24開脚目 魔王さんとこJKいるって
「えっ、ちょっ、まっ……えっ……あんた、おんななの?」
「そうだが?」
ゲーム上での魔王は顔がとてつもなく美形なので確かに女性にみえなくもなかった。しかし、あくまでも美男子だと思われていた……。だが、服の下はサラシで暴れん坊なふたつの乳を隠していたのだ。その乳はあまりにも大きくよく隠しきれたものだと感心したくなるほどの代物だ。
「でっ……でっ……でっかッ!」
デカイ……これに尽きる。この世界で出会った誰のものよりもデカイのだ。エリザベスが思わず口に出して言ってしまうほどである。
「ああ、これか。左がJと右がKだな。いとしのエリーが『男じゃないと愛せない』と思ってこれを切り落として、ナニを付ける工事をするところだったのだ」
なんてことをしようとしているんだこの魔王は。とんでもなく危ない橋を渡ろうとしていたのだ。ひとりの女性に好かれたいから、添い遂げたいからといって性別を変えようとしていたのだ。
魔王が指を鳴らすと液体の入ったガラスケースが部屋の棚から現れた。よくみるとそのガラスケースには液体だけではなくナニと思しきブツも存在した。これを自らに付けるつもりだったのだろう。エリザベスはゾッとしてしまう。
「工事不要工事不要工事不要工事不要工事不要工事不要工事不要工事不要工事不要工事不要ッ!」
全力で工事を否定するエリザベス。そんなもの必要ない、必要ないのだ。
「ねえ、あなた、女の子が好きなの? 自分を男だと思っているの?」
「別に女性が好きなわけではないし、自分を男だとも認識していないな。わたしが好きなのはエリーだけだ」
つまり、だ。魔王は自分を男とも思ってもないのにも関わらず、エリーもといエリザベスのためだけに男になろうとしていたのだ。思い切りが良すぎる。しかし、エリザベスが女の子を好きだということを知ることとなり、なんとか工事を中止にすることが出来たというわけだ。
それにしても魔王はブレない。とにかくエリザベスが好きで好きで仕方がない。だが、エリザベスはそんな魔王にドン引きであった。ストーカーはのーさんきゅーなのだ。追うのは好きなエリザベスだが、逆にここまでしつこくされるのは流石に困る。とりあえず部屋中のエリザベス写真を魔王には破棄してほしいのだがとても同意してもらえるような雰囲気ではない。
「あ、あのッ! ま、魔王さん、わ、わたし急用を思い出したのっ! 今日はここでお暇させていただきますね」
「なるほど、急用がおありでしたか。ならば急いでひとつになるしかないですなっ」
――こっ、こいつなにがなんでもひとつになる気満々じゃねーかッ!
「いたっ、いたたたったたたたっ!」
エリザベスは自らの宝物である胸部に痛みが走った。毎日毎日明くる日も明くる日も自分で優しく揉みほぐし大事に育てている自慢の胸だ。
気付けばそんな自慢の胸が乱暴に魔王によって鷲掴みにされていたのだ。これにはエリザベスも怒り心頭である。
――おっぱいには優しくするもんやろがいっ!
ぶちぎれたエリザベス。最強クラスの乳揉みスキルを持つエリザベスにとって、あまりにも下手糞な魔王を許すことが出来なかったのだ。
「痛いっていうとるやろがいっ! ふんっ!」
「なっ、なんだこれは……あっあっあっあっ、気持ちいい……」
魔王はエリザベスの反撃によってエリザベスの乳を揉むのをやめてしまう。それもそのはずだ。今度は魔王がエリザベスに乳を揉まれだしたのだから。
エリザベスの乳揉みのスキルは最強クラスまで鍛えあげられている。いくら魔王とてそう簡単には耐えられるものではなかった。
「魔王! あなたは乳の揉み方すら知らない。そんなんじゃわたしを愛することなど到底出来やしない、ただの独り善がりだ。乳とは……こう揉むんだあーッ!」
「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあーっ!」
魔王はただただひたすらに喘いだ。魔王は自らが持ち得ないエリザベスの絶技によって喘ぐことしかできなかった。痛みだけではなく快楽が同時に波のように押し寄せてくるのだ。今までに体感したことのない過去最大の快楽が胸から伝って魔王の全身を駆け巡る。
「かはっ」
魔王は昇天した。エリザベスの力の前に為す術もなく散った。




