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煌めくチート人生とは

「ん?んんん?え?ええええ?!」

れむは一人で驚き声をあげ騒いでいた。

巨大アリに襲われ体をやられ、メイドに圧力をかけられ精神的にやられていてもおかしくないというのにとんでもなく元気だな。

「アイム ベリーベリーハッピー!!アイムハッピー!」

れむの前には巨大な湖があった。実は数分前、れむは自分の姿が前世のままなのか気になり湖を探した。

んでついたのがこの湖だった。その湖に自分の顔を血カズキてみた結果…。

知ることはだいぶ先だろうと思っていたが、れむの姿は前世のようなか弱い姿ではなくれむが前世でこんなのになりたいと描いた絵そっくりになっていたのだ。

月白色げっぱくいろ…のような髪色で…ショートで…微妙にウルフ髪?

目の色はきれいな東雲色しののめいろで少し強そうな顔。

まさに前世で描いていた絵とそっくりだった。

実はれむにはスキルあげねーといって送られてきたものの、書いたものを実現させてしまうスキルがあったりして?なんつって。

「うんうんうん!異世界転生はこうでなくちゃ!もしかしてもしかするとだけど…私今とんでもなく美人でイケメンでかっこよかったりして?」

れむはとんでもなく自画自賛してドヤ顔でそういうも、すぐに頭を横ふった。

なぜなら脳内で先ほどのメイドが言いそうな言葉が再生されたからだ。

「絶対さっきの変なメイドは…「あら先ほどのみじめな姿は何だったのかしら。そんなにドヤっちゃって恥ずかしくないのかしら。さっさとどきなさい。」ってさ!いうジャン絶対!」

どうしてちょっとしか会話していないのにあのメイドが言いそうな言葉を想像できるのか…。

「もういやだーー!でもでも…結構美人でイケメンでかっこいいはずだから…そう信じてるから…戦いはできなくても…王子様とかと結婚して金持ちという別ルートの異世界あるあるができるかも!?」

メイドにどれだけ言われようと、姿だけには圧倒的な自信を持っていた。

だから戦って舞おう倒して勇者になって煌めくチート人生を歩むよりも、王子様と結婚して全人類を従え幸せになる煌めくチート人生を歩むということを狙った方がいいのかもしれないと考えた。

だがその考えはすぐに捨てた。

「…ううん。わ・た・しは勇者になって煌めくチート人生を歩みたい!ラノベでも私は絶対に戦闘系しか読んでないから異世界の王子様にもてる方法とか知らないし!」

れむは再び湖の場所から歩き出した。永遠に洞窟から出られずに餓死とかなんちゃらで貴重な異世界LIFEを終わらせるわけには行けないからね。

「に、しても…おなかも減ってきたし……早く洞窟の出口探さなきゃ…」


【とあるどこか】

「まじ正直殲滅とか呪詛とか飽きた。ここがありふれた異世界すぎて詰まんない…」

豪華な椅子に足を組みながらワインを飲む少女らしき姿をした誰かは、怖い単語を発しながら退屈だということを周りの人に伝えた。

「何言ってんだお前、異世界?世界はここしかねーぞ。」

少女に対して反応を示したのはこちらも豪華な椅子にずっしりと座る男性だ。

異世界という単語が理解できず世界はここしかないから異世界とはどこだと疑問を持つ。

「喧嘩すんなってお前ら。」

一触即発な状態を止めたのはまたまたこちらも豪華な椅子に偉そうに座る男性。

「喧嘩してねーぞ。お前だっておかしいと思うだろコイツの言葉。」

ずっしりと座る男性のほうは偉そうに座る男性に少女の言葉はおかしいだろと共感を求める。

「あぁおかしいと思うぞ!正直お前という存在は理解不可能だ。」

それにたいして偉そうに座る男性は深くうなずき共感を示した。

「え!?ひどくない?」

二人の反応を見て少女はひどいよといった。二人して否定されるとさすがにきずつくのだ。

「だってラノベだの異世界だのマジで意味わかんねーんだもん。大体なんだよラノベって。悪魔天使魔王勇者聖女うんぬんかんぬんはこの世界に存在するぞ?だがラノベとか異世界ってなんだよ!」

読者の方々はわかるだろうが、この世界…いや異世界に存在する者たちは世界は一個だと思い込んでいる。だかられむが前世で生活していた世界の言葉の一部は存在しない。

特にラノベと界世界とか。

だってここが異世界そのものなのだから。

「ライトノベルの略だって前説明してあげたじゃん。ほんっとこの世界は退屈…だって勇者と魔王が戦い続けてるっていうのもありふれすぎだし、スキルとか魔法とかありふれすぎ!そして魔獣や魔族!ありふれすぎなんだよま・じ・で!」

少女の子の口ぶりだと、彼女はれむのいた世界を知っている可能性が非常に高い。

この世界はありふれすぎて詰まらないと文句を言うものの、れむは正直そんなところまでたどり着けていないのだ。生き残ることに必死なのだから。

「ありふれすぎッてなんだよ…ここしか世界はねーのによ…」


「はぁ~もう本当に私って運がない…どうしてまたアリに襲われたりトラップに引っかかったりしなきゃいけないの!もしかしてこの世界って…みんな私のように弱かったりして…???」


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