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推しのスマホを拾った  作者: 魑魅毛量
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推しのスマホを拾った

スマホのロックは解除された。

汗が止まらない。

酷く後悔の念にかられる。

私はなんてことをしているんだ。

どうしよう。

どうしよう。


私はここでスマホの電源を切り、スマホをしまい、明日交番に届ける。そうすれば良かったのに、私はそうしなかった。

気になる。気になる。

推しの私生活、交友関係、保存している写真、TwitterのDM、何もかもが私にとっては宝石に見える。


ひとまず私は推しのスマホでTwitterを開いた。アカウントのアイコンには推しがいた。

私はそこで怖気付いてその日はシャワーも浴びずに寝てしまった。


翌日、今日は土曜日なので仕事はない。

よって今日は本来なら自宅でゆっくり漫画でも読む予定だった。

しかし昨日見つけた推しのスマホのせいで私の予定は狂ってしまった。

一日経ち少し落ち着いた私は昨日と同じようにパスワードを入力しスマホのロックを解除、そしてTwitterを開いた。

プロフィールを何度見ても推し本人。

昨日のことは夢じゃなかったと再確認する。

ツイートしてみようかと考えてみたがそんなことをしたら本人にバレて、きっと大事件になってしまうだろう。

当たり前だがツイートするのは辞めておこう。


そう思った矢先DMが来た。ゆめみ、という人からだ。おそらく文面的には女。「ファンです!昨日の雑談もまじ志向でした!」というただのファンからのメッセージだった。

少し心をなでおろしたが、DMのページにピン留めされたDMが3つ。なおみ、のあ、りりかの3人だ。

プロフィール、アイコン、文面、どっからどうみても女女女。別に私はいわゆるガチ恋勢という訳では無いが少し怒りを覚えた。

私の推しは他の女性配信者とも絡みはするが女性リスナーと個人的にやり取りするような人間では無いと思っていたのに、

裏ではこんなに関わっていたとは。許せなかった。

なので私は配信者のDM以外のリスナーとのDMを全削除、

そしてFF以外からのDMを許可しない設定にした。


当時は当然の仕打ちだと思っていたが今思えばこの暴挙が大きな影響を与えてしまっていたかもしれない。

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