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11/15

11.元気になってね!

初投稿作品です!


この作品に出会ってくださりありがとうございます!!


いつもより投稿が遅くなり申し訳ございません。




 さあ、

 まずはお腹いっぱいごはんを食べましょう。





::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::




「ただいまー!」


 無事に部屋に帰って参りました。

 買い物するのに魔力を支払ったけど、全然平気。気持ち悪くない。さっき怪我を治療したときは気持ち悪くなったのにな・・・そこは後々要検証ということで。

 まずはクリムゾンジャガーの子ども達のためにミルクを用意するために台所に立ったのだった。







「お待たせー。ごはん持ってきたよー」


 丸まっているお母さんジャガーには深めのお皿にウェットフードのてんこ盛りにした。

「食べれる?」

「大丈夫よ。ありがとう。私よりもこども達にお乳に代わるものを飲ませてあげて欲しい」

「わかったわ。これは人工のお乳なんだけど、飲ませて大丈夫かな?」

 日本のペットショップで販売しているミルク。それが入った容器を前に置いてあげた。お母さんジャガーはふんふんと匂いを確かめ、じーとミルクを凝視していた。そして彼女は頷いた。大丈夫のようだ。一安心。

「これ。乳首を模した飲み口の容器にミルクを入れてるの。これで一匹ずつあげていくね」

「・・・わかったわ。さあ、まずはあなたから」

「・・・にゃー」

 最初に助けたお鼻の白い子に声をかけている。寝ていたところだったけど・・・クイッとお母さんに顔を向け、そして、私の方を見た。私は座って自分の膝をポンポンと叩いた。

「ごはん食べようね」

 哺乳瓶を見せてごはんを促す。

「ここに吸い付いて」

 そして、子猫はトテトテと私の膝へやってきてパクッと哺乳瓶の乳首に吸い付いたのだ。

(おーすごい。ちゃんと飲んでるよ!)

 膝の上に前足を乗せてピクピクと耳を動かしてミルクを飲む姿。かわいい。かわいすぎる・・・一度はやってみたかったのよ。ミルクボランティア。今、その夢が叶いました。

「たーんとお飲み」

「ゆっくりゆっくりね」

 匂いにつられてなのか、お鼻がピンクの子が起きてきた。そして、自分も自分もと「みゃ〜みゃ〜」鳴きながらお母さんジャガーに催促しているようだ。待ってね。この子がいったん飲み終わったらすぐに君の番だから。おとなしく待ってて。

 

 白鼻ちゃんはミルクを飲み干し、上手くゲップもできた。

「ちゃんと飲めて偉かったね!ありがとうね!」

 嬉しくて頭をなでなでしてしまった。でも嫌がることもなく受け入れてくれた。胸の奥がじ~んもする。なんだろう。ものすごい幸福感。

「さっ、次の子に交代だね・・・お母さん、ちなみにこの子たちは男の子?女の子?」

「どっちもメスよ」

「ここには女子しかいないのね。じゃあ、次はピンク鼻のかわい子ちゃんね。さあ、おいで」

「みゃ~みゃ~」

 自分の番が回ってきて私の膝に飛び乗った。そして、この子は哺乳瓶を前足でつかむスタイル。グビグビと上手に飲んでいく。二匹ともこのミルクは好みの味だったようで良かった良かった。子猫にミルクをあげたことが無かったから内心ドキドキだったけど問題なかったようだ。

 この子も最後までミルクを飲み干し、上手にゲップも出た。うんうん。偉い偉い。また頭を撫でてみたけど拒否されず、すり寄ってくれたことに胸がキュンキュンと締め付けられた。もう。可愛すぎて辛い。


「真、ありがとう。この子達にミルクを飲ませてくれて」

「いいのいいの。子ども達ちゃんと飲めてお利口さんだったね!さあ、お母さんも食べれるなら食べてみて。好みだといいんだけど」

「ええ。とても美味しそうね。これなら食べれそう」

 子ども達のミルクが終わるのを待って、お母さんジャガーはやっと目の前のご飯に口をつけた。

ひと口食べて。またひと口。それを繰り返していく。食べれるなら何よりだ。食事を進めているお母さんジャガーを横目に2匹で丸まって寝ている白鼻ちゃんとピンク鼻ちゃんを鑑定する。

(2匹とも空腹が消えてる。あとは疲労と衰弱が残ってるね。これはゆっくり休んで体力回復してもらいましょう)

 子ども達はひとまず大丈夫。お母さんはどうかな?身体が大きいし、お皿に出した食事だけじゃ足りないんじゃないだろうか。

「ご飯足りる?お肉とか固形物も食べれるなら準備するよ?」

「いいえ、もう大丈夫。ありがとう」

 鑑定すると、疲労と衰弱と食欲不振も追加されていた。お皿の中ものだけでも食べれたから上等だろう。とにかく、この親子は休むことが第一だ。

「もう寝たらいいよ。ここは神様の結界で守られているから安全だし。私もあなた達が元気になるまでお世話させてほしいわ。ほっとけないし。いいかな?」

「・・・そうさせて貰うわ。このままでは子ども達を守れない。見ず知らずの私達を助けてくれてありがとう。このお礼は必ずするわ」

「いいよいいよ。子ども達の為にもゆっくりしていきな」

「・・・」

 お母さんジャガーはその後子ども達を抱えるようにして、ゆっくり目を閉じた。程なくして寝息が聞こえてきた。


「ゆっくり休んでね。さあ、私は片付けて、ご飯食べて・・・私も寝ちゃおうかな」



ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます!!




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