位をはく奪された。

私が元ランテス領を管理するのは、私がやりたいと言ったからというのを国民に伝えた。

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