38開脚目
「よいこの皆には内緒だよ?」
ウィンクをしながらドライアドに話しかけるエリザベス。ツルツル状態なのは秘密ようだ。その言葉を受けて更に顔を赤くするドライアド。
「ちょ、んなこと言えるか!」
「さて、そろそろ鬱陶しい、〈スリップ・スル―〉」
エリザベスはスキルを発動させ全てのツルをすり抜ける。
「ひゃあ……れ……れい、す……レイスが出たわーッ!」
エリザベスがツルをすり抜けるのをみてレイスと勘違いするドライアド。レイスとはいわゆる幽霊、ゴースト、悪霊などと呼ばれているような存在である。ドライアドはレイスが苦手なような反応であった。
レイスはわかりやすく物理攻撃が無効の存在である。そのためタマンネリアのゲーム序盤において出くわすとかなりの強敵に感じられる。序盤はMPも少なく魔法攻撃も連発できず、もちろん強力な上級魔法も覚えていないからだ。
「え……あー、うん。れいすだぞー」
棒読みでレイスであることを肯定し両手を頭より上に構える。謎のポーズでドライアドを怖がらせようと試みた。
「ぎいいいいやあああああああああああああああああああああああああああっ!」
このドライアドの反応、まさしく効果覿面であった証拠である。人間でなくとも幽霊のような存在が怖いらしい。だが、エリザベスからしてみたらドライアドもレイスもそんなに変わらないのだが……。変わることがあるとするならばエッチかどうかである。そこがエリザベスにとって何よりも重要なのである。
「たべちゃうぞー」
「ひいやああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
エリザベスのやる気のない追撃によりドライアドはとうとう気絶してしまった。いろいろとききたいことがあったのだが起きる気配がない。往復ビンタしてもつねっても全くだ。仕方がないのでドライアドの乳を捏ね繰り回すエリザベス。
「んっ、あっ、あっ、あっ!」
乳を捏ね繰り回されたことによって艶々とした声を漏らしてしまうドライアド。
「ん! ここがいいのか、ここか、ここなのか!」
ノりにノっているエリザベスの魔の手がドライアドに襲いかかる。その手の動きはまさに魔を体現しており、はっきりいってしまえば気持ち悪い。あまり見ていられたものではない。
「んっ! あっ、あっ、あっ!」
ドライアドは喘ぎ全身痙攣し静止した。とてみ短い時間で絶頂に至った。エリザベスの乳揉みスキルが強力すぎたことよりもこのドライアドが到達しやすいのが原因なのだが。
「こッ、この娘さん。これでも起きないなんて……恐ろしい子ッ!」
いろいろとききたいことがあったのにそれを断念したエリザベス。念の為、ドライアドをちぎったツルでグルグル巻きにしておく。
「さてとあの子を追いかけますか」
入念に準備体操をするエリザベス。その動作に意味はない……と思いたい。その後、身体を解し切ったエリザベスはクラウチングスタートの構えをし……。
「よーい……ドンッ!」
全力でその場から駆けだした。デュエル場の外壁をぶち破り勢いよく外へと飛び出し、ルナフレイムを追いかけていった。だが、距離を稼がれてしまい、かつ、ルナフレイムを見失ってしまっている。
ではどうするのか?
「【マップ】」
なんとエリザベスはゲームタマンネリアの時にプレイヤーが使用することの出来たマップを起動してみせた。
「ふむふむ……そこにいたのね」
エリザベスはマップによってルナフレイムの位置を正確に把握することができた。このマップは多機能で便利機能がわんさかとついている。その機能の一つとしてエンカウントした者の位置を知ることができる機能がある。エリザベスが失念しかけていた機能である。この機能は逃走する者を追いかけるときに大変有効である。逃走するモンスターは決まってレアアイテムをドロップしたり、高い経験値を稼がせてくれたりするものであった。
「間違いない! 奴はレアアイテムを持っている」
どこぞの小学生探偵のような表情でいうエリザベスなのであった。




