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茶番は続くよ、いつまでも

国語教育と忖度文化

作者: 明日香狂香

 日本人はどうして忖度するようになったのかと考えた。人の思考パターンというものは言語に大きく左右される。それは、物事を言葉で理解し、言葉で考えるからだ。

 つまりは、国語教育に由来するのではないか。


 例えば英語の思考イメージは自分を中心になされる。いかし、日本語は他者を中心に組み立てられているのではないだろうか。しかし、それは直接教育とは関係ない。

 日本のテストは、他者の文を読んで、質問に答える。この問いが、自分の意見を述べるのではなく、常に筆者の意図を問うものとなっていて、個人的な感想は求められない。欧米では、筆者の意図も考慮するが、あくまで自分の感想を中心に主張展開する。


 つまり、勉強が優秀な人間ほど、相手の意図を読み解こうとするのである。近年では、自己の意見を求める試験も増えたが、採点の困難さから、ほんの一部でしかない。


 忖度は摩擦を嫌う日本人の知恵だという人もいるだろうが、むしろ国語教育の結果ではないだろうか。


 神話の世界では、バベルの塔に怒った神が人の言葉をバラバラにしたというが、もはや勝手な解釈を繰り返す政権によって日本語は崩壊寸前。SNSなどで世代別方言が広まる中で、政治の世界ではさらなる方言が生み出され続けている。


 いまや世界に広がったオタク文化。世界中で脅威の感染力を持つ新型コロナウィルス同様、政界中で脅威の感染力を見せるソンタク文化も、このまま広めてしまうのだろうか。

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