あれ?スキル意外と強い・・・?
どうやら今日から魔王と戦うための特訓が始まるらしい。
特訓は、主に剣などを使い戦う近接戦闘班(4人)、主に槍や魔法で戦う中距離戦闘班(5人)、主に魔法で戦う長距離戦闘班(3人)、クラスに2人しかいなかった鍛治スキル持った奴ら+俺の支援班(3人)の4つのチームに分かれてするらしい、正直俺は何をすればいいのかわからなかったので、王女に聞いたら、
「うーん、そうですねー、じゃあ鍛治職人の皆さんがやっていることをみてみたらどうですか?それが嫌なら、うーん、付与のスキルを使ってみたらどうですか?せっかくレベル9999999999なんですから、もしかしたらすごいスキルかもしれませんよ」
だとさ、どうせ見てても自分じゃ出来なくて面白く無いだろうし、スキルを試してみるか。
あと、ついでに俺が持ってる2つのスキルが、どうして外れスキルと言われているのかを聞いてみたら、
鑑定は、レベルを4くらいまで上げても、全然情報が得られなくて全く役に立たないからで、(それ以降は諦めてレベルを上げなかったらしい)
付与は、非生命体にしか能力を付与できず、又、スキルレベルを6まで上げてもロングソードに付与できたのは 錆防止の(極小)で、尚且つ、生命体にしか能力を付与できない、付与魔法というものがあって、これと比べると名前似てるのに付与スキルってゴミだよなーってなるかららしい。
「やっぱり運9999999999って嘘だろ」
そういや昨日、俺がスキルをのことを聞いて落ち込んでた時に誰もバカにしてこなかったなー(励ましてもくれなかったけど....)
好きの反対は無関心、だからな
世知辛い世の中だよ
と、まぁあんな酷いやつらのことは置いといてスキルを試さなければ
とりあえず他の奴らの視界に入らないところへ場所確保だな、お、あの木の下良さそうだなあそこにするか
ということで、なんか城の庭にあった結構大きめの木の下に腰掛けることにする。
俺が木に向かって歩いてると、木の近くにあった井戸で水を汲んでいた人を見つけ、
驚きのあまり声が出てしまった。俺は普段はあまり声を出して驚かないんだが、今回ばかりは許してくれ、
何故なら目の前の、俺と年が同じくらいの少女の頭の上には、普通の人間だったら横にあるはずの耳が、それも立派な狐耳が生えていたのだ。
しかも、長い銀髪としっかりと膨らむところが膨らんでいる体が可愛さをより引き立たせている。
その狐耳少女は俺の大きな声にビクッとした後、俺の姿を認識し、もう一度ビクッとしてから、水の入ったバケツを持って小走りで行ってしまった。その際に見えたフサフサの尻尾がまたなんとも・・
「か、可愛い」
俺は無意識のうちにそう呟いていた。
だって可愛かったんだもん。
狐耳、さすがファンタジーだと思った。
ただ、狐耳少女の質素な服と幾何学模様の入った腕輪がこの世界と地球との違いをより一層感じさせていたが。
嬉しいような悲しいようななんとも言えない気持ちで気まずくなってしまった・・・
うん、切り替えて行こう
とりあえず確認のために『ステータス』
名前:鈴木将渡
年齢:17歳
種族:人族
称号:勇者
職業:付与士
レベル:1
HP:400
MP:40(スキルによる+4999999999500)
筋力:40
敏捷:50
知能:50(スキルによる+4999999999500)
防御:50
器用:150
運:9999999999
適正属性:無し
スキル:付与:レベル9999999999 (非生命体に能力を付与する ステータスに補正:大)
鑑定:レベル9999999999(あらゆる物の情報を得られる ステータスに補正:大)
速読(書物を早く読める)
翻訳(この世界の基本的な言語を理解する)
うん、変わりないな
じゃあ早速スキルを試してくか、
まず試すのは鑑定スキルの鑑定ができるか、ってとこから
スキルは念じれば良いのかな、
よしっ『鑑定』
名前:鑑定
種類:スキル
説明:スキルを発動した対象の詳細やステータスを看ることができる。生命体と道具どちら
も看ることができる。
レベル1:名前が分かる
レベル2:名前と性別が分かる
レベル3:名前と性別と年齢が分かる
レベル4:名前と性別と年齢と種族が分かる
レベル5:名前と性別と年齢と種族と素材が分かる
レベル6:名前と性別と年齢と種族と素材とレベルが分かる
レベル7:名前と性別と年齢と種族と素材とレベルと称号とHPとMPが分かる
レベル8:名前と性別と年齢と種族と素材とレベルと称号とHPとMPと職業とスキルが分かる
レベル9:対象のステータスが全て分かる
レベル10:対象の能力がすべて分かる
隠蔽を無効化する
よーしよしよしよしよし もう驚かないぞー
しかし、やはりチートだったか、鑑定、
いやでも、対人でちゃんと使えるのはレベル7からか、これは普通の人にはきついな、これだったら王女の話に出てきたレベル4まで上げたやつ偉いな、尊敬するわ
それにしてもレベル10までしか効果書いてないって、9999999989無駄ってことなんかな?
まぁ、十分だけど
さて、鑑定が普通にチートスキルだとわかったところで、次は付与だ、さて、どうかな?
『鑑定』
名前:付与
種類:スキル
説明:非生命体に能力を付与することができる。付与できる文字数と対象と数は、レベルによって異なる。レベルに見合わない能力を付与しようとした場合、その分付与する能力が低下する。又、生物につながった体毛などは、生物と認識する。
そして、一つの対象に付与できる能力の数は、スキルレベルが上昇することによって増加する。もし対象1つにつき1つしか能力を付与できないスキルレベルで、2つ以上能力を付与しようとした場合、対象は破壊される。
レベル1:1文字付与解放 付与可能対象解放:料理用具 範囲1m×1m×1m
レベル2:付与可能対象解放:生活品全般
レベル3:付与可能対象解放:非戦闘用具全般 範囲5m×5m×5m
レベル4:2文字付与解放
レベル5:付与可能対象解放:戦闘用具
レベル6:3文字付与解放 範囲10m×10m×10m
レベル7:同時・複数付与解放:2
レベル8:4文字付与解放 同時・複数付与解放:3
レベル9:付与可能対象解放:死体 同時・複数付与解放:4 範囲15m×15m×15m
レベル10:5文字付与解放 同時・複数付与解放:5 範囲20m×20m×20m
基本的に、付与不可能とされている言葉は、死、即死、滅、などの、意味が完全に決まってしまっていて、能力を低下させて付与するということが不可能な言葉である。
ただし、レベルが見合っていればその限りではない。
おー付与も普通にチートじゃん、でもやっぱり10までしか効果はないんだな…ってか死って何?こっわ
まぁとりあえずスキル使ってみるか、
あ、でもさすがに最初から大地はダメだよな、
そう思って俺は近くに落ちていた木の棒を拾い上げた
とりあえず鑑定するか、『鑑定』っと
名前:折れた木の枝
種類:植物
説明:生命樹エルードの枝が折れたもの、砕けばいい肥料になる
すでに本体と接触がないため、非生命体として扱う
生命樹?なんだこれ?
名前:生命樹エルード
種類:植物
説明:森の精霊とエルフが育てた木、生命力が高いだけでなく、周囲の木々を豊かにする
王城にあるのは、エルフと人間の親善の証として贈られたからである
あ、今、なんで王城にあるんだろうって思った瞬間に新しい情報が出てきた
鑑定すげぇ
じゃあ早速やるか、初めてだし付与するのは無難に硬化でいこう
『付与』-硬化[10倍]
うん、見た目に変化はないか、で、硬さはどうかな?
硬さを確かめるために結構本気で石に木を叩きつけると、
ゴン!という音とともに石にひびがはいった。
おい!
あのスキルレベルだから木は折れないだろうなと思ってたけどこんなに硬いとは・・・
うわ、鉄くらい硬くなってるんじゃね?
やっぱり思った通りだったか、成功するかわからなかったが、成功してよかった。
俺は王女の話から、明確な数値を明記すれば、確実に明記しただけの効果が得られると踏んでいたのだが…どうやら正解だったようだ
ってか他にも付けられるのかな?
ためしてみるか、
俺は近くにあった石を手に取り、木の枝と同時に能力を付与してみた。
『付与』-軟化[5倍]
すると、両方とも粘土のような硬さになってしまった。しかも、引っ張って千切れるほどの柔らかさだ。
これは使えそうだな、と思いながら気になったことを考えながら鑑定を使用すると、
名前:
種類:詳細
説明:付与スキルで、既に硬化などの能力を付与されている対象に相反する能力を付与した場合、一回目と二回目でスキルを行使した者が違った場合は、行使した者の内、スキルレベルの高い方の能力を対象に付与し、一回目と二回目でスキルを行使した者が同じだった場合は、既に付いていた能力を上書きする形で、後から付与した能力を対象に付与する
おお!ちょうど今欲しいと思ってた情報じゃん!、やはり鑑定は神か、
で、これをそのまま受け取ると、付与した数値に関係なくレベルや付与した順番によって能力が打ち消されるのかな?
んじゃ次は戦闘で使えそうな物いってみるか!
石から少し離れてから石に
『付与』-爆散[規模半径50cm]
と、能力を付与すると、
激しい衝撃音を立てて石が爆散した。
目測だが、おそらく石から50cm以上離れている位置に破片は飛んできていないだろう
さらに木の棒に能力を
『付与』-硬化[100倍] 重量増加[10倍] 装備時筋力増加[+1000]
という風に付けて手に持ってからステータスを確認すると、筋力が1040になっていて、木の枝が重くなったのがわかった。
俺が解放されてるのは5文字付与までのはずなんだが…装備時筋力増加[+1000]の文字数は12文字なのになぜ付与できたのだろうか…鑑定には現れていないがレベル9999999999分の能力は存在しているということだろうか
「いくら考えても仕方ないか…」
試しにそこらへんにあった石に木の棒を叩きつけると、
尋常じゃない程増加した俺の筋力によって石が砕け、地面に半分ほど木の棒がめり込んだ。
ふぁっ!?
付与の時の[]はあくまでわかりやすく書いているだけで、実際は文字数には含みません