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15/15

15.命名!

初投稿作品です!


この作品に出会ってくださりありがとうございます!!









『一緒に過ごしていきましょう』





 


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::








「うーん・・・どうしよう・・・」

 真は悩んでいた。それはもう悩んでいた。

 名付けなど今までしたことなどないし。更に、親子3匹(3頭?)まとめてだ。責任重大ではないか。


「どうしようかなー」


『そんなに悩むことかしら?』


「それはそうだよ。名前って大切な宝物じゃない!贈る方もちゃんと考えたいの」

 

『そういうものなのね・・・真なら素敵な名前付けてくれると信じてるわ。ね?あなた達?』


『にゃー』

『にゅ〜』


ちびっこ達は母親の声かけに元気良く返事をする。分かってるのかな?


「可愛いなー可愛すぎる!よし!ぴったりの名前考えてあげるね」


 名前、名前、名前。

 

 クリムゾンジャガー親子は基本的には白い体に模様がある。

 お母さんの瞳はコバルトブルーと琥珀のオッドアイ。大きくて柔らかな肢体で、背中の部分が綺麗な赤色。尻尾の先の毛が瞳と同じ色。

 最初に助けた子は身体全部が真っ白。お鼻も白で、瞳だけが青い。

 2匹目の子は全身全部真っ白なのは変わらないけれど。お鼻はピンク色で、瞳は琥珀色。

 子ども達はお母さんの瞳の色をい引き継いでいる。背中や尻尾の色は成長するにつれて個性が出るとのこと。

 

・・・・・・・。


「ねえ、明日まで考えていい?」


 名前決めちゃうと離れ難くなるなー。

 

 もうずっと一緒にいてくれないだろうか。でも、彼女達はクリムゾンジャガーだし、この【大森林】で生きていけるだけ強いし。私みたいな人間と一緒にいてくれる可能性は低いよね。でも、せっかく出会えたし、美味しいご飯準備するし、お世話するし。もうここに住み着いてくれないかなー。でも、そんな事頼むのなんておこがましいよな。ちょっとでも長くいたいし、ここはちょっと時間稼ぎでもしてーーー



『私は一刻も早くあなたに名前を呼ばれたいわ』


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。









「クーーー!これがモテる女の言い方かー!!」










 負けた。私は女として確実にお母さんジャガーに負けている。ドキッとした。クラッとした。呼吸止まった。

 

 彼女の娘達には可愛さと愛くるしさで殺されそうになり、彼女には女の色気で殺されそうになりました。なんなの。この親子。恐ろしい。でも、そこがいい。


『良く叫ぶ子ねー』


「な。もう子なんて年じゃないですー」


『100歳以下なんて子どもと変わらないわ』


「・・・ちなみにお幾つですの?」


『あら?女に歳を聞くのは良くないわねー』


「ごめんなさい」


 怒られてしまいました。いや、叱られてしまいました。


『ふふふ。いいのよ。それよりも早く名前を教えてね』


「・・・わかったよ。うん」


 一呼吸して落ち着く。改めてジャガー親子に目を向ける。


 私の異世界生活初日に出会った彼女たち。

 この出合いはお互いにとっても奇跡なんだと思う。彼女達にとったら命を救われ、私はこれから訪れるはずだった孤独な生活からの解放。


 一緒にいて欲しい。

 

 名前をつけたらもう“家族”でしょう。


 小さな小さな声で自分の願望を吐露する。





「みんな私と一緒にいてくれる?」


『ええ。私達は真と一緒にいたいわ』


『にゃー』

『にゅ〜』



 おチビちゃん達が必死に私を舐めたり頭を擦り付けたりしてくれる。

 お母さんジャガーが言葉で伝えてくれる。

 創造神様、大地と豊作の神マーラ様。私、早速自分の夢を叶えます。


「お母さんは林檎りんご、お鼻の白いあなたはゆき、お鼻のピンクのあなたはさくら。林檎は私が一番好き食べ物で赤色の果物なの。豊作の秋のイメージ。普段はりんって呼ぶね。雪は私の故郷で冬に空から降ってくるの。冬とても寒いけど、雪が降って一面真っ白になる景色は感動したわ。一番好きな景色なの。桜はね。お鼻の色が私の故郷で春に咲く桜という花の色に似ているの。私の故郷の花で咲く姿は圧巻なの。一番好きな花。みんなそれぞれ大好きで思い入れがあるの。どうかな?」



林檎りんご、りんね。真ありがとう。素敵な響きね。気に入ったわ。あなたはゆき。あなたはさくらよ。良かったわね』


『にゃ?』

『にゅ?』


「りん、これからよろしくお願いします。ゆき、さくらもよろしくね!」


『にゃーにゃー』

『にゅーにゅー』


『喜んでいるわ』


「そっかー。ありがとう。ゆき。さくら。りんもありがとう!」


 私はゆきとさくらをギュって抱きしめた。すると、りんが私とゆきとさくらを抱きしめめくくれた。とても温かい。心もポカポカだ。


 はー。とても幸せだ。


 異世界で私に新しい家族ができました。















ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます!!




「面白かった!」「続きが気になる!」と思ってくれた方は、




『ブックマーク』やポイントの☆☆☆☆☆を★★★★★に変えて応援していただければ、非常に嬉しく思います!








皆様のブックマークと評価はモチベーションと今後の更新の励みになります(≧▽≦)




何卒、よろしくお願いいたします!

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