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レベル9999999999もあればゴミスキルも強い・・・はず

生暖かい目でどうぞ

え、?どこだここ?



「おおっやったぞ!成功したぞ!」


「勇者の皆様、ようこそおいで下さいました。私はアルトレス王国第一王女フィエラ・アルトレスと申します。混乱していることと思いますが、まずは私の話を聞いてはもらえませんか?」


『あ、はい』


やべ、つい反射的に答えちゃったわ。


あれ?俺たち学校にいたはずなんだが、ここは…?


いかにも中世です。って感じの城?の広間みたいなところなんだが、どうしてこんな事になったのか、心あたりが全く無い。


確か、いきなり教室が光ったんだっけ、うーん、これがよく小説でみる異世界召喚モノならファンタジーで説明がつくんだがな、もしかしたら誘拐かもしれない、でもそうだとしたら今見ている光景に説明ができないもんな

それに、うちの高校は国が運営する高校で、少し恥ずかしいが、一応未来のエリートが集まる高校だ。高校自体も1クラス15人ずつのくせに普通の高校よりも広い、


まぁ、それだけ期待がかけられているって事なんだろうから、もちろん警備もトップクラスだ、そう考えるとやはり、そういう事になるのか?


目の前には一目見ただけで王族だなと分かるような派手なドレスを着た王女が1人と、その周りに大臣?達がいるその人達の話を聞くに、


- 俺たちを召喚したのはアルトレス王国で、この世界には他に6つの大国が有り、領地はアルトレス王国が一番大きいとか


- この世界には魔物や、魔族がいてその上魔王と呼ばれるものもいる。


- この世界で生まれた者は5歳の時に、勇者などの外の世界から来た人間は来た瞬間に、また、レベル100ごとに、『スキル』を授かることができる。レベルは、魔物と戦ったり鍛錬したりすると上がる、そして、レベルが上がるごとにステータスも全体的に上がる。(個人差あり)


- 魔法とスキルは、MPを消費することで使うことができ、スキルのレベルが上がる条件はスキルごとで違う。


- この世界の全ての生物は、魔力、気と呼ばれるものを持っており、選ばれた人間や聖獣は、さらに神気というものも持っている。そして、魔力を使うことによって魔法が使える(魔法キターーーーーーー)


- 勇者は・・・まぁ、とにかく強い。


- 王と女王は、勇者召喚の儀式を行った際、魔力を使い尽くし、天に召された。


- ステータスというものがあり、自分の能力は、これで確認することができる。


- そして、僕達勇者を召喚した最大の目的は勿論・・・魔王討伐! (テンプレ乙)



あとなんか言ってたけどよくわからなかったから省略


話を聞いている時はみんな無言だったんだが、終わった瞬間、泣き出すやら騒ぎ出すやらで超うるさいんだよ

正直俺も何がどうなっているのか、いきなり過ぎて少し混乱しているんだけどまぁ、騒ぐほどではないと思うんだが・・というか騒いだところで・・っていうね



ーーーーーーーーーー10分後ーーーーーーーーーー



まだ泣いてるやついるし、うるさいし、誰かどうにかしろよ…


その時、話し合いが終わったのか、クラスのリーダー的存在である皇が王女に声をかけた、それに伴って喧騒も収まっていく。


「あなた達の都合でこっちに勝手につれてこられて、正直俺達があなた達に手を貸すメリットがないんですが?あと、手を貸す以前に、元の世界に帰ることはできるんですか?」


「それは、その・・・」


王女は言葉に詰まる、少しかわいそうだが自業自得だ、大体こっちだって命がかかることをさせられようとしているんだ、自分達には拒否権がないなんて、契約として認められなくて当然だ


「その様子じゃ、帰る方法はないんですね?」


「はい」


女子の一部がまた泣き出す、うるさい


「まぁ、帰る方法がないのなら貴女達の言うとおりにした方が、生き残れる確率が高いだろうと思いますので、安全重視が条件で俺は従います。伊達に勇者じゃないと思うので、だけど、1人でも死ぬ、もしくは後遺症が残るような怪我をしたら、怪我させた奴とあなた達を、ただでは済ませません。」


おーすごいこと言うなー

でも魔王と殺し合いするのに怪我しないとか無理じゃね?


女子も泣き止み、さらに少し話し合いをしたところで結論は固まったようだ(勿論俺は話し合いに参加していないんだけれども)


「僕らはさっきの条件であなた達の望んでいること、魔王討伐をしましょう。勿論、魔王を討伐したら元の世界に帰ることができるよう、帰る方法について調べて置いて下さい。3年経っても成果が出ない場合は、魔王討伐にはそこから協力しません。自分たちのためだけに戦うことにします。ただ、あなた達がいくら頑張ってもダメだった時は、もう一度考えます。なのでとりあえず今はあなた達を信じます。」


皇は笑顔とともに最後の一文を言い終えた

恐らく今の皇の言葉は場を落ち着けるための言葉で、どうせ3年経っても、理由をつけて協力するつもりだろう


「はいっ、ありがとうございますっ」


王女は涙目で喜んでいる 、あーこれは、落ちたな


少し経って王女は落ち着いたようで、話すのを再開した。


「ではまずは勇者の皆様、『ステータス』と言ってステータスを確認して見て下さい!ステータスには、各能力値と元の世界での経験ごとに、スキルが反映されているはずです!また、勇者様達には必ず、『翻訳』というこの世界の言葉を理解することのできるようになるスキルと、個々に相応しいスキルが追加されているはずです。」


ということで、早速ステータス確認!

『ステータス』

おっ、ホログラムみたいなのがでてきた!


名前:鈴木将渡

年齢:17歳

種族:人族

称号:勇者

職業:付与士

レベル:1

HP:400

MP:40(スキルによる+4999999999500)

筋力:40

敏捷:50

知能:50(スキルによる+4999999999500)

防御:50

器用:150

運:9999999999

適正属性:無し

スキル:付与:レベル9999999999 (非生命体に能力を付与する ステータスに補正:大)

    鑑定:レベル9999999999(あらゆる物の情報を得られる ステータスに補正:大)

    速読(書物を早く読める)

    翻訳(この世界の基本的な言語を理解する)


ん?これどうなってんの?


え?


スキルのレベル9999999999ってなんだよ!

まぁ、ステータスは普つ・・・うじゃねぇよ!スキルのせいでMPと知能おかしいし、運高すぎだろ!

これは、俺の時代がついに来たのか!!!


さっきまでと一転し心の中でテンション超上がりつつ、みんなが王女に質問していたのでそっちに耳を傾ける


「スキルのレベルが上がるとどうなるんですか?」


「身体能力上昇系のスキルだったらステータスの上昇するパーセンテージや量が上がり、察知系のスキルだったら精度が高くなる感じです。ちなみに最大のスキルレベルは10と言われています。」


「魔法って使えるんですか?」


「はい、適性があれば使えます。

適正がない人は・・・まぁ流石に勇者様の中にはおられないと思うので大丈夫ですね、威力は場合に応じて変わりますが、基本的に知能値×2+MP最大値です。

魔法には、火 水 風 地 光 闇 時空 召喚 精霊 契約 回復 特殊 の、12の種類があり、時空魔法や契約魔法や回復魔法、特殊魔法の一部は基本的に攻撃には使えません。

唯一あり得るとしたら時空魔法で相手のいる空間を歪め、存在を消すくらいですね、ちなみに私は時空魔法と光魔法が使えます。

又、精霊魔法や回復魔法はそれなりの修行をしなければ取得できませんし、時空魔法と特殊魔法と回復魔法は、生まれながらの素質が必要だと言われています。

そして、特殊魔法には無限の種類があると言われており、有名な魔法では、幻影魔法や探索魔法などがありますね。

後、火 水 風 地 光 闇の魔法はそれぞれ、 火→火焔→蒼炎 水→渦流→奔流 風→旋風→暴風 地→大地→轟地 光→閃光→純白 闇→暗黒→漆黒 という風にレベルが10に上がるたびに属性が昇華していきます。」


・・・・今の記憶できたやついる?情報量エグくね?

てか俺、適正ないじゃん、MPと知能無駄じゃね?


「運とはなんですか?」


「普通に運ですね、0~20はほぼマイナスと考え、21~50が大体一般的で、51~100は強運、今まで私が聞いた中で1番高い人は500でした。」


え、俺すごくね!?9999999999じゃん!

これは期待できるな!


「ステータスの平均ってどれくらいですか?」


「レベル1の一般人はこんな感じですあと、ステータスは、相手に見せようと思えば見せられますまた、鑑定スキルがあれば相手の許可なく見ることもできます。」


名前:

年齢:

種族:人族

称号:平均

職業:

レベル:1

HP:150

MP:20

筋力:15

敏捷:20

知能:10

防御:20

器用:10

運:人それぞれ

適正属性:火 水 風 地 光 闇 時空 召喚 精霊 契約 回復 特殊 の内、火水風地光闇のどれか1つが普通

スキル:剣術    レベル:1 (スキルの最大レベルは10で、8以上は現在いない。)


ふーん普通の2倍くらいか、まあまあなんだろうな、そうだ、鑑定スキルがあれば許可なくステータス見ることができるって言ってたな、だれか見てみようかな?


ざわざわざわざわ


それにしても、


ざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわ


「おい!俺の筋力値200もあるぜ、すごくね?」


「いやいや、俺はスキルに全武術あるから。」


「いや、僕は知能値150あってMPも100だから。」


「わーまじで?すごっ」


お前らほんとに五月蝿いな!小学生じゃないんだから黙っとけよ、本当にあの高校の生徒なのか疑うくらい騒がしいな


え、?うらやましいんじゃないかって?


いやまさか、羨ましいわけ・・・・・・・・・・ありますけどなにか?俺だって魔法剣士戸かはに少しくらい憧れはあるけどどう見てもステータスは支援職のそれだし


ホントに世の中平等じゃねえな


んで、ひときわ賑わってるところの真ん中にいるのは、やっぱり皇か、ためしにあいつのステータス覗いてみるか


『鑑定』


名前:皇陸斗

年齢:17歳

種族:人族

称号:勇者

職業:聖剣使い

レベル:1

HP:1200

MP:160

筋力:120(スキルによる+500)

敏捷:160

知能:200

防御:160

器用:100

運:200

適正属性:火 風 光 精霊 特殊(断罪剣アストレア)

スキル:全武術   レベル:1(あらゆる武術を扱える)

    神剣術   レベル:1(神の剣術を扱える)

    豪腕    レベル:1(ステータスに補正 大 )

    指揮    レベル:3(人を導ける)

    限界突破(代償と引き換えに1時間の間全ステータス3倍)

    絶対防御(168時間に1回、どんな攻撃でも耐えられるバリアを発生させる)

    起死回生(ピンチであるほど強くなる)

    翻訳  (この世界の基本的な言語を理解する)


うわっ スキル多っ 適正多っ ステータス高っ これが差別か!

あ、でも器用だけ俺が勝ってる


「では、皆さん、確認のために1人ずつ私のところに来てステータスを見せて下さい、」


あれ?、俺のステータス見せたらやばくね!?どんなスキルか知らんけど、とりあえずレベル9999999999なんだし!


期待に胸をふくらませつつ列に並んで順番を待つ


お、次は皇か、


「まあっ、これは!本当にレベル1ですか!?このステータスはレベル20、いや30と言われても不思議ではありませんよ!」


「いや、それほどでもありませんよ。」


「謙遜なさらないでください、すごいですよ!」


ちっ、皇ばっかりいい気になりやがって

でももうそろそろ俺だな、いっちょ驚かせてやるか


「では、次の方」


「ほらよ、」(ドヤ顔)


「え、運9999999999!?これは!?」


お、やっぱりすごい?惚れる?


「あ、でも戦闘系スキルがありませ・・・って付与と鑑定のレベルがおかしいですね、ステータスが壊れた?いや、そんなこと聞いたことがありませんね、これが本当なら・・・」


そう言いかけてから王女のの表情が驚きから憐憫へと変わった。


「ああ、でも外れスキルでしたか・・・いや、でもMPと知能が多いので魔法なら!

あ、適正無しですか・・・逆にすご、あ、でも運がありますもんね!これだけ運があれば魔物と戦えなくても大丈夫だと思います!よかったですね!」


ふふふ、すごいだろう、 ってあれ?外れスキル?


え、付与ってハズレだったの!?しかも鑑定は最強って相場が決まってんだろ!


ドヤ顔のまま固まる俺 ただただ恥ずかしい・・


周りは王女のいきなりの大声に一瞬固まってからくすくすと笑い出す。


くそー、恥ずかしい!


それに王女は俺に対してかわいそうなものを見るような目をむけてるし!


「大丈夫です将渡さん。あなたはお城で支援職の皆様と一緒に過ごしてもらいます。しっかりと食事も用意させていただきますので、安心して下さい。」


「は、はい。」


他の奴らはこの後のディナーで出てきた豪華な料理にテンションがあがりっぱなしだったが、俺だけはなかなか楽しい気分になれず、ずっと自分のスキルを恨みながら1日を終えた。

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