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優しい夢を優しい彼女に抱かれながら見た日

作者: 健野屋文乃
掲載日:2026/10/09

優しい夢を優しい彼女に抱かれながら見た日。

僕らは別れてしまった。

なんで別れてしまったのだろう?


「もう一人で立てるよね?」

彼女の言葉に

「うん」

としか言えなかった。

「あなたはわたしのオプションに過ぎなかった」

「オプション?」

「あなたは壊れやすい、わたしのオプション」


優しく柔らかな彼女の喪失に、僕の心の中枢も喪失してしまったようだ。


2番目の彼女。

3番目の彼女。

失敗を繰り返して気づいた。

相当頑張ったけど。


オプションのような人生は、良くない。

それは解るけど、僕はオプションなんだ。

世間は自立した人間を推奨するけど、でもね、結局、僕はオプションだったんだ。それはどうしようもない事実だ。


そして、4番目の彼女に出会った。

1番目の彼女の妹だった。

「なんでだよ!」

とは思ったよ。


仲の良い姉妹でね。

良く遭った。

以前より距離が広がっていた。

遥か遠くに行ってしまった彼女を見るのは、辛かったけど。


でもね、彼女の妹は僕を手放さなかった。

かなり相性が良かったのかも知れない。

だから僕は、彼女の翼となりえたんだ。


さあ、今日はどこに行く?

まだ見ぬ未知の世界へ、行ってみる?



完


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