表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
推しのスマホを拾った  作者: 魑魅毛量
1/3

推しのスマホを拾った

仕事帰りにスマートフォンを拾った。渋谷で。

何の変哲もないただの黒いスマートフォンだ。交番に届けようと思ったがその日は酷く疲れていたので、届けるのは明日にしようと思い、ひとまず今日は帰宅した。


仕事大変だったな。上司の理不尽な仕打ちを思い出しつつ今日も日課の推しの配信を見ることにした。

今日は雑談配信のようだ。心地よい声で彼の近況が流れる。私の唯一の癒しだ。

これのおかげで明日も頑張ろうと思える。すると彼はこう言った「そういえばさ、今日スマホ落としちゃってさあ〜しかも渋谷で!まじやばくない?」

不思議なこともあるもんだと先程拾ったスマホを思い出す。

続けて彼は言う「黒いやつね!みんな拾ったら事務所に届けてね〜笑ウソウソ笑ちゃんと交番に届けろよ!お前ら!」

しかも色まで一緒とは、運命を感じてしまうなあと思った。


しかしそこで私の頭にひとつよぎる。

彼は1年以上前のゲーム配信で「じゃあ今日はポケモン交換会な〜パスワードは5556で!あ、この数字は俺のスマホパスワードね」と言っていた。

まさか、いやそんなことは無いと思いつつも私は先程のスマホを取りだした。

5556。


震える手付きでそう入力するとスマホのロックは解除されてしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ