ふにゃんこふんじゃった【WEB】
ふにゃんこふんじゃった
貴方様の知らない所で、もし……もしですよ!
知らず知らずに、やらかしちゃってたとしたら……。
後に起こり来るあれやこれやは、当然起こるべくして起こるのだとしても……。
貴方様には身の覚えの無い出来事として、起こり来る明日を……迎える事となるのでしょうねと、言っておきましょう。
ふにゃっ……。
何だ? この柔らかい感触は……?
「えっ……何か踏んじゃった……?」
恐る恐る踏みしめた足を、そ〜っと上げて見る……?
「あれ……何も無い……?」
試しにもう壱度踏んで見る。
ふにゃっとした感触は……確かにある。
ふにゃっ! ふにゃっ! ふにゃっ!
と、もう参度踏んで見る。
「何だろう……?」
何か起こるかも知れないので、暫く待ってみる……?
ア〜ッ! ア〜ッ! ア〜ッ!
「おっ! 烏が鳴きながら去ってゆく……」
それ以外には……何の変哲も無い静かな時間だけが流れてゆく……。
「嗚呼〜〜〜〜〜〜っ!」
ふにゃっふにゃっふにゃっふにゃっ……。
突然地団駄的な足踏みをして見たくなったので……やってみた。
何となく心持ちか、スッキリとした。
これは頑張ってる自分への、神様からの細やかな贈り物的なものだったのだろうか……?
「有り難う何かの神様! 感謝!」
アア〜ッ! アア〜ッ! アア〜ッ!
見上げる空に流れる雲と、烏が鳴きながら通り過ぎてゆく……。
「何だろう……この不思議なスッキリ感は? 何か良い事の起こる、前触れなのかもな? ラッキーふにゃふにゃだっんじゃ! 有り難うラッキーふにゃふにゃ!」
スキップ! スキップ! ルンルンルン!
陽気にスキップしながら去ってゆく貴方様を、数えきれない位の怒りマークを眉間に現した、ふにゃんこが散々踏み散らかされたお尻を擦りながら睨みつけておりました。
「アイツ! ユルスマジ!」
明日から起こり来る突然の何で? な出来事。
何にも感じ無い貴方様と、怒り心頭のふにゃんことのスチャラカポンな日々の始まりでもありました。
突然のふにゃに遭遇した時は!
取り敢えず分からないけど、御免なさいねと謝るようにしましょうね!
突然の何で? から、回避出来る事があるかも知れませんよ!
スキップ! スキップ! ルンルンルン!
「アイツ! ゼッタイユルスマジ!!」
おしまいペコリ!




