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序章

始めましての人ははじめまして。鬼神丸と申します。なんと言っても10年以上ぶりに執筆を再開しました。老化により色々と整合性が取れていない面も多々あると思いますが、そこは寛大に流してくださいw

「新兵ども!さっさと並べ!」


下士官の声が甲板上に響く。


「第一班、揃いました!」

「第二班、揃いました!」

「第三班・・・・・・・」


「よぅし、全員そろったな!では、お願いします」


下士官が敬礼をし、一歩下がる。

代わりに出てきたのは准士官。


「これより配属を言う。呼ばれた班は速やかに担当下士官の元へ整列。そしてその指示に従え。」

「第一班、右舷1番高角砲!第二班、右舷2番副砲!第三班・・・・・・」


准士官の読み上げが続く。

私、寺内早苗は第十二班。一応砲術科主席であるので、一等水兵で班長である。


「第十二班、艦首並びに特殊機銃座!」


「はい!」


私以下、6名の新兵が手を上げている下士官の元へ荷物を抱えて走る。


個人的には納得いっていない。仮にも主席である私が主砲、百歩譲って副砲でもなく、何故機銃なのか・・・。


「よーし、俺が貴様らの班長である高橋だ。これより士官の元へ連れて行く。全員!駆け足!!」


荷物を肩に担いだまま、必死に高橋一等兵曹について行く。


因みに海軍では、一等兵争を一曹、一等水兵は一兵と略す。ぶっちゃけそのままだと長いし、聞き間違い


言い間違いも結構起こる。そして揉める。なので、基本的には略して呼称する。



暫く走ると、艦首機銃座が見えた。


艦首機銃座は舷側機銃座と違い、3連装になっていない。


艦首は普通に考えて、他の箇所よりも狭い上に、左右どちらにも対応しなければならない。


よって普通は、単装、若しくは2連装で、人力による旋回機銃となっている。


まぁ、危険すぎるので(270°位は遮るものがない)設置していない艦も多い。




「ん?お前らが今回の新兵か。・・・おい高橋よぉ、こんな荷物抱えさせて走らせんなよ。これから嫌って程の鍛錬が待ってんだからよ・・・」


苦笑しながら将校が言う。


「いやしかし、通達では・・・」


「かぁ~、頭硬てぇなぁおい。んなもん、『貴様らの居住区からのルートを説明する』とか一ときゃいいんだよ。まぁいいや。おぅ新兵ども。こっち来い。んで、そこら辺に適当に座れ。」


将校は機銃にもたれて言った。私達は呆然と整列したまま高橋一曹に顔を向ける。


高橋一曹は苦笑を浮かべ、顎をしゃくる。


私達は戸惑いながらも、機銃を囲むように座る。



「おーし、座ったな。俺がこの艦首機銃座と特殊機銃座を預かってる木下藤次だ。」


私が経ちあ上がり、敬礼をしようとすると、今井・・・あれ?階級章、着けてない?・・・とりあえず木下さんは手をひらひらさせて止めさせる。


「んな堅苦しい事はここ以外でやれ。そんなので1秒でも使うのは勿体ない。その分動け。」


私は呆然としながら座る。


「・・・ん?あぁ、階級章か。普段つけてねーんだわ。気にする奴がいるからさ。」


と、ポケットから階級章を取り出す。


「「っ!!」」


私達は息をのむ、だって取り出した階級章は《大佐》のもの。


《大佐》クラスなら機銃座などではなく、それどころか艦長クラスの階級だ。


「俺が軍に戻る条件が機銃やらせろって事だったからな。艦長とかめんどくせぇ事は、そういうのが好きなやつがいやればいいんだよ。」


何があったか知らないが、何だかとても複雑な事情がある・・・んだと思う。


「それよりお前らまだ知らんだろう?特殊機銃の場所。」


今井大佐はにやりと笑う。


そしておもむろに艦橋を指さす。


「俺らの担当はここと、あそこ。そして第二艦橋だ。あそこの天辺に俺らの担当機銃がある」



読んで下さり、ありがとうございます。更新は仕事の合間に、体力が残っていたらになるので、超不定期です。が、頑張ります・・・。

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