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推しのスマホを拾った  作者: 魑魅毛量
3/3

推しのスマホを拾った

私がTwitterでごちゃごちゃとやっている間に土曜日はもう終わりを告げていた。一日を推しのTwitterの不法占拠で終えてしまった。まあこれも推しとの内密なコミュニケーションと取ればとても有意義な1日だったな。そう思って昨日入れなかったお風呂に入り素敵な土曜日は幕を閉じた。

起きた。日曜日。今日は推しのスマホで何をしようか。そう考えると目覚めも爽快だった。今日は写真アプリでも眺めようそう思って枕元の推しのスマホを取った。するとそこにはプライベート食事の写真だったりライブの時の写真があった。昨日少し彼には失望していたが写真アプリを見るとすこし回復した。ライブの時の写真の中には我々オタクからは見えない裏側の写真だったりライブ後の片付け中の写真、打ち上げの写真だったりもあって彼が存在しているという事実を再度思い起こされ嬉しくなった。

私はそこで見るのは終わりにして遡らなければよかったのに反対に手は止まらなかった。打ち上げの写真のひとつ前。そこには集合写真があった。彼はVtuberである。顔出しなんてもちろんしていない。集合写真には絶対写っている。彼が。彼の写真フォルダに入っているということはカメラから最も近いこの人か?いやこの写真が送られてきてそれを保存しただけかもしれない。考察するのは今すぐやめろと理性は問いかけるが本能的に私は彼を探し続ける。彼のアバターは金髪だから、前頭とまでは行かなくても髪のどこかにワンポイントとして金髪を入れている可能性がある?私の頭は全速力で回転している。そして、見つけた。「この人だ」私は家に1人なのに思わずそう声を出してしまった。後ろの方で今にも崩れそうなピースをして苦笑いしている彼。それ以外ありえない。なんだかそんな気がした。

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