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死ぬほど恋がしたい訳じゃないが、死ぬような恋がしたい。

作者: ケレンコフ

「ごめんなさい。」


あぁ


「好きな人が出来たの。だから、アナタとはもう付き合えない。ごめんなさい。」


またか。


これで、何度目だろうか。こんな台詞を聞くのは。


「これからも、よければ友達で居て欲しい。」


この台詞も、何回聞いたかな。


「仕方ないよ。というか、ごめんね。俺はやっぱり、物足りなかったでしょう?」


「違う、違うのよ。私が悪いのよ。」


だろうよ。アンタが望む通りにクセを治した。タバコを止めた。趣味を変えた。そうして、アンタに尽くしたよ。けど、変わることを求める癖に、別の男が寄ってくればすぐ靡く。


「………止めよう。お別れなんだから。俺達、楽しいことばかりじゃなかったけど、悪いことばかりでもなかったろ。だったら、笑ってサヨナラしよう。」


「ごめ………そうね。うん。ありがとう。」


泣きそうな笑顔。結局俺が出来るのは、幸せなお別れを演出するだけ。


「じゃぁ、サヨナラ。」


そう言って、彼女に背を向ける。立ち止まったり、振り返ったりしない。未練やショックを悟らせないのがコツだ。


………地下鉄で、一駅、二駅。適当な駅で降りて、コンビニでタバコを買う。近くの公園で一服する頃には、未練なんて消えてる。




あぁ



別れるときに相手を怨める程、素敵な恋愛がしたい。


相手が怨んでくれるような、男でいたい。


監禁されたって殺されたって構わない。








そんな、素敵な恋がしたい。最高の彼女に会いたいな………

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