3.あなたは誰ですか?どう考えても不審者です。
初投稿作品です!
この作品に出会ってくださりありがとうございます!!
いきなり現れた声の主、あなたは誰ですか?
「儂か?儂はな・・・・」
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誰も、誰もいなかったはずだ。
少なくとも私が今いる場所の近くには人の気配はなかったのに。いつの間にか声の主は私から数メートル離れた場所に現れた。
恐る恐るそちらに目を向けると、そこにいたのは小柄なおじいちゃん。。。
その容姿は特徴的で、白髪で長髪を後ろで束ね、立派な白眉と白髭をたくわえていた。身につけているのは着物のようなコレまた白い服。イメージ的には仙人な感じ。コスプレならなんと手の込んだコスプレなんだけど。
私に声をかけたのはこのひとなの?正直に言って怪しすぎない?土曜日の朝に道で声かけられてら無視して走って逃げるレベル。それくらい異質だこの人ーーーーー逃げる?でも、どこへ?
「こほん」
現実を直視したくないのに、真っ白いコスプレおじいちゃんが咳払いをした。こちらを私をチラチラ見ている。何なの。何か言いたいのかこのおじいちゃんは。えっ、私がこんなひとに声掛けたくない。
もう、部屋に戻ろう。そうしよう。まだ私にはこの現象を受け入れには時間が必要なんだ。
変なおじいちゃんを無視して部屋に戻っーーー
「これこれ、待つのじゃ。儂の話を聞いてほしいのじゃ。」
れなかった。ちょっと焦った感じで声かけてきやがった!ここには私しかいないから確実に私に声をかけてるよね。仮に、私には見えない妖精や精霊がいてそちらにお声をかけている可能性もあるのでは・・・
「いやいや。高瀬真。お主に声をかけておるのじゃよ。」
「なんで私の名前知ってるんですが!?てかそもそも、あなた誰ですか!?」
「儂か?儂はこの世界の神様じゃて」
「・・・」
今、神様とおっしゃいました?
「そうじゃよ。」
私、神様を自称するひと初めて出会ったわ。
「いや、自称じゃなくてな。本物なんじゃよ。儂、この世界の創造神として信仰をさせているぞ」
めちゃくちゃ怪しい。自分を神様と言うひとはとはお近づきになりまくない。関わり合いになっちゃだめだと思う。
「そうじゃな。お主のいた世界ではそうそう神という存在に出会うことはなかったじゃろうし、すぐに信じろというのも酷じゃったな」
この自称神様は・・・
「それでは話を進めさせてもらって良いかな」
いや、ちょっと待って。
「待たんのー。ちなみに、今までの儂の発言はお主の心の声を聞いて答えておったの気づいてなかったようしじゃな。儂、心を読めるのじゃ。神様じゃし」
「あ、私喋ってなかった・・・え?」
「立ち話もなんじゃし、ちょっと場所を変えようかの」
「え、どこに・・・」
瞬く間に、私は真っ白い空間にいた。
「ではテーブルと椅子を出して」
どん。
「紅茶は好きかのー。ケーキもあるぞー」
とん。
目の前にアフタヌーンティーセットが現れた。「・・・」
ーーーー昔、自分へのご褒美に食べに行った、有名ホテルなアフタヌーンティーセットと良く似ている。ような。
「そらー、お主の記憶から再建したからのー。味もバッチリ再現出来てると思うぞ」
ぷっつん
ふぉふぉふぉっ。さあさあ席について。疲れている時は甘いものと言うじゃろ。
儂、異世界の食べ物に興味があったんじゃか、中々食する機会がなくてのー。いやー。お主が居てくれたお陰で再現できたわい。はーハッハッハっ。
私の堪忍袋が切れた音がした。
「この変態コスプレ覗き魔クソジジイが!!!
重要なことポンポンぽんぽん言いやがって!!!気になってしかたないじゃない!そんで、自分の欲望を私の記憶を読んで叶えるってどうゆうことだよ!!!お前は神なんだよなっ!じゃあ、私への対応後回しにしてんじゃ」
「す、すみませんでしたーーーーーー」
私の心の叫びが炸裂した時、私と変態じじいしかいなかった空間に、いきなり現れた第三者。
そして、がばっっと勢いよく土下座をし、私より大きな声で被せるように謝られました。
声からして成人女性。きれいなプラチナブロンドロングヘアーが特徴的で・・・あなたも誰ですか?
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