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9.かわいいとの、出会いの先で。

初投稿作品です!


この作品に出会ってくださりありがとうございます!!



「君のお母さんはどこにいるの?ひとりで帰れる?」


 話しかけてもジーっとこっちを見つめてくる子猫。私を敵か味方か判断つかなず警戒しているのかな。


 できたら家族のもとに返してあげたい。家族も心配してると思うし。私と一緒なら結界で守ってあげれる。


 さっき鑑定でこの子猫を鑑定すると『クリムゾンジャガー』、大森林に生息し、子育てをする種族とあった。身体能力が高く、魔法も高レベルで扱える。個体によって使える属性魔法が違い、その違いによって体の色が変化するとあった。この子はまた子どものため白色なのだそうだ。

 

 体の状態は病気や怪我や衰弱はなし。ただ少し空腹とある。早くお母さんのお乳が必要なんだろう。この子はお母さん達の居場所分かるのかな?

大森林は広大だ。闇雲に探しても見つけられないだろうし。


 (うーん。困ったな・・・)


 取り敢えず手を子猫の前に出す。ジーっと私の手を見ている。そして、私の顔を見て、手に視線を戻してを何度か繰り返す。

 待つ。その仕草がかわいくて堪らんのだけれど、我慢我慢。無闇に動いたりしたら逃げられるかもしれない。

 

 (きたっ)


 スンスンと私の手の匂いを嗅いで、その後、チロッと舐められた!一度舐めたら何度も何度も。認められたよね。これは。

 敵ではないと認められたなら第一関門突発。次は、この子はを家族のもとに送り届けること。最初に会った時の様子から、この子の家族も怪我をしてる可能性があるかもしれない。そうなら、なるべく早く治療してあげたい。


「子猫ちゃん。あなたの家族は大丈夫かな?もし怪我をしてるなら治してあげたいの。良いかな?」


 子猫ちゃんに人間の言葉が理解できるか分からない。でも、この子はクリムゾンジャガーという

魔獣の子だし、ワンチャン伝わるんじゃないかと・・・


「にゃー」 


 ひと鳴きした子猫は大森林へと駆け出した。

 そして、こっち振り返り「にゃー」と鳴いた。

まるで私を呼んでいるみたいに。


「ついて来いってことでOK?」


 私は子猫を追いかけた。追いついたら、また駆けていく。子猫は私がちゃんと追いかけて来ているとわかるとスピードを上げた。魔獣の赤ちゃんって走れるの速いのね。でも、私が追いつけない。


「待って待ってって。そんなに速く走れないよーうーん。【転移】!」


 成功!初めて【転移】を使ったけど、前を行く子猫の隣に転移できていた。

 いきなり現れた私にびっくりしていたけど、走るスピードは落ちなかった。むしろ、私が転移できるのを知って更にスピードを上げた。


「【転移】、【転移】、【転移】」


 潤沢な魔力のお陰でで魔力切れの心配がないのは有り難い。子猫は小さい体でどんどん大森林の進んでいくので、念の為【結界】をかけてあげた。せっかく元気になったのに怪我したら可哀想だしね。


 


 開けた場所に出た

 

 広場の奥に一際大きな木がそびえ立っていた


 子猫はそのまま駆けていく


 大きな木の根元に向けて


 そこにはボロボロの母クリムゾンジャガー


 空を睨む姿が痛々しくも


 後ろにいる子を守ろうと必死で


 空には鳥の魔獣が数十匹もたむろしていて


 数に物を言わせ息の根を止めるため急降下


 先程逃してしまった 子猫目掛けて


 母親が驚き気づくも 間に合わない


 子猫が無残に啄まれ命を散らす






 ガコンッ!!!


「もう、考えなしに飛び込んて行かないで!危ないでしょうが」


 結果的に子猫は無事。だって私が【結界】を張ってあげたからね。創造神様お墨付きの結界は決して魔獣には破られない。それでも心臓に悪い。鳥の魔獣が突撃するたびにぶつかった音がする。

 ボロボロのクリムゾンジャガー親子にも【結界】をかけてあげたので、どんなに攻撃されてもこれ以上の被害はないはず。

 子猫は猪突猛進の走りで家族のもとにたどり着いた。母親は急に現れた我が子に驚いた様子だったが、すぐに自分の後ろに誘導する。私もすぐそばに転移する。

 ここで【認識阻害】を発動。鳥の魔獣から私とクリムゾンジャガー家族を目の前にいないように錯覚させる。鳥の魔獣からしたら急に私達が消えたように見えているはずだ。キョロキョロ探している。うん。成功だ。ついでに音も聞こえないようにイメージする。お!結界にぶつかる音が聞こえなくなった。こちらも成功した!これでさっさと治療してしまおう。


「痛いの痛いの飛んでいけー魔獣の鳥まで飛んでいけー。」

「そして、綺麗になーれー」


 そうすると、あっという間に怪我も治って、綺麗で大きな猫ちゃんと小さな子猫ちゃんがそこにいた。クリムゾンジャガーの母親は燃えるような赤色を身に纏っていた。瞳は琥珀色と青色のオッドアイ。子猫はちょこっと顔をだした時見えたけど、琥珀色の瞳に真っ白な身体。私と目が合うとすぐに母親の後ろに戻ってしまった。うん。非常に仕草がかわいい。

 お母さんジャガーは今、自分達の身に起こったことが信じられないようだ。自分と子ども達の様子を確認し、怪我をさせられ追い詰められた原因の空にいる敵に視線を向ける。しかし、そこに敵の姿はなかった。なぜなら・・・


「外の魔獣は・・・何か地面に倒れてる・・・」

 さっきまで空にいたのに。怪我して血を流している。私は傷を回復できる。反対に、回復した傷を誰かに与えることも出来ることが分かった。なるほど。なるほど。

 しかし、何十匹といた鳥の魔獣が一気に倒れてしまう攻撃をこのお母さんジャガーは耐えていたのか。母は強しなのだろうか・・・


「ここにいてても落ち着かないから家まで移動するね。そこで家族みんなでゆっくり休んで」


 魔獣に囲まれた場所は落ち着かないだろう。さっさとこの場所から離れましょう。


「みんな一緒に私んちのお庭に転移」

 



ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます!!




「面白かった!」「続きが気になる!」と思ってくれた方は、




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何卒、よろしくお願いいたします!

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