表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/14

5.自分のやりたいことは声に出していこう!

初投稿作品です!


この作品に出会ってくださりありがとうございます!!


「真や。この世界に来てくれてありがとう。どうか真のこれからの人生に幸多からんことを祈っておるぞ」



この異世界の地で私は生きていく。




::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::



 神様達の慈愛のお陰で私は生かされ、この世界で生きる選択肢を貰えたんだ。ならば私はこの世界で新しい人生を精一杯生きていいくべきなんだろう。さて、ではどうやって生きていけばいいのか?言葉や文化、政治、人種、価値観も違うだろうし。うーん。とこれは大変だと頭を悩ませていとそれに気付いた大地と豊作の女神マーラ様。

「どうしたの?真ちゃん。何が考えごとですか?」

「はい。マーラ様。元の世界で私はどこにでもいる普通の一般人でした。特別な才能なんてなにもありません。ましてやここは異世界。私みたいな人間が真っ当に生きていけるか不安になってしまって」

 生きていくとなると自分の食い扶持は自分で稼がないといけない。雇ってくれるところあるかな?近くに集落とかあるのかな?

「ちなみに、私がさっきまでいた森はどういった場所なのですか?」

「あそこはどこの国にも属さない土地でね。【大森林】と呼ばれているわ。沢山の獣や精霊達が仲良く暮らしてるの。」

「人間の集落はありますか?」

「どうだったかしらね。近くにはいないと思うけど」

「そうですか・・・」 

「【大森林】が住みにくかったら、あの家の敷地ごと引っ越しさせてあげるから大丈夫よ。もしくは転移陣を設置して街と行き来出来るようにすればいいしね」

「うわー。転移陣って本格的に魔法の世界なんてすね。神様って全知全能の力があるんですか?」

「そんなことないわよ。神様だってそれぞれ専門分野があるから。得意不得意は必ずあるわよ」

「そうじゃの。さてさて、そなたに質問じゃ」

「?はい。どうぞ。創造神様」

「真はどんなふうにこれからを生きてみたいかの?」

「・・・どんなふうにですか。いきなり言われても難しいです」

「難しく考えることもあるまい。お主のしたいことをすればよいのじゃ。お主を縛るものは何もない。過去に諦めたことに挑戦するもよし。好きなことをするもよし」

 

 創造神様の問いかけで、“私のしたいこと”を思い出す。これは絶対にやりたいことーーー

「私、猫をお迎えして一緒に暮らしたいです」

ずっとずっと叶えたかった夢。この異世界でも実現可能でしょうか。 

「昔から好きなんです。でも、子供の頃は家族が猫アレルギー持ちだったり、社会人になってからも仕事が忙しくて。そんな余裕がなくて。でも、本当の本当は猫ちゃんと一緒に暮らしたかった」

 ペットショップや猫カフェに通い、ネッコ動画を見て癒され生きる糧にしてきた。でも、やっぱり自分の家族としてちゃんとお迎えしたい。なでなでしたい。ゴローニャーって寝転がって腹を見せて欲しい。そのお腹にネコ吸いしたい。肉球触りたい。ご飯を催促されたい。名前呼んだらこっちに来て欲しい。膝に乗って欲しい。一緒に寝て欲しい。ふふふ。妄想が止まらない。

「そうかそうか。それもよいのー。こちらの世界はあっちの世界にはいない生き物も沢山いるのでな」

「猫はいますか?」

「猫もいる。真がいた世界とは違うところもあるがの。色んな種類も多い。そなたの好みにある子もいるじゃろて」

「そうなんですね。今から出会うのが楽しみです」

「創造神様」

「そうじゃなマーラ。真には【テイマー】の力を授けよう。【テイマー】とは動物や妖精や精霊などと友好関係を結び、時に力を借りて共に歩んでいく能力じゃ。真にはピッタリの能力じゃと思うんじゃが。どうかの?」

「・・・はい!嬉しいです。ありがとうございます」

「よかったわね。真ちゃん」

「はい。マーラ様ありがとうございます!」

 

 私【テイマー】になりました。


「【テイマー】なら【大森林】に住むのはうってつけね。あそこは人間以外の生き物の聖地だから」 

「そうじゃの。人里には猫はおらんしな」

「そっ、そうなんですか・・・私、弱いんてすけど」

「創造神様、真ちゃんの敷地に結界を張るのはどうでしょう?」

「そうじゃな。非力な真にはまず守りが必要。ついでに認識阻害の魔法もかけておこう」

「真が認めたモノ以外は入れない様にして」

「儂の加護も付けておこう」

「では私の加護も」

 神様の加護ってそんな簡単にもらって良いのでしょうか?

「か、神様の加護は大変に有り難いのですが、他の人にバレたら騒ぎになりませんか?」

「そんなこと気にせんで大丈夫じゃ。そもそもお主が口外しなければそうそうバレはしない」

「人の能力やスキルを調べる【鑑定】のスキルはあるにはあるのですが、ごく稀です。そして、魔力が自分より多いと鑑定できません。なので、基本バレません」

 私の魔力は人間の中でも最高レベルくらいあるそう。私が相手を【鑑定】できても、相手は【鑑定】できないなら安心だ。よかった。あんまり目立ちたくない。見せ物になるのは勘弁だよね。

 【神様の加護】は病気、毒や精神魔法を防いでくれるらしい。更に大地と豊作の女神マーラ様は土魔法の効果上昇を頂きました。創造神様こらは全ての能力の成長促進を頂きました。

「魔法については少しずつ学んでいけばいい。どの魔法にも適性があるようにしているのでな。好きな魔法を極めるも良し。万遍なく鍛えるも良し。魔法というても、攻撃のため、防御のため、創造のため、生活のためと色んな使い方がある。真がどのような魔法を使うのか楽しみじゃわい」

 創造神様、迷い人の私にこんなに手を差し伸べくれるなんて。本当に神様なんですね。

「最初は不審者以外の何者でも無かったですが、寛大なご慈悲をいただき感謝しきれません。というか頂きすぎな気がするのですが。私が言うのもなんですが、神様が一個人に肩入れして大丈夫ですか?」

「ごめんなさいね。創造神様は空気があまり読めなくて我儘で誤解されやすいの。決して悪い方ではないわ」

「そのフォローも微妙じゃの・・・そうじゃな。普通はそのようなことはしない。神の力は人には過ぎたるもの。そして、人の世は人が価値創造していくもの。儂らは見守るのみじゃ」

「では」

「だかの。神とは気まぐれなんじゃ。極々稀に現れる異世界から来た迷い人に施しを与えるのも儂の気まぐれなのじゃ。儂がしたいからしてるのじゃ。神に文句を言うやつなどおったら天罰を下してやるぞ。だから、気にせんでいい」

「そうよ。そうよ。真ちゃん。こんな機会はもうないんだから。貰えるものはもらっておくのよ。それを宝の持ち腐れにするのか、自分のために使うのか、誰かのために使うのはあなたの自由よ」



ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます!!




「面白かった!」「続きが気になる!」と思ってくれた方は、




『ブックマーク』やポイントの☆☆☆☆☆を★★★★★に変えて応援していただければ、非常に嬉しく思います!








皆様のブックマークと評価はモチベーションと今後の更新の励みになります(≧▽≦)




何卒、よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ