1開脚目
伝説の国民的ゲーム、タマンネリア。
ゲームの制作者側が、んほりながら作っただけあり、プレイヤーもんほりまくったゲームである。
なにが伝説かといえばそのエロさであろう。乳揺れのこだわりなどは他社の追従を許すことはない。
あそこまでエロを追求しているにも関わらず18禁ではなく、大人から子どもまで楽しめるようになっている。企業努力というやつだ。いちゃもんをつけてくる謎の人物、謎の団体との激しい攻防は引っ切り無しに行われている。
そんなタマンネリアを愛し、総プレイ時間は驚異の数万時間オーバーにも達したヒキニート井上龍二。
彼は今日も今日とてゲームに勤しむ。
「黒パンツでないなぁー」
黒パンツ――それは途中までパーティメンバーとして活躍する姫騎士エリザベスの激レアアイテムである。
姫であるにも関わらず騎士であるにも関わらず破壊力抜群の攻撃的な装備品であり、圧倒的なプレイ時間を誇る龍二ですら入手できていなのだから驚きだ。
「どうして手に入らないんだ……」
龍二の絶望の声がひきこもり部屋に響き渡る。
毎日、思考錯誤を重ねても全く手ごたえのない茨の道である。
そんな黒パンツ探しの日課を終え眠りにつく龍二。
しかし、ある日のことだ。
龍二の見つめる画面には扇情的な黒の下着が映し出されている。
「やったぞ、黒パンツはあったんだ!」
まるでどこぞの天空の城をみつけたかのごとく喜び、はしゃぐ龍二。
「うっ、あぁ……」
喜びすぎて血圧が上がり過ぎたのか心臓のあたりをおさえ倒れる。
「まだだ……まだパンツを穿かせていないのに死ぬ……わけ……に……は……」
龍二の最期はパンツを見つけて死亡するという情けないものであった。




